2013/6/24

ゲイリー師匠に会ってきました・・・その1  月曜:ちょっと舞台裏


この週末はヴィブラフォンの恩師であり、あらゆる意味で子供の頃から僕の音楽のメンター的な存在でもあるゲイリー・バートン氏の演奏を堪能した。ちょうど二年振りの来日で、盟友小曽根真(p)とのデュオだ。

今回はホール・ツアー、そしてノーマイク、ノーアンプリファイアとわかっていたので、これは何処で聴くべきか大いに悩んだ。
スケジュールとの兼ね合いもあり、いろいろと考えた末に信州・松本と千秋楽の横浜に的を絞った。

松本の会場となるハーモニーホールはいろんな人から「音がいい」と評判のホール。古い友人でもあるピアニスト、タッド・ガーフィンクル ( TODD GARFINKLE / M・A Recordings主宰 ) もマツモトのホールは最高のシチュエーションでレコーディングできる、と絶賛。都内のスタジオやホールを飛び越えてわざわざホールを借りてレコーディングしていたほどだ。

横浜の会場となる横浜みなとみらいホールは出来てから13年になるらしいが一度も足を運んだ事がないホール。しかし、広過ぎず千秋楽となるとここも捨て難い。

ううん。。。

と悩む内に刻一刻予定は変る。
それなら、もう、この二つ、両方とも行っちゃえ!

思い返せば、バークリーを卒業して以来ゲイリー師匠と東京や横浜で会うのは当たり前としても、スケジュールやタイミングから神戸で会ったり、廿日市(広島)で会ったり、けっこう神出鬼没。
たぶん何処に現れても不思議がらないだろう(笑)

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あいにく台風がやって来ていたが“晴れ男”パワーを信じ、金曜日の雨の中央道を約220km、松本を目指す。
お気に入りのビューポイント東京起点136キロ・ポスト付近も雨模様。
しかし、台風と言うほどの雨模様では無い。どうやら完全にコースからそれているらしい。

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午後5時過ぎ、松本到着。
インターからほど近い会場まで一度行き、事務所でチケットを取り置きしてくれたA嬢から受け取るついでに情報を収集。近くで身を清める事にした。

身を清める?

はい。

松本と言えば・・・・

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やっぱり蕎麦でしょー。

開演時間までそんなに余裕が無いのでハーモニーホールの近所でとなると、王道の榑木野( http://www.kurekino.co.jp/ )になった。他の店舗には行った事があるが本店は初めて。

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最もポピュラーなお蕎麦屋さんながら、しっかりすっきりを堪能。おまけにボリュームが凄くて、お腹一杯になった。

っえ? 大名車海老天ざる蕎麦なんか頼むからだって?

ほっといて!(笑)

いや〜、これがまたね、

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一番手前の川蟹の天ぷらがサクサクのくせに柔らかくて美味いのよ。

そんなこんなで満腹になって身を清め、再びハーモニーホールに戻るとナント! 駐車場で目の前の車からヴィブラフォンの弟子“おっちょ”こと林由香里嬢が降りてきてびっくり!
「あれ〜、なんで〜!!」とキツネにつままれたような“おっちょ”と御両親。彼女はこの近くが実家なのだ。
きっと会場で会うだろうと思っていたのだが、まさかホールに入る前の、しかも駐車場で、さらに目の前に停まった車から降りてくるとは・・・・ねぇ。 やはり運命ですかね!(笑)

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松本は知り合いも多く、ホールの列に並ぶと、さっそく目の前にはボーダーを着た安曇野のヴィブラフォン兼日本一ジャズ度の高い歯科医こと伊佐津和朗氏、そして信州ジャズのピアニスト、伊佐津さゆりさん。
こちらも突然声を掛けたらびっくりしていた。まぁ、確かに、松本にいるのが不思議と言えば不思議かも。

