2013/11/22

【演奏講座】ヴィブラフォン、マリンバ、今さら聞けないコードの秘密/ブルーノートとクリシェで蜜月を  金曜:vibraphoneやmarimbaの為のジャズクリニック


毎週金曜日はVibraphoneやMarimbaをやっている人向けのお話し。
金曜第三百三十七回目の今日は演奏講座の理論編。
先週からの続きで『ヴィブラフォン、マリンバ、今さら聞けないコードの秘密/ブルーノートとクリシェで蜜月を』
と言うお話し。

途中からの人は先週の『【演奏講座】ヴィブラフォン、マリンバ、今さら聞けないコードの秘密/ブルーノートとオルタードの蜜月で』( http://sun.ap.teacup.com/applet/vibstation/20131115/archive )から読んでくださいね。

また、ココまでの金曜クリニックをご覧になりたい人は左のカテゴリー(またはこの記事のタイトル右側にある)「金曜:vibraphoneやmarimbaの為のジャズクリニック」をクリック。この記事に続いて過去の記事全てを見る事が出来ます。チェキラ!



20日の福井ともみ(p)Trio w/赤松敏弘(vib)@南青山ボディー&ソウルは盛り上がりましたね。たくさんのお客様からラブコール(僕のヴィブラフォンにです/笑)もいただきました。ありがとうございます。

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終演後の南青山ボディー&ソウルにて 2013年11月20日 : 撮影by“おっちょ”

その日の演目の中に、僕のオリジナルで“Sound of Focus”(CDアルバム『AXIS』収録。MP3販売・試聴はコチラ→amazon Toshihiro Akamatsu Sound of Focus )という曲を演奏しました。
偶然ながらこれは僕なりにバークリー卒業時にブルースについてまとめた曲なんですね。
ブルースをブルースらしく努力して演奏するのも悪くはないのですが、そもそもブルースって何? という疑問符を子供の頃にジャズを聴き始めた時から持っていた自分に正直に向き合って得た一つの答えでした。

まぁ、そんな大袈裟なものではなく、等身大に自分がブルースという感情をぶつけるクッションとしたらこういう曲だなぁ、というもの。

作ってバークリー時代の卒業コンサートでお披露目してから約20年寝かせた曲です。
これだけ寝かせると、何の迷いも無く演奏者の自分が自由に曲と会話できるのです。
浅いと作曲者の自分が演奏者の自分にプレッシャーをかけてしまう場合があるのですね。

この曲を書いて以来、ブルースというものの呪縛から解放された気がします。
自分の中にブルースという“想い”が構築されたからだと思うのですね。

もしも、ブルースで僕のように疑念を持ちつつ演奏している人がいるとしたら、あなたなりのブルースを書いてみるといいですよ。別にブルースのフォームに閉じ込める必要なんか無く、それが自分の中で等身大にブルースを表現しているものとして自分で納得出来る“曲”であればいいんです。
たぶん、その中に自分のブルースへの疑念の全てが注入されるはずです。
そして、何度も繰り返すテーマとなる為に、余計な雑念のような音をそぎ落としてみるといいのです。



ブルーノートとボサノヴァの蜜月。

僕の中で、同じ音使いなのにブルースとなると、どうにもお尻がムズムズするような音に聞こえるのだけど、ボサノヴァの中で聴くとこれがすっかり心が高揚するくらいお気に入り。

ならば、その音の事を自分は嫌いではない、という事。

それが何なのかを自分なりに整理して行くと、僕の中ではブルーノートはクリシェの一つ、という結論に達した。

ボサノヴァの中の例として、アントニオ・カルロス・ジョビンの『Chega De Saudade (想い溢れて)』の最も盛り上がる部分を取り出してみた。

この部分のオリジナルコードはこんな感じ。

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(クリックで別窓拡大/以下同じ)

そしてこの流れを再度繰り返す次の四小節へと繋がる。

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それぞれの3-4小節目に注目しておいてほしい。

この曲のピークの部分はよく繰り返されて循環コードによる延長でエンディングの前の盛り上がりを作る場合が多い。

つまり・・・

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この部分で循環コードとするなら最初のコードはEm7でも良いのではないか?というセオリー通りの発想が使えなくもない。

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しかし、このEm7E7として存在するところに、実はそのキーのブルーノートと同じ音がEm7の中に存在すると考える事が出来るところに着目すると、ここをE7とする意味が見えてくるはず。

Key of D のブルーノートは・・・

F(=#9th), G#(=#11th), C(=b7th).

