2013/5/3

リハモの外見よりも中身を把握せよ!  金曜:vibraphoneやmarimbaの為のジャズクリニック


毎週金曜日はVibraphoneやMarimbaをやっている人向けのお話し。
金曜第三百八回目の今日は先週からの続きで『リハモの外見よりも中身を把握せよ!』と言うお話し。

途中からの人は先週の金曜ブログ『リハモナイズでお洒落に変身!・・・音楽的読唇術』( http://sun.ap.teacup.com/applet/vibstation/20130426/archive )から読んでくださいね。

ココまでの金曜クリニックをご覧になりたい人は左のカテゴリー(またはこの記事のタイトル右側にある)「金曜:vibraphoneやmarimbaの為のジャズクリニック」をクリック。この記事に続いて過去の記事全てを見る事が出来ます。チェキラ!



まるで冬に逆戻りのような気温のゴールデンウイークですが、いかがお過ごしですか。
今年は国内旅行が人気、という割には目立った渋滞はあまり聞かないし、特にどうのという事の無いまま、いつものゴールデンウイークが来ているだけのようです。

テレビやマスコミは人混みや混雑している一部分だけを拡大するのでやや誇張気味。
普段通りのゴールデンウイークです。

いや、むしろ、高速道路はガソリン価格の高騰で例年よりも空いている印象。
道路交通情報センター(JARTIC)を見れば一目瞭然。
いつもの混雑度合いです。

むしろ連休明けからの中央道集中工事のほうが心配、悩みの種です。




有名曲“all the things you are”をリハーモナイズ、そしてボサノヴァにリズムを替えて新たな曲として再生中。

先週までの状況は以下の通り。

冒頭の八小節(オリジナル)
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(クリックで拡大/以下同じ)

ボサノヴァに相応しいと思えるリハーモナイズ版
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続いて先々週にリハモした9-16小節間に繋ぐ予定。

先々週にリハモした9-16小節間
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※この部分のコードスケール・アナライズは既に先々週完了しているので省略→http://sun.ap.teacup.com/applet/vibstation/20130419/archive

今回は改めて1-8小節間で置き換え、又は挿入したコードのコードスケール・アナライズを行う。

同じ“オール・ザ・シングス・ユー・アー”でも、リハモによって全然違うサウンドに変身する。
わざわざオリジナル(原曲という意味)のコード進行がありながら、なぜリハモするのか?

例えば、ジャズの醍醐味とは何?と問われたら100%の人がアドリブの面白さ、と答えるだろう。
いや、それがなければ他の音楽とジャズの差別化は図れないのだから当たり前だ。

スリリングなアドリブもあれば、感動的なアドリブ、神がかったアドリブもある。
それらが聴き手を魅了し、演じ手はさらなる感動を聴き手に与えるべく日々精進する。

しかし、今はそれにヘンなものが絡み付いてしまい、さらにはおかしな事になってしまっている。

まず、見た目だ。

どんな音楽にも見た目はある。大切だ。
しかし、演ずるな。
演じたら猿芝居になってしまう。
それをエンターテインメントと勘違いしてはダメ。
自然発生的に奏でよ、だ。
上手になればそれが自然と「サマ」になるもので、下手故に「サマ」になるように演じざるを得ない、という事を忘れてはいけない。

では、上手でも下手でも、何を奏でれば良いのか?

いくつかの「形」を、それなりに繋ぎやすいコード進行上で繋ぎ合わせて演奏しているのを即興演奏とは呼ばない。だって考えてみればいい。決まり切ったパターンしか与えられていないのに「常に新鮮な感動を持って演奏しなさい」なんてあるはずがないのだ。
少しでも新鮮な感動を自分の演奏環境に持つ一つの方法として、リハモナイズはある。

アレンジなんて大袈裟な事ではないが、的確に自分の中のサウンドを示す事が出来る。
無名のオリジナルソングではなく既製曲に手を加えるところに浸透性的な意義や価値もある。

もしも、本当に即興演奏をしているのであれば、“all the things you are”がどんなリハモナイズを成されていても“オール・ザ・シングス・ユー・アー”として演奏出来るはずだ。
決して、“オール・ザ・シングス・ユー・アー”のコード進行だけを借りて演奏しているのではない。

その為には、自分が新たに用いるサウンドを明確な形のコードネームで書き表わせなければならないし、そこで選んだコードネームが意味するサウンドを全ての角度から検証していなければならない。

それが済まない内に見切り発車すると、ソロが始まった途端に自分の中の欠陥がどんどん浮き彫りにされてしまう。

そうならないための、アナライズをやっておこう。

一番問題になるのがドミナント・セブンスコード。
メジャーセブン・コードもマイナー・セブンスコードも、前後のコードとの繋がりや調性で判定が容易い。
しかし、セブンスコードは自分の意図も含めて、ある程度限定した形を設定しないと混乱する。

