玉井 雪雄 / 小学館(2005/10/28)
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本格的SF第二幕!
ビッグコミックで連載されていたらしいのですが、今まで未読。
久々に猿ハマりアイテムを発見しましたので報告。
主人公は引きこもり/今風に言えばニート。家庭内暴力などで家族も疲労の極地。
そこでアフリカに、引きこもり脱出ツアーと題された旅行に参加。ツアーとは名ばかりで、主人公の世話に嫌気がさした父親に、ジャングルの奥地で殺害されそうになる。銃撃され、崖から転落し見捨てられ、生死の境の中で、超越的存在と出会う。そしてその存在に生き残るか/そのまま絶望の中で死に絶えるかの決断を迫られる。そこからの主人公の覚醒のドラマが、この物語のテーマ。
自尊心の傷つき
↓
引きこもり(母親的世界/万能的/胎児的世界への退却)
↓
死の体験/死のイニシエーション(究極の現実との出会い)
↓
再生
↓
自己愛的世界からの脱却と、世界の再構成
↓
自身の生育歴との対峙
エディプス・コンプレックスの問題と
父親/社会との対決と超克
↓
彼の覚醒は、人類の新しい主としての進化まで及び、
種の進化担い手として、各国に存在する他の進化の可能性をになった
5人の超越者との世界を盤としたゲームへと発展してゆく・・・。
面白いのは、成長→覚醒の過程が、とても上手く書かれていること。
これは精神分析的な、成長発達過程とトランスパーソナルを上手く物語り
のなかで融合し、無理無く説明出来ている所が驚き。
臨床的立場から見ても、充分納得出来るレベルと評価出来る。
その後、物語は誇大的にすすみ、人類の進化と、主人公によるシンパの形成〜
日本の政治システムを支配するための、かわぐちかいじ的ドラマに発展しつつ
日本の再軍備の可能性のある現在の世相をリアルに漂わせながら、
理想主義とファシズムのギリギリのラインを進んでゆく。
主人公のターゲットがニートという所も、プロットとして上手いし、
ニート的心性が、現在の読者に取って充分共有可能であることも
面白く読めた。
オメガトライブ〜オメガ・トライブキングダムと続いているので
最初からお読みになるのが吉。
☆急性期会議。
先週今後の具体的進行について、問題提起を行った。
今回は、10月から本当に試行期間を始められるのかを直面化/明確化。
実際に現在できること/できないことを検討した結果、11月1日から
実施と決まる。それまでに全てのサブグループの成果をまとめ、グループ全員に
説明、情報の共有を測ること。共有出来た後、各人に役割分担を決め、スタッフ
に啓蒙、説明してゆくこととする。そのうえ、全職員に、プレゼンテーション
することと決める。
同時に、○○病院の院長に講演してもらい、11月の試行に繋ぐこととする。
現在グループとしての凝集性、グループにの自立性の低下が懸念される。
そのためにも、もう一度、情報の共有化をはかり、テンションをアゲてゆくつもり。。。。。

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