2006/12/10

4th Semesterの前に緊急事態!?その1  ■新・音楽体験記/留学の頃

前回(11月19日)は留学してちょうど1年目の夏の短い夏休みを利用して日本でライブをやったりした所で終わりましたが、今回はフォース・セメスター(4th Semester)に向けて日本を飛び立った時のお話し。

飛行機は昔は好きな乗り物でした。飛行中よりも滑走路をさっそうと飛び立つあの瞬間の凛々しさは乗っていても見ていてもいいものです。高校の頃はスカイメイトの会員で実家のある松山と学校のある岡山の行き来や東京との往復に使ったりとかなり頻繁に利用して急ぎの時の心強い味方でした。
しかし、今では仕事や緊急の場合を除くと殆ど利用しません。もっぱら鉄道と車。なぜこんなになったか?その引き金の第一歩がこの時の事件からなんです。

成田を夕方に飛び立つ航空便はアメリカに留学している学生の言わば「定期便」。時差を超えてその日の夜にはほぼ全米の主要都市に到着出来るから。
学生ですからなるべく安いチケットを探して利用すると某外資系航空会社がお決まりに。

で、この時もお決まりの某外資系航空会社にチェックインし座席に納まり一息。
手荷物はなるべく足元に置きます。まだこの状態では暇つぶしグッズも広げません。
なぜなら・・・・大体窓側から座席は埋まるので、出発となって飛行機が空港のエプロン(駐機場)をゆっくりと動き出してから通路を挟んだ内側の席で横3席程度空いている所へ素早く移動するのです。そうすると座席の肘掛けを上げてゴロリと横になれるスペースが確保され窮屈なエコノミー席でもビジネス以上に快適に過ごせるわけ。ハッハッハ。

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が、しかし

9月の1週目となるとこのささやかな「思惑」は満席の盛況にもろくも崩れ去ってしまう

まぁ、仕方ないっか
と諦めて、ベルト着用のサインが消えてから取りあえず退屈しのぎグッズを広げ12時間の窮屈な旅の仕度。座席は窓側でちょうど翼の後側。翼の下には綺麗な夕焼けが広がっている。「さらばニッポン、また来る日まで」海外に留学や赴任した経験のある人なら夕映えに見える景色を見ながらそう呟く時でしょう。
やがて妖艶で魅惑的なブロンドながら無愛想なスチュワーデスがドリンク・サービスを始め機内も和みモードに突入。まぁ、これから先は機内食を食べて寝るだけだし。

飛び立ってから1時間半くらい経ったでしょうか。
うん?
今日はやけに機内食が来るのが遅いなぁ、、大体成田を出ると直ぐに食事が配られるのに。
窓の外はまだ夕焼けが見え、夜の闇との間でプリズムを作っています。
翼の水平尾翼はずっと同じ角度で固定され、気圧も安定しているのか殆ど動きません。
時たま高層圏にある薄い雲を通過する毎に一筋の線となって後ろへ流れて行きます。
翼は空気の抵抗で時々“しなり”つつも安定した飛行は続く。
その翼の先には夜間飛行のパイロット・ランプが点滅しまるで唯一のリズムのよう。
そのパイロットランプの後ろには薄い一筋の線が流れ、この飛行機が高速で飛んでいる事を感じさせてくれます。

うん?

翼の先から一筋の線?そんなのあったかなぁ??

二時間後、まだ機内食はきません。
なんだか変だぞ?

よく観察するといつもなら通路を頻繁に行き交う妖艶で魅惑的なブロンドながら無愛想なスチュワーデス達も最初にドリンクを配ったきりすっかり形を潜めている。
ううん腹減った

流石に他の乗客も(腹が減った為と思われ)普通のお喋りがちょっとざわめきに変りつつある。

三時間後、やっと前から妖艶で魅惑的なブロンドながら無愛想なスチュワーデスがボツボツ客席を回り出した。やれ、これで食事にありつける、と乗客は安堵の空気に。
しかし、客席を一回りすると妖艶で魅惑的なブロンドながら無愛想なスチュワーデス達は再びすっこんでしまった。

どーなってんの、こりぁ。

再び乗客がザワザワしはじめた時。
突然機長のアナウンスが入った。

「え〜、みなさん、お急ぎのところを申し訳ないが、この飛行機はトラブルを抱えてしまったので行先を変更します」

ハア〜?(乗客一同)

「これから進路をアンカレッジに変更して、当機はそこで航行を中止します」

エ〜ッ?(乗客一同)

「従ってみなさんはアンカレッジで入国監査を受けてもらう事になります」

ブ〜ッ(乗客一同)

「只今一つエンジンを止めていますが、航行にはまったく支障はありません」

ギェ〜ッ(乗客一同)

「緊急着陸に備えて万が一の為に機内に物が散乱しない為にフードサービス等を中止しています。しばらくの間御辛抱を」

ガックシ(乗客一同)

「当機のアンカレッジ到着予定は追ってお知らせします」

・・・(乗客一同)

機内には重た〜い空気が

それから二時間後。

「あ〜、機長、機長、こちらは機長です。みなさんの睡眠を破って申し訳ない。当機のアンカレッジ到着時刻は午前4時。ヨロシク」

はうぅ〜〜〜(乗客一同)

あっ
翼の先から一筋の線って、あれ、燃料を捨ててたんじゃないの?
前に友達のアテンダントが何かの時には機体を軽くする為に洋上を飛行中にギリギリの燃料以外は捨てると言ってた、それだ、、、トホホ

プ−ン

ベルト着用のサインが出た。

「え〜、機長、機長、こちらは機長です。当機は只今より着陸体勢に。座席のテーブル、身の回りの持ち物を所定の場所に戻して。通常とは少し異なったコースで揺れる場合があっても航行には支障ない、ヨロシク」

通常は旋回しながら高度を下げる飛行機が、真直ぐ頭から下り坂を転がるような体勢で機首を下げ始めるのであった。


この話し次回に続く



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