先週末から思うところあり、再びAUDIOに入れ込んでいる。
4343の2wayマルチ化である。
今まではパワーアンプをFlying moleのDAD-M100として内蔵ネットワーク経由で聞いていた。以前のシステムからの持ち越しであったので、これ以外のアンプに接続したことが無かったので比較は出来ないが、デジタルアンプでドライブされる38cmウーハーはタイトでゆるみが無く、これはこれで満足しているつもりだった。
JBL4343はスピーカー端子がバイアンプに対応しており、290hz以下を受け持つウーハー部分と、それ以上を受け持つ中・高域の3way(mid,high,ultra high)をそれぞれネットワークから切り離してドライブできる仕様になっている。勿論高域の3ユニットはネットワークを介することになるので、正確にはマルチではないのだが、ウーハーを単独のアンプでドライブできるのは低域のコントロールという意味では充分なアドバンテージがあると考えてのことである。
というのもゲリラ・パーティーのサウンドシステムが、自作の38cmのウーハー×2とJBL JRX115という組み合わせで、これをベリンガーのネットワークを介してYAMAHA P2180とClassic Pro cp1000という2台のパワーアンプでならすという構成で、考えてみれば現在の4343のユニット構成とほとんど同じということに気付いたからだ。

先日のゲリラ・パーティーでのセッティングではウーハー(クロスオーバーは75Khz)はClassic Pro cp1000をBTL(1000w!!!)でモノラル駆動し、それ以上の帯域をJRX115で2wayでYAMAHA P2180で駆動した。このシステムでのパーティーを一年ほど行ってきて、なんとかセッティングもこなれてきたのか、前回は非常にクリアで力強いサウンドを再現することが出来た。野外で大音量で鳴らすこの音は部屋の音響という制約から解き放たれて、伸びやかで四方の空間に何処までものびてゆくような清々しさを感じさてくれた。正直、抜けるような音の広がりは、高価なピュアオーディオなど必要なく感じさせるほどの心地良さであった。自作ウーハーは一本4000円前後、JRX115は2本で3万円強、パワーアンプはヤフオクで2万前後、Classic Proもサウンドハウスの激安価格なので、驚くほどのコストパフォーマンスである。
そこで気がついたのが、各ユニットごとに単独のパワーアンプでドライブできることの優位性であり、チェンネルドライバーで細かくクロスオーバーとレベルを調整できることのメリットであった。そしてパワーアンプとユニットが直結していることで、音の透明感や力強さが出ていると思われる。
ブランド趣向というピュアオーディオのくびきを断ち切れば、今からでも即マルチにチャレンジできると気付いたからである。
機材は既に持っている!
早速自宅のシステムを変更してみた。
CDP Meridian 507
Pre MarkLevinson ML-1
ここに Behringer CX2310
Power 低域(290Hz) Flying mole DAD M-100
中・高域 YAHAMA P2018
今までの経験からYAMAHAのP2180は非常に日本人らしいクリアで端正な音の印象で、家庭用のシステムには上品な感触が合うのではないかと感じたからだ。それにFlying Moleの強力なウーハードライブ力が加われば、バランスが取れるのではないかと感じたからだ。
機材用のラックからそれぞれのSR機器を引きはがし、セッティングに小一時間、なんとか完了し、いよいよお楽しみの音だし。。
期待に高鳴る胸の鼓動を押さえながらプリの電源を入れ、パワーのアンプをオン。CDスタート。ボリュームを上げる・・・。何かおかしい。左の低域が音が出ないのである!
接続の不良?セッティングを見なおす。クロスオーバーの故障?改造Flying Moleの断線、故障???
Flying Moleを解体してみるところまで行うも、原因不明、、、。であったが、何と左スピーカーケーブルをショートして配線していたことが判明。しかし、正常に接続をしたあとも、ブブブブ・・・バリバリ・・・とディストーションがかかったようなデスサウンドしかでない!。!!!以前
Flying Moleを銀単線で内部配線を変更した際に、保護回路であるフューズをバイパスしていたことに気付く。どうやらショートしたことによって、Flying Moleが昇天してしまったらしい。。。
自業自得ながら残念なことをしてしまった。
Flying Moleさんは本日天に召されました。。
しかし彼は今も現世への未練を断ち切れないのか、ディストーションボイスのなかでこの世への呪詛を吐き散らしています。ブブブブ・・・バリバリ・・・グォォォォォ・・・・。
ゾンビ化したフライングモール様
結局気を取り直し、今はマルチ化を諦め、とりあえずパワーをYAMAHA P2108に設定して聞いている。奇しくも今は売却してしまったJBL43某有名サイトと似たような構成になってしまった。
しかし音はといえば、これが意外に良い音で鳴っている。中高域のベールがはがれたようなクリアさや低域のスピード感などはデジタルアンプに軍配が上がるのだが、YAMAHAのアンプになってみると、アナログらしいふくよかな低音、しかしこれがなかなか心地よい。しっかりと最低域まで沈み込む低音と、ある種のふくよかさが余裕となって聞き手をリラックスさせてくれる。中高域は今ひとつまだまとまりに欠けるが、妙なリアルさがある。これからアッテネーターでレベル調整をすれば、結構追い込めるのではないかと思う。
今後は低域にYAHAMA、中高域に真空管アンプを用いてみようと画策中。遂にマルチ化の道を歩むことになりそう。
☆ちなみに先日のゲリラ・パーティーにて新たに発見したこと。PCオーディオの際にはオーディオインターフェイスの音質差は相当のもので、良質なI/Fの導入は不可欠んということ。今までmp3の音質について不満をさんざん感じてきたが、I/FにM-AUDIOのFF solo、FF audiofileを使用してでの感想だった。友人持参のEDIROL FA-66を使用してみて驚いた。上下の帯域が狭いのは仕方が無いとしても、タイトな低音、しっかりと締まって密度感のある中域、ほとんどCD使用と遜色の無い音が出ていた。firewire使用でのaudio I/Fには、特にmp3使用時には良いものを奢らないと、相当の音質差が出ることがでることが明らかになった。
EDIROL FA-66

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