2013/5/31

ヴィブラフォンもマリンバも一歩先行く余韻をコントロール/ボサノヴァとクリシェ  金曜:vibraphoneやmarimbaの為のジャズクリニック


毎週金曜日はVibraphoneやMarimbaをやっている人向けのお話し。
金曜第三百十二回目の今日は先週からの続きで『ヴィブラフォンもマリンバも一歩先行く余韻をコントロール/ボサノヴァとクリシェ』と言うお話し。

途中からの人は先週の金曜ブログ『続・ヴィブラフォンもマリンバも一歩先行く余韻をコントロール。アプローチノートの効果』( http://sun.ap.teacup.com/applet/vibstation/20130524/archive )から読んでくださいね。

ココまでの金曜クリニックをご覧になりたい人は左のカテゴリー(またはこの記事のタイトル右側にある)「金曜:vibraphoneやmarimbaの為のジャズクリニック」をクリック。この記事に続いて過去の記事全てを見る事が出来ます。チェキラ!



いよいよ五月も本日で終わり。
今月は木曜日ブログのライブラリーでビブラフォン奏者の特集を行ったりと、いつもにも増してヴィブラフォン度の高い月間になりました。
そして、いよいよ明日からは師匠、ゲイリー・バートン氏の来日公演が全国で行われます。今年70歳になって今なお新しい事へのチャレンジを続けているその姿をしっかりと瞼に焼きつけておきたいものです。

まずは、ヴィブラフォンのメンテに関する予告、それに続いて今日のジャズクリニックと続きます。

■メンテナンス予告

ちょうど導入して二年になるマッサーのニューモデルMusser M55GJ。
日本専用モデルになって、従来の欠点が大幅に改善されたのは大きな成果です。
しかし、前例のない純正パーツとのハイブリッド版の為に、使用後いくつかの改良箇所が出ました。

一つはペダルのセッティング。これはペダルを装着するサイドの留めネジを約5cm手前に移す事で純正品と同じセッティングとなりました。
演奏していて妙に足が疲れたのは、従来のM55よりもペダルが奥に引っ込んでいた為です。
原因がわかれば即、改良あるのみ。

次に、ボディーの細部からのノイズです。
従来のモデルもノイズはかなりのものでしたが(笑)、気温と湿度の変化によってどうしても接合部からノイズが発生するのはこのヴィブラフォンという楽器の宿命のようなものです。
ペダルを操作する事での負荷が、ペダルの無いマリンバなどと比べると大きいわけです。

今回は暫定的に二つの試みを約一週間行って来週報告する事とします。

1.基音側キーボード直下ビーム(ヒンジ)からのノイズ
2.鍵盤からのノイズ

1.に関しては脱着可能な構造が災いしているようなのでセッティング時に外した状態で様子を見ます。

クリックすると元のサイズで表示します
          
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たぶん演奏に支障はないでしょう。


2.鍵盤からのノイズ

原因は純正のパーサスペンション(BS)コード(紐)と予測しています。

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原因は純正のBSコード・・・・

僕は導入当初から純正のBSコードは使わず市販のアクリル100%の紐に交換しています。

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二年振りに純正のBSコードを装着してみましたが、鍵盤の振動数によるものか、この辺りの鍵盤からノイズが発生しやすいです

ならば・・・・
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交換あるのみ。

結果は次週。




超有名スタンダード曲“All the things you are”をボサノヴァで演奏するに相応しいリハモナイズを行う。

先週でブリッヂまで完了しました。

今週は最後の12小節のセクション。

まず、冒頭と同じ部分が4小節。

25-28小節目(オリジナルのコード進行)
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(クリックで拡大/以下同じ)

この部分は既に1-8小節目をリハモした時に完成しているのでそれを応用する事にします。

25-28小節目(リハモナイズ)
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28小節目だけオリジナルのコードと揃えました。次の展開が1-8小節目の時とは異なるのが理由です。

以下、29小節目から最後までのオリジナルはこんな感じ。

29-36小節目(オリジナル)
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さぁ、これを次のようにリハモナイズしてみました。

29-36小節目(リハモナイズ)
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このリハモナイズの目的は、ボサノヴァとして演奏するに相応しいコードへのチェンジです。
それがなければリハモなどする必要がないのですから。

ボサノヴァって、どんなイメージですか?

