2013/6/27

ボサノヴァは秋の音楽と勝手に決めているのだけど夏組というのもありか!?  木曜:Jazz & Classic Library


ボサノヴァは秋が似合う音楽だ。
これはポルトガル語などまったくわからないけど、音楽の肌触りからピンと来たファースト・インプレッション。
紅葉する木々を眺めながら聴く、或いはそんな風に色づいた街路樹の下を歩きながら聞く、、、、そんな風にボサノヴァを楽しんできた。
さらにこの信念を揺るぎないものにしているのが翻訳されて英詩で歌われるボサノヴァの歌詞に驚くほど“March”という歌詞が多い事。
三月(March)は南半球のブラジルにとっては秋の入口。

真夏はサンバ、秋はボサノヴァ。

間違いなし!

ところが・・・・

ボサノヴァを夏の音楽と言う人もいる。

うん?

夏はサンバだろー。

そんな風に思って怪訝な顔をしていたのだけど、確かに“夏っぽい”肌触りのボサノヴァもある。

ボサノヴァかサンバか。。。
けっこうその境界線は怪しいのだけれど・・・・


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『Live At Blue Note Tokyo /Oscar Castro-neves』(zoho/2012年)

01. ELA É CARIOCA
02. PONTEIO
03. MY SWEET SWEETIEPIE
04. DOMINGO AZUL DO MAR/FOTOGRAFIA
05. WATERS OF MARCH
06. RIO
07. CANINANA
08. RIO DAWNING
09. TATIANDO
10. MISTURADA / TOMBO
11. CHORA TUA TRISTEZA
12. CANTO DE OSSANHA
13. MANHÃ DE CARNAVAL
14. DEIXA

Oscar Castro-Neves(g)
オスカー・カストロ・ネヴィス(ギター)
Leila Pinheiro(vo)
レイラ・ピニェイロ(ヴォーカル)
Paulo Calasans(p)
パウロ・カラザンス(ピアノ)
Marcelo Mariano(b)
マルセロ・マリアーノ(ベース)
Marco Bosco(per)
マルコ・ボスコ(パーカッション)
Airto Moreira(ds)
アイアート・モレイラ(ドラムス)

Live At Blue Note Tokyo / Apr / 2009

マイクにまとわりつくようなオスカー・カストロ・ネヴィスの歌を聴いていると、僕は1980年頃のドゥービー・ブラザーズ (The Doobie Brothers) で歌っていたマイケル・マクドナルドを思い出してしまう。

そのくらいこのハスキーで太い歌声は独特の存在。

と言うのも、ボサノヴァの歌手はジョアン・ジルベルトを筆頭に、アストラッド・ジルベルト、ガル・コスタ、カエターノ・ヴェローゾなど、どちらかと言えば、中音域にソフトな歌声を持つ歌唱法が伝統で、けっしてがなりたてる事なく、ジョアン・ジルベルト曰く「祈るように歌わなければならない」音楽だ。
その為に、メロディーの音はハーモニーの隙間をすり抜けるテンション・ノート、さらに歌はハーモニーとの同化を狙うノンビブラート、ボリュームは人の耳が注意深くなるメゾピアノ・・・・
様々な音楽的な効果を伴って成立している。

なのでリズミックという観点よりはハーモニックという部分で音楽が形成されている点が同じブラジルのサンバとは大きく異なる点だ。

それをして、ぼくらはボサノヴァを“秋の音楽”と呼んでいる。

しかし、このオスカー・カストロ・ネヴィスの一派からは“秋の音楽”というイメージは浮かばずに、サンバに近い“夏の音楽”というイメージで括られる。

なにが違うのだろう・・・・?

アルバムは出演者呼び込みのMCから始まる。

アントニオ・カルロス・ジョビンの“ELA É CARIOCA”だ。
このよく知られたボサノヴァ・スタンダードを軽快なテンポでオープニングにする辺り、実力者としてのプライドを感じる。

ハスキーでドスの利いたオスカー・カストロ・ネヴィス。しかし、それが少しも威圧感に繋がらないところがこの人最大の魅力だろう。
同じようにハスキーでドスの利いていたアントニオ・カルロス・ジョビンが歌うよりも溌剌としてエネルギッシュだ。ジョアン・ジルベルトのバージョンと比べると、この曲に対する解釈が正反対なのが面白い。

ベースのイントロから始まるのは“PONTEIO”。ちょっぴりエキゾチックな雰囲気の中に登場するのはもう一人のボーカリスト、レイラ・ピニェイロ。かのエリス・レジーナの再来と言われているそうだが、歌唱力だけならエリスよりも上手だ。ベースのマルセロ・マリアーノもフィーチャーされるトラック。
しかし、こうなると、もうこれはボサノヴァではなくサンバの領域に近い。

ワルツのイントロはオスカー・カストロ・ネヴィスの“MY SWEET SWEETIEPIE”。彼のギタリストとしての一面をフィーチャーしたインスト。当然の事ながらソロが回される。ボサノヴァがジャズに最も近い音楽であると言うよりも、ミュージシャンとしてそれが基本になっている証しだ。