ただ、僕は高校の時からいろんなジャズメンの来日公演(当時はホールコンサートだった)に当時寮生活をしていた岡山県の山の中にある作陽高校音楽科の外出許可(コンサートに出掛ける場合は早退・学割などが効いた)を得て近辺の広島、岡山、そして大阪まで頻繁に足を伸ばしていたから演奏会を聞きに長距離を移動するのは平気と言うか、むしろ楽しいと思うのだ。

なので、東京から松本まで音楽を聴きに行くなんて、楽しくてわくわくしてしまう。
それと、僕はかなりホール好きで、その建物の造りから何から、結構興味の対象なのでさらにワクワクしてしまう。

しかし、高校時代にホールでのコンサートだからチケットを見せると許可されたが、お酒を扱うジャズクラブ等ではきっと許可が下りなかっただろうな、そういう点でもラッキーだったなぁ。

初めて「生」のゲイリー・バートンを見たのも、大阪のサンケイホールで高校二年の時だった。
メンバーはゲイリー(vib)にミック・グッドリック(g)スティーブ・スワロウ(b)テッド・サイブス(ds)、そしてラルフ・タウナー(g)がゲストでデュオのコーナーもあった豪華版だった。ネットの時代になってその会場に神戸のヴィブラフォン愛好者takiさんもいた事が判明。世の中、どこでどう繋がるか面白くて仕方がない。

やはりホールの演奏会はいいね。

ホールの中ほどの席でゲイリー師匠と小曽根真のデュオを楽しむ。
これまでの三十年と言う二人の時間を音楽で綴った物語のような構成だ。
純粋に音を楽しむ時間。
やはり僕はこれがいいな。

最初はスタンダード二曲から始まった松本のステージ。

噂のホールは残響が綺麗で音に立体感があり、特にピアノの音色はバツグンに冴え渡っていた。
ヴィブラフォンはどうしても音が天井に上がってしまうので指向性を失いがちになるのはノーマイクのホールでの宿命。ただ、“あの”ゲイリー・バートンのヴィブラフォン(正確には鍵盤)の艶めかしいほどの音色の残像がとても綺麗に聴こえる。バークリー時代毎回のレッスンで使ったり、リサイタルで何度か楽器を借りたのであの楽器(鍵盤)の性質はよく知っている。
途中、静かな“Time Thread”では二つの楽器の音色がとてもあんなに遠くで鳴っているとは思えないほどホール全体を温かみに溢れて包み込み、演奏のハーモニーの妙に何度もハッとさせられる感動を覚えた。
こんなに生でボリュームたっぷりに響く瞬間も珍しい。

このホールはやはりタダものではないな。
特に静かで空間のある音楽にはバツグンの相性を持つホールのようだ。
その反面、密な音の場合は何か攻略法がいる。

こんなにホールの響きがわかるコンサートも珍しい。

休憩時間に楽屋に挨拶、再会を喜ぶ。

後半もどんどん二人の音世界はストーリー性に溢れて客席を楽しませる。
アンコールの後、何度もカーテンコール。
満席で熱気に溢れた松本のお客さんだった。

終演後、再び楽屋を訪ねた。

今回僕はどうしても師匠と一緒に撮りたいものがあって、先週松山の実家に立ち寄った時に探して持って来たのだ。

その記念のツーショットがこれ!

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ゲイリー師匠と僕が初めてゲイリー・バートンという名前を意識して買った音楽雑誌(1969年12月号)と一緒に・・・Jun/21/2013 @ Matsumoto

僕が12歳の時にゲイリー・バートンという人の名前を意識して買った音楽雑誌。それまではジャズを聞き始めて以来フルート、トランペット、ギターが三本柱だったのが、ゲイリーのアルバムを買って急速にヴィブラフォンへの興味が湧き始めていた。この数カ月後から僕のヴィブラフォン人生が始まる、そんな切っ掛けとなった写真なんだ。