これがその人の持っている印象によって大きく変るから音楽は不思議です。

僕は、ボサノヴァは究極のハーモニー・ミュージックだと思っています。
メロディーはコードトーンの隙間で何物にも邪魔されずすり抜けて来られるテンション。
バックグラウンドはそのメロディーにありとあらゆる角度から陰影を演出するコードがセレクトされ、メロディーとハーモニーを包み込むようなリズムに支えられて成立していると思っています。
従ってリズムが強調する部分はハーモニー的なテンションの高まりを補足する箇所に限定。
ハーモニーとリズムによって、メロディーを浮かび上がらせる事に全神経を集中している音楽、と。
だからボサノヴァのバーチオーゾ達はずば抜けたハーモニー感覚を持っています。
これが人並み以上じゃないとボサノヴァの創始者にはなれなかったでしょう。

いろいろとありますが、その最も特徴的なテンションの高まりを表現する技法にクリシェがあります。
一つのコードであっても、隣接する音の動きに効果を持たせてある時はスリリング、ある時は哀愁を、ある時はゴージャスにムードを演出する技法で、これが見られないものはボサノヴァとは呼べないとさえ思っています。

他のどのポピュラー音楽よりもハーモニーでの高まりが大きな音楽、それがボサノヴァ。

さて、この最後の8小節間のリハモナイズにもそのクリシェを隠しています。
いや、むしろそれを隠すために選んだコード達と呼んでもいいでしょう。

このままでは、それが正確には伝わるはずがありませんから、コードとコードスケールの連結に隠したクリシェを現わしてみましょう。

■コード進行に隠されたクリシェ
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これによってコードスケールの特定も可能になりますね。
最後の小節はDm7→G7とこの曲の調から大幅に外れますが、これは冒頭に使ったコードAb/CのベースとなるCに向けて解決するセクションとしました。
この意外性が、またボサノヴァらしさでもあると思うのです。

だってほら、どんどんボサノヴァになっているでしょ?

(以下次回)


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★☆★ 2012 BEST LIVE (動画) ★☆★

Nov/14〜15/2012

Toshihiro Akamatsu (vibraphone)
Hakuei Kim (piano)

1st set (9:30pm〜10:50pm)

1.Winter Festival---by Hakuei Kim
2.The Gleaner-----by Toshihiro Akamatsu
3.Stella by Starlight
4.White Forest-----by Hakuei Kim
5.Nagi Moca suite---by Toshihiro Akamatsu
6.Newtown--------by Hakuei Kim
7.Silent Butler-----by Toshihiro Akamatsu
8.(encore)O Grande Amor

2nd set (0:48am〜2:09am)

1.Winter Festival---by Hakuei Kim
2.The Gleaner-----by Toshihiro Akamatsu
3.Stella by Starlight
4.White Forest-----by Hakuei Kim
5.Nagi Moca suite---by Toshihiro Akamatsu
6.Newtown--------by Hakuei Kim
7.Silent Butler-----by Toshihiro Akamatsu
8.(encore)On Green Dolphin St

Rec, Nov/14〜15/2012 @ Okaido"COLORFUL", Matsuyama, Ehime, JP

※赤文字の演奏動画を公開しています

ビデオカメラビデオカメラ【Crew Camera Series】■赤松敏弘 vibraphone Best Live 2012/Akamatsu meets Hakuei Duo/Nov/15/1:00am's StellabyStarlight (Full version)

ハクエイ・キム(p)赤松敏弘(vib)

2012年11月14日四国・松山でのライブ第二部のもので第一部と同じ曲の深夜の演奏です。
まったく違うイントロから始まった瞬間から純粋な即興演奏に突入しました。
デュオという最小公約数にして最大の自由度を持つアンサンブルでしか出来ない衝動の記録となりました。
ソフトのアップロード時間制限の為に10分未満の暫定バージョンを年末にアップしていましたが今回フルバージョンに更新。


ビデオカメラビデオカメラ【Crew Camera Series】■赤松敏弘 vibraphone Best Live 2012/Akamatsu meets Hakuei Duo/Nov/15/2:00am's GreenDolphin

ハクエイ・キム(p)赤松敏弘(vib)

あらゆる意味で刺激的だったこの日のライブの最終アンコール。時刻は午前2時です。
第二部の会場は半分以上が地元のミュージシャンやピアニスト、音楽関係者で埋まっていましたから二人ともよりアグレッシヴなOn Green Dolphin Stに。午前二時にこんなガチンコなライブをやる街は日本でも珍しいでしょう。さすがは我が故郷です(笑)