再びベースのイントロからレイラのボーカルに入るのはジョビンの“DOMINGO AZUL DO MAR/FOTOGRAFIA”。まるでジャズスタンダードのような雰囲気。

ジョビン後期最高の名曲“WATERS OF MARCH”はネヴィスとパーカッションのアイアート・モレイラのデュオだ。かなり早めのテンポでたたみかけるように歌うネヴィス流の三月の水。この曲もいろんな人が歌っているが、かなりエネルギッシュ。エンディングは自在に小節を伸ばしたり縮めたり自在なアプローチで。

完全にタイト・サンバといった趣きの“RIO”はレイラの担当。ミディアムのタイトなサンバに乗せてボーカルとソロがグルーヴ。

ネヴィスの紹介でアイアート・モレイラのソロ・パフォーマンスが始まる“CANINANA”。
ステージの見せ場の一つだが、さすがに音だけでは面白さは半減してしまうのが残念。
アイアート・モレイラを僕は天才パーカッショニストだと思っているからなおさら惜しい。

ネヴィスのヴォイスだけで綴られるオリジナル“RIO DAWNING”はパット・メセニー・グループのようなドラマチックな展開が魅力。

シンセのスペーシーなイントロに続いて登場するのはもう一人のパーカッショニスト、マルコ・ボスコのオリジナル“TATIANDO”。ボスコのカリンパやベースのマルセロ・マリアーノがフィーチャーされるトラック。

ちょっぴりファンキーなベースで始まるのはアイアート・モレイラの“MISTURADA / TOMBO”。後半のトンバはサッカーの試合などではお馴染みの「あの」曲。これがアイアートの曲だったとは意外と知られていないかもしれない。

オスカー・カストロ・ネヴィスと言えばこの曲“CHORA TUA TRISTEZA”。いろんな人にカバーされているがやはり本人入りは説得力が優る。リードするレイラのボーカルにギターとスキャットで色を添えるネヴィス。いやぁ、やはりこの人の魅力はこの1曲に集約されていると言っても過言ではないな。

ネヴィスのスキャットで始まるギターリスト、バーデン・パウエルのヒット曲“CANTO DE OSSANHA”。このブリッヂをきっちりと歌いきれる歌手は滅多にいないのだけど、レイラ・ピニェイロは見事に歌いきる。かなりレンジが飛ぶにも関わらず気持ち良いくらいパンチが効いている。これには観客も大盛り上がり。

ボサノヴァのクラシックの呼んでいい“MANHÃ DE CARNAVAL”。
ここでしっとりと来るかと思ったら・・・・・
派手に来ました! アップテンポ。つまりダブルタイムで完璧にサンバ的なオルフェ。

最後の“DEIXA”はネヴィス、レイラ、モレイラの三人によるバーデン・パウエルの曲。発音が「でした」と聴こえなくもないのでアンコールだとシャレになるか(笑)
最後はスッキリと終わるのでした。


さて、ボサノヴァは秋の音楽か?
やはり僕はそう思う。

ここで展開されたエネルギッシュな音楽は、ボサノヴァというにはちょっとタイト過ぎる。
どの曲も、もうファイブ・カウントゆっくり演奏してくれると、僕はエネルギッシュながら夏のボサノヴァという印象が持てた。

たぶん、
そんな事を言う僕の方がへそ曲がりなんだと思うけど、これらがボサノヴァかサンバか・・・・
その境界線は、以前として不明なまま、夏を迎えようとしている。。







★☆★ 2012 BEST LIVE (動画) ★☆★

Nov/14〜15/2012

Toshihiro Akamatsu (vibraphone)
Hakuei Kim (piano)

1st set (9:30pm〜10:50pm)

1.Winter Festival---by Hakuei Kim
2.The Gleaner-----by Toshihiro Akamatsu
3.Stella by Starlight
4.White Forest-----by Hakuei Kim
5.Nagi Moca suite---by Toshihiro Akamatsu
6.Newtown--------by Hakuei Kim
7.Silent Butler-----by Toshihiro Akamatsu
8.(encore)O Grande Amor

2nd set (0:48am〜2:09am)

1.Winter Festival---by Hakuei Kim
2.The Gleaner-----by Toshihiro Akamatsu
3.Stella by Starlight
4.White Forest-----by Hakuei Kim
5.Nagi Moca suite---by Toshihiro Akamatsu
6.Newtown--------by Hakuei Kim
7.Silent Butler-----by Toshihiro Akamatsu
8.(encore)On Green Dolphin St

Rec, Nov/14〜15/2012 @ Okaido"COLORFUL", Matsuyama, Ehime, JP

※赤文字の演奏動画を公開しています

ビデオカメラビデオカメラ【Crew Camera Series】■赤松敏弘 vibraphone Best Live 2012/Akamatsu meets Hakuei Duo/Nov/15/1:00am's StellabyStarlight (Full version)

ハクエイ・キム(p)赤松敏弘(vib)