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僕が最初のお気に入りの写真だと言うと、隣りのページのレッド・ノーヴォの写真を懐かしそうに眺めている内に「1969? そうそう、この時は五大ヴァイビストの共演で、一堂に会したのが、レッドに僕、ミルト・ジャクソン、ボビー・ハッチャーソン、そして、、、、、、、、ライオネル・ハンプトン!」最後のハンプトンは二人で合唱に(笑)
正にヴィブラフォンの歴史そのものなのだ。

今年で70歳とは思えないほどストレスのないストロークでいつものマレットさばきを展開する師匠。
やはり素晴らしい。

隣りの楽屋の小曽根氏とも立ち話。
やっぱりゲイリーはゲイリーやね〜。ホント、当たり前だけど。

お気に入りの街でもある松本で、こんなに素晴らしい時間を過ごせて最高でした。

see you day after tomorrow!
OK, see you sunday!

聞けばこれから東京に戻ると言う。
昔からタフなツアーをこなしてきたから演奏後の200kmなんてほんのちょっと、なのだろう。
まぁ、僕らも似たようなもので名古屋で演奏した後に東京まで350km走る事はザラ。

ミュージシャンの条件、その1。
長距離運転なんのその!でタフでなければならない。

一足お先にすっかり“晴れ”た信州を後に、二時間ほどで東京に戻った。

(明日に続く)






★☆★ 2012 BEST LIVE (動画) ★☆★

Nov/14〜15/2012

Toshihiro Akamatsu (vibraphone)
Hakuei Kim (piano)

1st set (9:30pm〜10:50pm)

1.Winter Festival---by Hakuei Kim
2.The Gleaner-----by Toshihiro Akamatsu
3.Stella by Starlight
4.White Forest-----by Hakuei Kim
5.Nagi Moca suite---by Toshihiro Akamatsu
6.Newtown--------by Hakuei Kim
7.Silent Butler-----by Toshihiro Akamatsu
8.(encore)O Grande Amor

2nd set (0:48am〜2:09am)

1.Winter Festival---by Hakuei Kim
2.The Gleaner-----by Toshihiro Akamatsu
3.Stella by Starlight
4.White Forest-----by Hakuei Kim
5.Nagi Moca suite---by Toshihiro Akamatsu
6.Newtown--------by Hakuei Kim
7.Silent Butler-----by Toshihiro Akamatsu
8.(encore)On Green Dolphin St

Rec, Nov/14〜15/2012 @ Okaido"COLORFUL", Matsuyama, Ehime, JP

※赤文字の演奏動画を公開しています

ビデオカメラビデオカメラ【Crew Camera Series】■赤松敏弘 vibraphone Best Live 2012/Akamatsu meets Hakuei Duo/Nov/15/1:00am's StellabyStarlight (Full version)

ハクエイ・キム(p)赤松敏弘(vib)

2012年11月14日四国・松山でのライブ第二部のもので第一部と同じ曲の深夜の演奏です。
まったく違うイントロから始まった瞬間から純粋な即興演奏に突入しました。
デュオという最小公約数にして最大の自由度を持つアンサンブルでしか出来ない衝動の記録となりました。
ソフトのアップロード時間制限の為に10分未満の暫定バージョンを年末にアップしていましたが今回フルバージョンに更新。


ビデオカメラビデオカメラ【Crew Camera Series】■赤松敏弘 vibraphone Best Live 2012/Akamatsu meets Hakuei Duo/Nov/15/2:00am's GreenDolphin

ハクエイ・キム(p)赤松敏弘(vib)

あらゆる意味で刺激的だったこの日のライブの最終アンコール。時刻は午前2時です。
第二部の会場は半分以上が地元のミュージシャンやピアニスト、音楽関係者で埋まっていましたから二人ともよりアグレッシヴなOn Green Dolphin Stに。午前二時にこんなガチンコなライブをやる街は日本でも珍しいでしょう。さすがは我が故郷です(笑)


ビデオカメラビデオカメラ【Crew Camera Series】■赤松敏弘 vibraphone Best Live 2012/Akamatsu meets Hakuei Duo/Nov/14/9:53pm's StellabyStarlight