このリハモの場合も矢印(↓)の部分に設置したドミナント・セブンスコードの形を予め割り出しておかなければソロに入って事故が起きやすい。

そこで、その矢印の部分だけ、コードスケール・アナライズしてみた。

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まず、全てのコードスケールを書く時に一つだけ約束事がある。
それは、この曲のオリジナル・キーに極力合わせた臨時記号を用いてコードトーンを書く。すると後から用いたコードのコードスケールが予見出来るからだ。
例えばBdimと書くのは簡単な事だし、コードスケールを書く時に本来の調号の音にナチュラルを入れて基音をBからスタートさせるのも簡単な事なのだけど、本来のキーにあるBbの音をBに変換したのではなく、元々あるCの音にフラットを付けてCbとするほうが理に適っているのだ。

自らがリハモナイズによって原曲に手を加えるのであれば、このくらい原曲をリスペクトした上で考えるべきだと思う。

Bdimは説明上Cbdimとして書いてみた。
ディミニッシュの和音を作るにはCにフラットを、Dbにナチュラルを加える以外はそのままFとAbを使えばよい。
ここで調号との整合性を図ると、この状態でディミニッシュ・スケールを書くとすれば、あとはEbにナチュラルを加えるだけで成立する。つまりこれはCbのシンメトリック・ディミニッシュ・スケールであると同時に、Gのコンビネーション・オブ・ディミニッシュ・スケールでもある。

E7はまずメロディーがDbとAbである事を確認しておこう。元の調号の上でE7という和音を作るにはEbをナチュラルに、CをCbに、DbをDに置き換える必要がある。
しかしそれ以外に特に元の調号に手を加える必要がない。ただし、CbとDの間は増二度となってしまうのでスケール的にはこの間に1音が隠れているとすれば、元々あったDb=C#を加えるのが無難。
それによってこのE7のコードスケールはコンデミである事が判明。

A7は同じ小節の中でトライトーンを共有するEb7がある事を念頭に入れる必要がある。
元々はKey of AbのV7、Eb7が変化してA7となったと解釈すべきで、その為にはA7が何調にも属さない和音である必要があるので特定の調を感じさせるアヴォイドみ・ノートの無い#11thを持つリディアン・フラットセブンス・コードを当てはめる。

D7は元の調号に何を加えるとD7という和音が作れるかを考える。するとまずDbにナチュラルを加え、Gにフラットを加え、Abにナチュラルを加える事でD7という和音が奏でられる。コードスケールを考える上では、GbとAの間が増二度となってしまうので、この間に存在する音を割り出すと、元々の調にあるAbと考えるのがベター。するとこれは#11thになるので、調号上存在が確定しているEbがb9thとなり、この二つのテンションが存在するコンデミが該当する事からBbはナチュラルを加えて13thとなる。

B7は調号から考えるとCにフラットを加えたCbを基音として考えるところから始まる。元の調号のままでB7という和音を奏でるには、Gにフラットを加え、Abにナチュラルを加えるとB7という和音になる。ここでもコートセスケールを考える上でGbとAの間は増二度の開きがあるので、本来存在していたAbをG#として復活させる。
これによってコードスケールはリディアン・フラットセブンス・スケールになる。

G7はBbの音にナチュラルを加える事でハーモニックマイナースケール・パーフェクト・フィフス・ビロウ・スケールが判明。

こうして割り出されたコードスケールをソロに備えてスケール的に二小節毎に上行、下行のラインで繋いでみると、即興演奏のウォーミングアップとなる。

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自らが用いたリハモナイズでのインプロの準備が整いつつある。

100のセオリー用語を覚えるよりも、一つの自分の法則を見つけるほうが好ましい。
ただし、100のセオリーをも超えるほどの信念に基づいた法則でなければ意味はない。

それを経験と呼ぶのが音楽だ。

(以下次回)



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★☆★ 2012 BEST LIVE (動画) ★☆★

Nov/14〜15/2012

Toshihiro Akamatsu (vibraphone)
Hakuei Kim (piano)

1st set (9:30pm〜10:50pm)

1.Winter Festival---by Hakuei Kim
2.The Gleaner-----by Toshihiro Akamatsu
3.Stella by Starlight
4.White Forest-----by Hakuei Kim
5.Nagi Moca suite---by Toshihiro Akamatsu
6.Newtown--------by Hakuei Kim
7.Silent Butler-----by Toshihiro Akamatsu
8.(encore)O Grande Amor

2nd set (0:48am〜2:09am)

1.Winter Festival---by Hakuei Kim
2.The Gleaner-----by Toshihiro Akamatsu
3.Stella by Starlight
4.White Forest-----by Hakuei Kim
5.Nagi Moca suite---by Toshihiro Akamatsu
6.Newtown--------by Hakuei Kim
7.Silent Butler-----by Toshihiro Akamatsu
8.(encore)On Green Dolphin St

Rec, Nov/14〜15/2012 @ Okaido"COLORFUL", Matsuyama, Ehime, JP

※赤文字の演奏動画を公開しています

ビデオカメラビデオカメラ【Crew Camera Series】■赤松敏弘 vibraphone Best Live 2012/Akamatsu meets Hakuei Duo/Nov/15/1:00am's StellabyStarlight (Full version)

ハクエイ・キム(p)赤松敏弘(vib)