ビデオカメラビデオカメラ【Crew Camera Series】■赤松敏弘 vibraphone Best Live 2012/Akamatsu meets Hakuei Duo/Nov/14/9:53pm's StellabyStarlight

ハクエイ・キム(p)赤松敏弘(vib)

赤松・ハクエイDUOでのStella by Starlight。
このバージョンは2012年11月14日四国・松山でのライブ第一部のものです。
前月の横浜ジャズプロムナード2012でも評判だったこのスタイルのデュオがさらに一歩踏み込んだところでの演奏に。次の深夜のステージの演奏と比較するとまったく別の曲です。ジャズライブの楽しみ方で僕らはとても大きな事にこの時気付いたのでした。


ビデオカメラビデオカメラ【Crew Camera Series】■赤松敏弘 vibraphone Best Live 2012/Akamatsu meets Hakuei Duo/Nov/14/9:46pm's The Gleaner

ハクエイ・キム(p)赤松敏弘(vib)

四国・松山でのライブ第一部でのオリジナル曲The Gleaner。この日は入替え制という事もあり第一部も第二部も同じプログラム(アンコールを除く)でしたが、考えてみればクラシックのコンサートやポップスのコンサートとジャズのコンサートが大きく異なるのは、たとえ同じ曲を一日に二度演奏したとしてもまったく違う演奏になるのが当たり前。このライブではその当たり前な事を随分長い間僕らは忘れていた事に気づかされて、久しぶりに達成感で満たされたのを覚えています。


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ビデオカメラ【Crew Camera Series】TOSHIHIRO AKAMATSU meets HAKUEI KIM 2012. presented by T.KOYAMA. "SOUND OF FOCUS" comp by T.Akamatsu. 2010's album 『AXIS』(VEGA)




ビデオカメラ【Crew Camera Series】赤松敏弘、道下和彦、ユキ・アリマサTWIN DUO × TRIO オープニング"Be my love"




ビデオカメラ【Crew Camera Series】赤松敏弘、道下和彦 DUO 2011 演奏順/2曲目"TRITON 2011" comp by T.Akamatsu. 1991's album 『Now's The Time Workshop vol-2』(BMG FunHouse)




ビデオカメラ【Crew Camera Series】赤松敏弘、道下和彦 DUO 2011 演奏順/4曲目"I LET A SONG"




ビデオカメラ【Crew Camera Series】赤松敏弘、ユキ・アリマサDUO 2011 演奏順/7曲目"DAA HOUD". 2005's album 『Synergy』(VEGA)




ビデオカメラ【Crew Camera Series】赤松敏弘、道下和彦、ユキ・アリマサTWIN DUO × TRIO 演奏順/9曲目 アンコール




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『BEST LIVE 2011(動画)』


2011年11月24日ブログ『超・満員御礼! 赤松敏弘(vib)meetsハクエイ・キム(p)25-25プロデュース第六弾』http://sun.ap.teacup.com/applet/vibstation/20111124/archive

TOSHIHIRO AKAMATSU(vib) meets HAKUEI KIM(p) w/TARO KOYAMA(ds) & KUNIO OINUMA(b) @ 25-25Presents Special Live Vol.6

25-25プレゼンツ・スペシャルライブVOL-6。
『“赤松敏弘meetsハクエイ・キム”with小山太郎+生沼邦夫』

Toshihiro Akamatsu(vib)
Hakuei Kim(p)
Kunio Oinuma(b)
Taro Koyama(ds)

Recorded live at KAMOME in Yokohama. Nov/23/2011

[YouTube版]※画像をクリックすると別窓で開きます

★第二部1曲目



★第二部二曲目[Tribute to 1964's Miles-vol.1]



★第二部三曲目[Tribute to 1964's Miles-Vol.2]




ガンバレ東北!

がんばろうニッポン!




只今絶賛発売中!
■New Album『AXIS/赤松敏弘』(VEGA)
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VGDBRZ-0044/3.000円(税込)

赤松敏弘(vib)The NewQuartet
guest:森川奈菜美(vo)

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どうぞご利用ください。

CDレビュー→http://www.jazzpage.net/rireki/cd/akamatsu_axis.html

CDレビュー→http://www.jazzfusion.com/cd2010/axis.htm

CDレビュー→http://artist.cdjournal.com/d/axis/4110091003

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