先週はこれにもう一箇所着目した小節があった。
それぞれの3-4小節目。

F#m7-B7

最初に掲げたGMaj7から始まるこのセクションの冒頭の3-4小節と、それが延長されたE7から始まる3-4小節に同じF#m7-B7が使われているのだけど、このF#m7に注目するとGMaj7のラインではメロディーがG#(=9th)から始まるのに対してE7のラインではF#m7の時のメロディーはG-Aといった具合でb9th-#9thになる。
つまりこの二つのF#m7は同一のスケールではない(特にコードスケールが固定されたものではない)、という事が判明した。

先のE7同様に、このE7のラインのF#m7をアナライズするとコードスケールはオルタードスケールが該当する事になる。

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さあ、これをサウンドとしてどのように自分が体感するかが最初にすべき事になる。

■ラインクリシェを3 way voicingで体感してみよう

コード進行が整理された前提で、まず実際にその響きを体感するところから始めてみましょう。

コード伴奏の基本に沿って左手はトライトーンを選択。

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これだけなら特にコードスケールうんぬんは関係の無い話しのように見えるかもしれないけれど、ここから先は演奏する前にそれぞれのコードのコードスケールがアナライズ出来ていないと手も足も出ない。

注:この先は全てのコードスケール・アナライズが完了した前提で進むので、選択された音の意味がわからない人はこの金曜ブログを少し遡って読んでから音を出すようにお薦めします。音だけ覚えても何の意味もありませんよ。

右手に一音加えて3 way voicingに発展させましょう。

コードスケールから最初に9thエリアの音を設定し、このコード進行に沿って現れるコードスケール上の近い位置にあるテンションでアヴォイドノートにならないものに繋ぎます。
このような循環コードの場合は9thは次のコードの13th13thは次のコードの9thに繋ぐと横のラインが綺麗に流れます。

テンションそれぞれに付く臨時記号はコードスケールに沿って選びます。

すると・・・

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最後のB7にラインクリシェが入ります。

これはGMaj7のラインの4小節目のメロディーに着目。このメロディー自体がクリシェになっているのですね。

              

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でも、子供の頃の僕はこの音の動きが大好きで、登下校時の頭の中を何度もこれがリピート、ワクワクしていました。(笑)

続いてF#7の小節にもクリシェを投入してみましょう。
すると・・・

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F#7の最初を#9th(=A)、続いて9th(=G#)というクロマチックラインによるクリシェ。
その音は次のB713th(=G#)へと係留されて二小節に渡るラインクリシェが出来上がります。

サウンドの中のクリシェの響きがブルーノートと同じような響きに聞こえるのがわかるでしょうか。

これを利用してソロにクリシェを使ってブルーノートのように響かせてみましょう。

(以下次回)



コードスケールやペンタトニック・リックの解説など曲集とコード理論の基礎解説を合体!
本邦初のジャズマリンバ本・好評発売中!
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『レパートリーで学ぶジャズマリンバ&ヴィブラフォン/赤松著』(ヤマハ出版)






【配信追加情報】


ご要望の多かったiTunes StoreやAmazon.co.jpでのアルバム『AXIS』の配信が2013年9月4日より始まりました。

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『AXIS/赤松敏弘』
1. Return To Forever (Chick Corea)10:51
2. Over Again (Toshihiro Akamatsu)7:53
3. Sound Of Focus (Toshihiro Akamatsu)8:23
4. Axis (Toshihiro Akamatsu)07:49**
5. Silent Butler (Toshihiro Akamatsu)5:18
6. Cheerful Flight (Hideo Ichikawa)6:09
7. Havona (Jaco Pastorius)7:19
8. I Thought About You (J.Mercer-J / Van Heusen)4:47**