2012年11月14日四国・松山でのライブ第二部のもので第一部と同じ曲の深夜の演奏です。
まったく違うイントロから始まった瞬間から純粋な即興演奏に突入しました。
デュオという最小公約数にして最大の自由度を持つアンサンブルでしか出来ない衝動の記録となりました。
ソフトのアップロード時間制限の為に10分未満の暫定バージョンを年末にアップしていましたが今回フルバージョンに更新。


ビデオカメラビデオカメラ【Crew Camera Series】■赤松敏弘 vibraphone Best Live 2012/Akamatsu meets Hakuei Duo/Nov/15/2:00am's GreenDolphin

ハクエイ・キム(p)赤松敏弘(vib)

あらゆる意味で刺激的だったこの日のライブの最終アンコール。時刻は午前2時です。
第二部の会場は半分以上が地元のミュージシャンやピアニスト、音楽関係者で埋まっていましたから二人ともよりアグレッシヴなOn Green Dolphin Stに。午前二時にこんなガチンコなライブをやる街は日本でも珍しいでしょう。さすがは我が故郷です(笑)


ビデオカメラビデオカメラ【Crew Camera Series】■赤松敏弘 vibraphone Best Live 2012/Akamatsu meets Hakuei Duo/Nov/14/9:53pm's StellabyStarlight

ハクエイ・キム(p)赤松敏弘(vib)

赤松・ハクエイDUOでのStella by Starlight。
このバージョンは2012年11月14日四国・松山でのライブ第一部のものです。
前月の横浜ジャズプロムナード2012でも評判だったこのスタイルのデュオがさらに一歩踏み込んだところでの演奏に。次の深夜のステージの演奏と比較するとまったく別の曲です。ジャズライブの楽しみ方で僕らはとても大きな事にこの時気付いたのでした。


ビデオカメラビデオカメラ【Crew Camera Series】■赤松敏弘 vibraphone Best Live 2012/Akamatsu meets Hakuei Duo/Nov/14/9:46pm's The Gleaner

ハクエイ・キム(p)赤松敏弘(vib)

四国・松山でのライブ第一部でのオリジナル曲The Gleaner。この日は入替え制という事もあり第一部も第二部も同じプログラム(アンコールを除く)でしたが、考えてみればクラシックのコンサートやポップスのコンサートとジャズのコンサートが大きく異なるのは、たとえ同じ曲を一日に二度演奏したとしてもまったく違う演奏になるのが当たり前。このライブではその当たり前な事を随分長い間僕らは忘れていた事に気づかされて、久しぶりに達成感で満たされたのを覚えています。


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ビデオカメラ【Crew Camera Series】TOSHIHIRO AKAMATSU meets HAKUEI KIM 2012. presented by T.KOYAMA. "SOUND OF FOCUS" comp by T.Akamatsu. 2010's album 『AXIS』(VEGA)




ビデオカメラ【Crew Camera Series】赤松敏弘、道下和彦、ユキ・アリマサTWIN DUO × TRIO オープニング"Be my love"




ビデオカメラ【Crew Camera Series】赤松敏弘、道下和彦 DUO 2011 演奏順/2曲目"TRITON 2011" comp by T.Akamatsu. 1991's album 『Now's The Time Workshop vol-2』(BMG FunHouse)




ビデオカメラ【Crew Camera Series】赤松敏弘、道下和彦 DUO 2011 演奏順/4曲目"I LET A SONG"




ビデオカメラ【Crew Camera Series】赤松敏弘、ユキ・アリマサDUO 2011 演奏順/7曲目"DAA HOUD". 2005's album 『Synergy』(VEGA)




ビデオカメラ【Crew Camera Series】赤松敏弘、道下和彦、ユキ・アリマサTWIN DUO × TRIO 演奏順/9曲目 アンコール




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『BEST LIVE 2011(動画)』


2011年11月24日ブログ『超・満員御礼! 赤松敏弘(vib)meetsハクエイ・キム(p)25-25プロデュース第六弾』http://sun.ap.teacup.com/applet/vibstation/20111124/archive

TOSHIHIRO AKAMATSU(vib) meets HAKUEI KIM(p) w/TARO KOYAMA(ds) & KUNIO OINUMA(b) @ 25-25Presents Special Live Vol.6

25-25プレゼンツ・スペシャルライブVOL-6。
『“赤松敏弘meetsハクエイ・キム”with小山太郎+生沼邦夫』

Toshihiro Akamatsu(vib)
Hakuei Kim(p)
Kunio Oinuma(b)
Taro Koyama(ds)

Recorded live at KAMOME in Yokohama. Nov/23/2011

[YouTube版]※画像をクリックすると別窓で開きます

★第二部1曲目



★第二部二曲目[Tribute to 1964's Miles-vol.1]



★第二部三曲目[Tribute to 1964's Miles-Vol.2]




ガンバレ東北!

がんばろうニッポン!




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■New Album『AXIS/赤松敏弘』(VEGA)
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赤松敏弘(vib)The NewQuartet
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CDレビュー→http://www.jazzpage.net/rireki/cd/akamatsu_axis.html

CDレビュー→http://www.jazzfusion.com/cd2010/axis.htm

CDレビュー→http://artist.cdjournal.com/d/axis/4110091003

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