ハクエイ・キム(p)赤松敏弘(vib)

赤松・ハクエイDUOでのStella by Starlight。
このバージョンは2012年11月14日四国・松山でのライブ第一部のものです。
前月の横浜ジャズプロムナード2012でも評判だったこのスタイルのデュオがさらに一歩踏み込んだところでの演奏に。次の深夜のステージの演奏と比較するとまったく別の曲です。ジャズライブの楽しみ方で僕らはとても大きな事にこの時気付いたのでした。


ビデオカメラビデオカメラ【Crew Camera Series】■赤松敏弘 vibraphone Best Live 2012/Akamatsu meets Hakuei Duo/Nov/14/9:46pm's The Gleaner

ハクエイ・キム(p)赤松敏弘(vib)

四国・松山でのライブ第一部でのオリジナル曲The Gleaner。この日は入替え制という事もあり第一部も第二部も同じプログラム(アンコールを除く)でしたが、考えてみればクラシックのコンサートやポップスのコンサートとジャズのコンサートが大きく異なるのは、たとえ同じ曲を一日に二度演奏したとしてもまったく違う演奏になるのが当たり前。このライブではその当たり前な事を随分長い間僕らは忘れていた事に気づかされて、久しぶりに達成感で満たされたのを覚えています。


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ビデオカメラ【Crew Camera Series】TOSHIHIRO AKAMATSU meets HAKUEI KIM 2012. presented by T.KOYAMA. "SOUND OF FOCUS" comp by T.Akamatsu. 2010's album 『AXIS』(VEGA)




ビデオカメラ【Crew Camera Series】赤松敏弘、道下和彦、ユキ・アリマサTWIN DUO × TRIO オープニング"Be my love"




ビデオカメラ【Crew Camera Series】赤松敏弘、道下和彦 DUO 2011 演奏順/2曲目"TRITON 2011" comp by T.Akamatsu. 1991's album 『Now's The Time Workshop vol-2』(BMG FunHouse)




ビデオカメラ【Crew Camera Series】赤松敏弘、道下和彦 DUO 2011 演奏順/4曲目"I LET A SONG"




ビデオカメラ【Crew Camera Series】赤松敏弘、ユキ・アリマサDUO 2011 演奏順/7曲目"DAA HOUD". 2005's album 『Synergy』(VEGA)




ビデオカメラ【Crew Camera Series】赤松敏弘、道下和彦、ユキ・アリマサTWIN DUO × TRIO 演奏順/9曲目 アンコール




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『BEST LIVE 2011(動画)』


2011年11月24日ブログ『超・満員御礼! 赤松敏弘(vib)meetsハクエイ・キム(p)25-25プロデュース第六弾』http://sun.ap.teacup.com/applet/vibstation/20111124/archive

TOSHIHIRO AKAMATSU(vib) meets HAKUEI KIM(p) w/TARO KOYAMA(ds) & KUNIO OINUMA(b) @ 25-25Presents Special Live Vol.6

25-25プレゼンツ・スペシャルライブVOL-6。
『“赤松敏弘meetsハクエイ・キム”with小山太郎+生沼邦夫』

Toshihiro Akamatsu(vib)
Hakuei Kim(p)
Kunio Oinuma(b)
Taro Koyama(ds)

Recorded live at KAMOME in Yokohama. Nov/23/2011

[YouTube版]※画像をクリックすると別窓で開きます

★第二部1曲目



★第二部二曲目[Tribute to 1964's Miles-vol.1]



★第二部三曲目[Tribute to 1964's Miles-Vol.2]




ガンバレ東北!

がんばろうニッポン!




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■New Album『AXIS/赤松敏弘』(VEGA)
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CDレビュー→http://www.jazzpage.net/rireki/cd/akamatsu_axis.html

CDレビュー→http://www.jazzfusion.com/cd2010/axis.htm

CDレビュー→http://artist.cdjournal.com/d/axis/4110091003

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