Toshihiro Akamatsu(vib)
Koichi Sato(p)
Masahiro Sawada(b)
Kodai Higuchi(ds)
**guest : Nanami Morikawa(vo)
発売元:(株)ベガ・ミュージックエンタテインメント(VEGA)

iTunes Store 赤松敏弘ディレクトリー

iTunes storeでは6アルバムからセレクトされた44曲を配信中


Amazon 赤松敏弘 MP3専用ディレクトリー

amazon.co.jp MP3ストアーではアルバム『Axis』収録全8曲を配信中

全曲試聴可。
若手メンバーとのフレッシュな演奏を、DSDレコーディングによる最良の音質でお楽しみください。

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赤松敏弘(ヴィブラフォン)佐藤浩一(ピアノ)澤田将弘(ベース)樋口広大(ドラムス)

どうぞ御利用ください!






★CDを“ドスドス”探したい人の味方!
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ジャズ全体http://www.hmv.co.jp/artist/rank/0/genre/800/

【楽器別】
ヴォーカル
トランペット
トロンボーン
サックス
フルート
クラリネット
ピアノ
オルガン
ビブラフォン
ギター
ベース
ドラム


★☆★ 2012 BEST LIVE (動画) ★☆★

Nov/14〜15/2012

Toshihiro Akamatsu (vibraphone)
Hakuei Kim (piano)

1st set (9:30pm〜10:50pm)

1.Winter Festival---by Hakuei Kim
2.The Gleaner-----by Toshihiro Akamatsu
3.Stella by Starlight
4.White Forest-----by Hakuei Kim
5.Nagi Moca suite---by Toshihiro Akamatsu
6.Newtown--------by Hakuei Kim
7.Silent Butler-----by Toshihiro Akamatsu
8.(encore)O Grande Amor

2nd set (0:48am〜2:09am)

1.Winter Festival---by Hakuei Kim
2.The Gleaner-----by Toshihiro Akamatsu
3.Stella by Starlight
4.White Forest-----by Hakuei Kim
5.Nagi Moca suite---by Toshihiro Akamatsu
6.Newtown--------by Hakuei Kim
7.Silent Butler-----by Toshihiro Akamatsu
8.(encore)On Green Dolphin St

Rec, Nov/14〜15/2012 @ Okaido"COLORFUL", Matsuyama, Ehime, JP

※赤文字の演奏動画を公開しています

ビデオカメラビデオカメラ【Crew Camera Series】■赤松敏弘 vibraphone Best Live 2012/Akamatsu meets Hakuei Duo/Nov/15/1:00am's StellabyStarlight (Full version)

ハクエイ・キム(p)赤松敏弘(vib)

2012年11月14日四国・松山でのライブ第二部のもので第一部と同じ曲の深夜の演奏です。
まったく違うイントロから始まった瞬間から純粋な即興演奏に突入しました。
デュオという最小公約数にして最大の自由度を持つアンサンブルでしか出来ない衝動の記録となりました。
ソフトのアップロード時間制限の為に10分未満の暫定バージョンを年末にアップしていましたが今回フルバージョンに更新。


ビデオカメラビデオカメラ【Crew Camera Series】■赤松敏弘 vibraphone Best Live 2012/Akamatsu meets Hakuei Duo/Nov/15/2:00am's GreenDolphin

ハクエイ・キム(p)赤松敏弘(vib)

あらゆる意味で刺激的だったこの日のライブの最終アンコール。時刻は午前2時です。
第二部の会場は半分以上が地元のミュージシャンやピアニスト、音楽関係者で埋まっていましたから二人ともよりアグレッシヴなOn Green Dolphin Stに。午前二時にこんなガチンコなライブをやる街は日本でも珍しいでしょう。さすがは我が故郷です(笑)


ビデオカメラビデオカメラ【Crew Camera Series】■赤松敏弘 vibraphone Best Live 2012/Akamatsu meets Hakuei Duo/Nov/14/9:53pm's StellabyStarlight

ハクエイ・キム(p)赤松敏弘(vib)