2012年11月14日四国・松山でのライブ第二部のもので第一部と同じ曲の深夜の演奏です。
まったく違うイントロから始まった瞬間から純粋な即興演奏に突入しました。
デュオという最小公約数にして最大の自由度を持つアンサンブルでしか出来ない衝動の記録となりました。
ソフトのアップロード時間制限の為に10分未満の暫定バージョンを年末にアップしていましたが今回フルバージョンに更新。


ビデオカメラビデオカメラ【Crew Camera Series】■赤松敏弘 vibraphone Best Live 2012/Akamatsu meets Hakuei Duo/Nov/15/2:00am's GreenDolphin

ハクエイ・キム(p)赤松敏弘(vib)

あらゆる意味で刺激的だったこの日のライブの最終アンコール。時刻は午前2時です。
第二部の会場は半分以上が地元のミュージシャンやピアニスト、音楽関係者で埋まっていましたから二人ともよりアグレッシヴなOn Green Dolphin Stに。午前二時にこんなガチンコなライブをやる街は日本でも珍しいでしょう。さすがは我が故郷です(笑)


ビデオカメラビデオカメラ【Crew Camera Series】■赤松敏弘 vibraphone Best Live 2012/Akamatsu meets Hakuei Duo/Nov/14/9:53pm's StellabyStarlight

ハクエイ・キム(p)赤松敏弘(vib)

赤松・ハクエイDUOでのStella by Starlight。
このバージョンは2012年11月14日四国・松山でのライブ第一部のものです。
前月の横浜ジャズプロムナード2012でも評判だったこのスタイルのデュオがさらに一歩踏み込んだところでの演奏に。次の深夜のステージの演奏と比較するとまったく別の曲です。ジャズライブの楽しみ方で僕らはとても大きな事にこの時気付いたのでした。


ビデオカメラビデオカメラ【Crew Camera Series】■赤松敏弘 vibraphone Best Live 2012/Akamatsu meets Hakuei Duo/Nov/14/9:46pm's The Gleaner

ハクエイ・キム(p)赤松敏弘(vib)

四国・松山でのライブ第一部でのオリジナル曲The Gleaner。この日は入替え制という事もあり第一部も第二部も同じプログラム(アンコールを除く)でしたが、考えてみればクラシックのコンサートやポップスのコンサートとジャズのコンサートが大きく異なるのは、たとえ同じ曲を一日に二度演奏したとしてもまったく違う演奏になるのが当たり前。このライブではその当たり前な事を随分長い間僕らは忘れていた事に気づかされて、久しぶりに達成感で満たされたのを覚えています。


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ビデオカメラ【Crew Camera Series】TOSHIHIRO AKAMATSU meets HAKUEI KIM 2012. presented by T.KOYAMA. "SOUND OF FOCUS" comp by T.Akamatsu. 2010's album 『AXIS』(VEGA)




ビデオカメラ【Crew Camera Series】赤松敏弘、道下和彦、ユキ・アリマサTWIN DUO × TRIO オープニング"Be my love"




ビデオカメラ【Crew Camera Series】赤松敏弘、道下和彦 DUO 2011 演奏順/2曲目"TRITON 2011" comp by T.Akamatsu. 1991's album 『Now's The Time Workshop vol-2』(BMG FunHouse)




ビデオカメラ【Crew Camera Series】赤松敏弘、道下和彦 DUO 2011 演奏順/4曲目"I LET A SONG"




ビデオカメラ【Crew Camera Series】赤松敏弘、ユキ・アリマサDUO 2011 演奏順/7曲目"DAA HOUD". 2005's album 『Synergy』(VEGA)




ビデオカメラ【Crew Camera Series】赤松敏弘、道下和彦、ユキ・アリマサTWIN DUO × TRIO 演奏順/9曲目 アンコール




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『BEST LIVE 2011(動画)』


2011年11月24日ブログ『超・満員御礼! 赤松敏弘(vib)meetsハクエイ・キム(p)25-25プロデュース第六弾』http://sun.ap.teacup.com/applet/vibstation/20111124/archive

TOSHIHIRO AKAMATSU(vib) meets HAKUEI KIM(p) w/TARO KOYAMA(ds) & KUNIO OINUMA(b) @ 25-25Presents Special Live Vol.6

25-25プレゼンツ・スペシャルライブVOL-6。
『“赤松敏弘meetsハクエイ・キム”with小山太郎+生沼邦夫』

Toshihiro Akamatsu(vib)
Hakuei Kim(p)
Kunio Oinuma(b)
Taro Koyama(ds)

Recorded live at KAMOME in Yokohama. Nov/23/2011

[YouTube版]※画像をクリックすると別窓で開きます

★第二部1曲目



★第二部二曲目[Tribute to 1964's Miles-vol.1]



★第二部三曲目[Tribute to 1964's Miles-Vol.2]




ガンバレ東北!

がんばろうニッポン!




只今絶賛発売中!
■New Album『AXIS/赤松敏弘』(VEGA)
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VGDBRZ-0044/3.000円(税込)

赤松敏弘(vib)The NewQuartet
guest:森川奈菜美(vo)

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CDレビュー→http://www.jazzpage.net/rireki/cd/akamatsu_axis.html

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