2013/7/4

端整なジャズの代表格は創作の色彩を知っている  木曜:Jazz & Classic Library


★速報 
赤松敏弘(vib)ハクエイ・キム(p)DUO @ 横濱ジャズプロムナード(YJP)2013

今年はトップバッター! 是非、二日間のべ380ステージのスタートにドゾ!
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出演日時 : 2013年10月12日(土)12:00-
出演会場 : 横浜。関内ホール(小)
出演 : 赤松敏弘(ヴィブラフォン) ハクエイ・キム(ピアノ)

好評のデュオ、好評のバーバーポーズ(?)
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日本最大のジャズフェスティバル横濱ジャズプロムナード2013。
全詳細はYJP公式ホームページで近々公開。チェキラ!http://jazzpro.jp/





端整な音が好きです。

そうなると、大人数編成の音楽はなかなか「端整」とは表現しづらく、小編成のものがパッと浮かびます。
独奏(ソロ)、二重奏(デュオ)、三重奏(トリオ)、四重奏(クァルテット)、ギリギリで五重奏(クィンテット)。

これを超えると、なかなか端整な音楽との巡り会いは少なくなります。

どうしてでしょうね。

クラシックの曲でも、ピアノ独奏用に編曲されたものとオーケストラでは全然響きが違います。
当然ながらオーケストラはカラフル。

そうなんです。

でも、同じ曲をピアノ一台で演奏したものがカラフルじゃないかと言えば、絶対にそんな事はありません。

上手なピアニストがピアノ一台で奏でる音には、創作の色彩が溢れています。

なぜか?

作曲家はピアノ弾きが多いです。
だから、オーケストラ作品を書いている時だってピアノを弾く事くらいあるでしょう。
でも、そのピアノは演奏家として弾くピアノではなく、作曲家として弾くピアノ。
そのピアノの音色には作曲家が描く創作の色彩が聞こえているはずなんです。

上手なピアニストは、それをちゃんと自分の言葉のようにピアノで再現出来るのです。
その音色はカラフルなんてもんじゃありません。

うっとり。

音楽は、聴き手を見た事も聞いた事もない世界へと誘うものです。
見たまんま、聞いたまんまの音なんて、つまらない。

オーストラリア、ニュージーランドを中心に活躍するピアニスト、コンポーザーのマイク・ノック。
この人の音楽には、いつも「端整」という言葉がぴったり当てはまるのですね。


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『MEETING OF THE WATERS/Mike Nock Project』(jazzhead/2008年)

1.The Six Virtues
2.Mysteries
3.Jazz Elective
4.Patience
5.Cyboreal
6.Atavism
7.Meeting Of The Waters
8.Sho's Cradle Song

Mike Nock - piano
Julian Wilson - tenor sax
James Greening - trombone
Steve Magnusson - guitar
Dale Gorfinkle - vibraphone
Tim Wilson alto - sax
Brett Hirst - drums

rec : 15 & 16 / sep / 2005


ちょうど冒頭の今年のジャズプロのインフォに登場するピアニスト、ハクエイ・キムくんの師匠でもあるマイク・ノック。
そんなマイク・ノックの音楽に触れたのは小学校の頃。
ザ・フォースウェイというバンドを結成して次々とジャズ界に新風を吹き込んでいた。

その時に僕の中にインプットしたマイク・ノックの“端整”というキーワードの大きな要因には彼の弾くフェンダーローズ・エレクトリックピアノがあった。

このエレクトリックピアノは電気信号を発するオンサをキーボードに直結したハンマーで叩くという仕組みで、それが実はビブラートを使わないヴィブラフォンの音色と実に近い性格の音色なのだ。

マイク・ノックはこのフェンダーローズ・エレクトリックピアノを実に“端整”に使いこなす名人だった。
当時、ハービー・ハンコックもチック・コリアも、キース・ジャレットもこのフェンダーローズ・エレクトリックピアノを弾いていたが、僕はマイク・ノックが一番だと思った。

とにかくフェンダーローズ・エレクトリックピアノの音色とマイク・ノックが発する音色が「端整に一致」していた。

マイク・ノックの作品を聴く時は、いつだって気持ちをニュートラルにする。
この人には独自の方程式があって、途中で何が起こっても確実に「見た事も聞いた事もなかった世界」へと誘ってくれるからだ。

管楽器はピアノやヴィブラフォンと比べると遥かに肉声に近い楽器。
しかし、これがマイク・ノックの手に掛かると、まるでピアノの親戚のようなオーラを放ちながらマイク・ノック色に染まって行く。
そう、まるで昔フェンダーローズ・エレクトリックピアノがマイク・ノックの手に掛かると端整な楽器へと転身していたように。