赤松・ハクエイDUOでのStella by Starlight。
このバージョンは2012年11月14日四国・松山でのライブ第一部のものです。
前月の横浜ジャズプロムナード2012でも評判だったこのスタイルのデュオがさらに一歩踏み込んだところでの演奏に。次の深夜のステージの演奏と比較するとまったく別の曲です。ジャズライブの楽しみ方で僕らはとても大きな事にこの時気付いたのでした。


ビデオカメラビデオカメラ【Crew Camera Series】■赤松敏弘 vibraphone Best Live 2012/Akamatsu meets Hakuei Duo/Nov/14/9:46pm's The Gleaner

ハクエイ・キム(p)赤松敏弘(vib)

四国・松山でのライブ第一部でのオリジナル曲The Gleaner。この日は入替え制という事もあり第一部も第二部も同じプログラム(アンコールを除く)でしたが、考えてみればクラシックのコンサートやポップスのコンサートとジャズのコンサートが大きく異なるのは、たとえ同じ曲を一日に二度演奏したとしてもまったく違う演奏になるのが当たり前。このライブではその当たり前な事を随分長い間僕らは忘れていた事に気づかされて、久しぶりに達成感で満たされたのを覚えています。


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ビデオカメラ【Crew Camera Series】TOSHIHIRO AKAMATSU meets HAKUEI KIM 2012. presented by T.KOYAMA. "SOUND OF FOCUS" comp by T.Akamatsu. 2010's album 『AXIS』(VEGA)




ビデオカメラ【Crew Camera Series】赤松敏弘、道下和彦、ユキ・アリマサTWIN DUO × TRIO オープニング"Be my love"




ビデオカメラ【Crew Camera Series】赤松敏弘、道下和彦 DUO 2011 演奏順/2曲目"TRITON 2011" comp by T.Akamatsu. 1991's album 『Now's The Time Workshop vol-2』(BMG FunHouse)




ビデオカメラ【Crew Camera Series】赤松敏弘、道下和彦 DUO 2011 演奏順/4曲目"I LET A SONG"




ビデオカメラ【Crew Camera Series】赤松敏弘、ユキ・アリマサDUO 2011 演奏順/7曲目"DAA HOUD". 2005's album 『Synergy』(VEGA)




ビデオカメラ【Crew Camera Series】赤松敏弘、道下和彦、ユキ・アリマサTWIN DUO × TRIO 演奏順/9曲目 アンコール




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『BEST LIVE 2011(動画)』


2011年11月24日ブログ『超・満員御礼! 赤松敏弘(vib)meetsハクエイ・キム(p)25-25プロデュース第六弾』http://sun.ap.teacup.com/applet/vibstation/20111124/archive

TOSHIHIRO AKAMATSU(vib) meets HAKUEI KIM(p) w/TARO KOYAMA(ds) & KUNIO OINUMA(b) @ 25-25Presents Special Live Vol.6

25-25プレゼンツ・スペシャルライブVOL-6。
『“赤松敏弘meetsハクエイ・キム”with小山太郎+生沼邦夫』

Toshihiro Akamatsu(vib)
Hakuei Kim(p)
Kunio Oinuma(b)
Taro Koyama(ds)

Recorded live at KAMOME in Yokohama. Nov/23/2011

[YouTube版]※画像をクリックすると別窓で開きます

★第二部1曲目



★第二部二曲目[Tribute to 1964's Miles-vol.1]



★第二部三曲目[Tribute to 1964's Miles-Vol.2]




ガンバレ東北!

がんばろうニッポン!




只今絶賛発売中!
■New Album『AXIS/赤松敏弘』(VEGA)
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VGDBRZ-0044/3.000円(税込)

赤松敏弘(vib)The NewQuartet
guest:森川奈菜美(vo)

New Album『AXIS』は全国の有名CD店のほか、ネットショップでも好評発売中!
■Tower Record
■HMV
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■山野楽器
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どうぞご利用ください。

CDレビュー→http://www.jazzpage.net/rireki/cd/akamatsu_axis.html

CDレビュー→http://www.jazzfusion.com/cd2010/axis.htm

CDレビュー→http://artist.cdjournal.com/d/axis/4110091003

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