1曲目“The Six Virtues”からして楽しい。何が始まるんだろう? という期待感と管楽器によってアクセントされる音像の意味を探ろうと耳が動き出す。
こういう楽しさはテレビや映画の音楽と同種の、シチュエーションを楽しむタイプの音楽と近い。
安定した雰囲気の中でアルトサックスが心地よさそうにソロ。
ギターリストがまるでビル・フリゼールのようなスペース・サウンドで浮遊するのも面白い。
ギターがソロを受け継ぎノックとのカンパゼーションが絶好調。
やがてテーマに戻り、ヴァンプを経て再びテーマ。
この端整なアンサンブルがいい。

“Mysteries”はこれまたシチュエーション設定から入る。ミステリアスな雰囲気を散りばめながらテーマの全貌が見えてくるところが楽しい。ノックがリードしつつコレクティヴ・インプロヴィゼーション(集団即興演奏)へ。お互いの距離感を楽しむようなデュアル・ソロが続く。簡単なリズミック・オスティナートをヒントに発展して行く時間が楽しめる。

3曲目“Jazz Elective”はこのアルバムで一番マイク・ノックらしいキャッチーで明るい曲。この人の音楽の根底に昔から流れているのがこのエッセンス。ザ・フォースウェイで聴いていた世界観とも共通する、この、何十年経っても変らないこの感覚。マイク・ノックですねー。シンプルなヒントから生まれた端整なジャズがここにはある。

再びシチュエーション設定から始まる“Patience”。その中にもマイク・ノックらしさは随所に散りばめられていて、ちょっとしたグリスノートやベントの余韻の残像に、端整なオリジナリティーが感じられる。

この人の音楽とある意味で70年代のECMサウンドと共通するのを感じさせるのが“Cyboreal”。一つ一つのパーツが連携しながらやがて一つの世界に到達する様を描いているような作品。ベースのソロがフィーチャーされる。

躍動を七拍子で表わすとこうなる?(笑)“Atavism”はヴィブラフォンがフィーチャーされるトラック。このヴァイビストも不思議な個性を持った演奏をする。このスペース感は全員にいい意味で感染しつつソロが展開して行く。こういうシチュエーションはアメリカンなジャズでは見慣れないから、たぶんオージー・ジャズの特徴なのだろうね。

ちょっと変ったイントロから入ってくる“Meeting Of The Waters”がこのアルバムのタイトル・ソング。軽くロック・エナジーが入ったところがいい。

独自の語法をハーモニーに持っている事を証明するようなラストの“Sho's Cradle Song”。淡々とピアノを弾くマイク・ノックの周りに様々な音が溢れおもちゃ箱のような空想のコントラストを描く。

最後まで飽きさせず、居心地を損なう事なき端整なジャズ。マイク・ノックの世界は魅力で溢れている。

街中で、草原で、晴れの日に、雨の日に、昼間、夜、楽しい時、悲しい時、冷静な時、興奮する時、、、、全てを問わず聴けるのはやはり素晴らしい。
マイク・ノックの音楽は、最後の色づけをこちらで自由に決められるように創作の縁取りがされているようだ。



★☆★ 2012 BEST LIVE (動画) ★☆★

Nov/14〜15/2012

Toshihiro Akamatsu (vibraphone)
Hakuei Kim (piano)

1st set (9:30pm〜10:50pm)

1.Winter Festival---by Hakuei Kim
2.The Gleaner-----by Toshihiro Akamatsu
3.Stella by Starlight
4.White Forest-----by Hakuei Kim
5.Nagi Moca suite---by Toshihiro Akamatsu
6.Newtown--------by Hakuei Kim
7.Silent Butler-----by Toshihiro Akamatsu
8.(encore)O Grande Amor

2nd set (0:48am〜2:09am)

1.Winter Festival---by Hakuei Kim
2.The Gleaner-----by Toshihiro Akamatsu
3.Stella by Starlight
4.White Forest-----by Hakuei Kim
5.Nagi Moca suite---by Toshihiro Akamatsu
6.Newtown--------by Hakuei Kim
7.Silent Butler-----by Toshihiro Akamatsu
8.(encore)On Green Dolphin St

Rec, Nov/14〜15/2012 @ Okaido"COLORFUL", Matsuyama, Ehime, JP

※赤文字の演奏動画を公開しています

ビデオカメラビデオカメラ【Crew Camera Series】■赤松敏弘 vibraphone Best Live 2012/Akamatsu meets Hakuei Duo/Nov/15/1:00am's StellabyStarlight (Full version)

ハクエイ・キム(p)赤松敏弘(vib)

2012年11月14日四国・松山でのライブ第二部のもので第一部と同じ曲の深夜の演奏です。
まったく違うイントロから始まった瞬間から純粋な即興演奏に突入しました。
デュオという最小公約数にして最大の自由度を持つアンサンブルでしか出来ない衝動の記録となりました。
ソフトのアップロード時間制限の為に10分未満の暫定バージョンを年末にアップしていましたが今回フルバージョンに更新。


ビデオカメラビデオカメラ【Crew Camera Series】■赤松敏弘 vibraphone Best Live 2012/Akamatsu meets Hakuei Duo/Nov/15/2:00am's GreenDolphin

ハクエイ・キム(p)赤松敏弘(vib)

あらゆる意味で刺激的だったこの日のライブの最終アンコール。時刻は午前2時です。
第二部の会場は半分以上が地元のミュージシャンやピアニスト、音楽関係者で埋まっていましたから二人ともよりアグレッシヴなOn Green Dolphin Stに。午前二時にこんなガチンコなライブをやる街は日本でも珍しいでしょう。さすがは我が故郷です(笑)


ビデオカメラビデオカメラ【Crew Camera Series】■赤松敏弘 vibraphone Best Live 2012/Akamatsu meets Hakuei Duo/Nov/14/9:53pm's StellabyStarlight

ハクエイ・キム(p)赤松敏弘(vib)

赤松・ハクエイDUOでのStella by Starlight。
このバージョンは2012年11月14日四国・松山でのライブ第一部のものです。
前月の横浜ジャズプロムナード2012でも評判だったこのスタイルのデュオがさらに一歩踏み込んだところでの演奏に。次の深夜のステージの演奏と比較するとまったく別の曲です。ジャズライブの楽しみ方で僕らはとても大きな事にこの時気付いたのでした。


ビデオカメラビデオカメラ【Crew Camera Series】■赤松敏弘 vibraphone Best Live 2012/Akamatsu meets Hakuei Duo/Nov/14/9:46pm's The Gleaner

ハクエイ・キム(p)赤松敏弘(vib)

四国・松山でのライブ第一部でのオリジナル曲The Gleaner。この日は入替え制という事もあり第一部も第二部も同じプログラム(アンコールを除く)でしたが、考えてみればクラシックのコンサートやポップスのコンサートとジャズのコンサートが大きく異なるのは、たとえ同じ曲を一日に二度演奏したとしてもまったく違う演奏になるのが当たり前。このライブではその当たり前な事を随分長い間僕らは忘れていた事に気づかされて、久しぶりに達成感で満たされたのを覚えています。


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ビデオカメラ【Crew Camera Series】TOSHIHIRO AKAMATSU meets HAKUEI KIM 2012. presented by T.KOYAMA. "SOUND OF FOCUS" comp by T.Akamatsu. 2010's album 『AXIS』(VEGA)




ビデオカメラ【Crew Camera Series】赤松敏弘、道下和彦、ユキ・アリマサTWIN DUO × TRIO オープニング"Be my love"




ビデオカメラ【Crew Camera Series】赤松敏弘、道下和彦 DUO 2011 演奏順/2曲目"TRITON 2011" comp by T.Akamatsu. 1991's album 『Now's The Time Workshop vol-2』(BMG FunHouse)




ビデオカメラ【Crew Camera Series】赤松敏弘、道下和彦 DUO 2011 演奏順/4曲目"I LET A SONG"




ビデオカメラ【Crew Camera Series】赤松敏弘、ユキ・アリマサDUO 2011 演奏順/7曲目"DAA HOUD". 2005's album 『Synergy』(VEGA)




ビデオカメラ【Crew Camera Series】赤松敏弘、道下和彦、ユキ・アリマサTWIN DUO × TRIO 演奏順/9曲目 アンコール




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『BEST LIVE 2011(動画)』


2011年11月24日ブログ『超・満員御礼! 赤松敏弘(vib)meetsハクエイ・キム(p)25-25プロデュース第六弾』http://sun.ap.teacup.com/applet/vibstation/20111124/archive

TOSHIHIRO AKAMATSU(vib) meets HAKUEI KIM(p) w/TARO KOYAMA(ds) & KUNIO OINUMA(b) @ 25-25Presents Special Live Vol.6

25-25プレゼンツ・スペシャルライブVOL-6。
『“赤松敏弘meetsハクエイ・キム”with小山太郎+生沼邦夫』

Toshihiro Akamatsu(vib)
Hakuei Kim(p)
Kunio Oinuma(b)
Taro Koyama(ds)

Recorded live at KAMOME in Yokohama. Nov/23/2011

[YouTube版]※画像をクリックすると別窓で開きます

★第二部1曲目



★第二部二曲目[Tribute to 1964's Miles-vol.1]



★第二部三曲目[Tribute to 1964's Miles-Vol.2]




ガンバレ東北!

がんばろうニッポン!




只今絶賛発売中!
■New Album『AXIS/赤松敏弘』(VEGA)
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VGDBRZ-0044/3.000円(税込)

赤松敏弘(vib)The NewQuartet
guest:森川奈菜美(vo)

New Album『AXIS』は全国の有名CD店のほか、ネットショップでも好評発売中!
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どうぞご利用ください。

CDレビュー→http://www.jazzpage.net/rireki/cd/akamatsu_axis.html

CDレビュー→http://www.jazzfusion.com/cd2010/axis.htm

CDレビュー→http://artist.cdjournal.com/d/axis/4110091003

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タグ: Jazz ジャズ CD



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