2009/4/9

◆ 最後に ◆  銀次郎



沢山のお祝いの言葉をいただきましてありがとうございました。

改めて銀ちゃんがこれほど多くの皆さまに見守られていたのだと思い、
ありがたく、心強く思います。


新生銀次郎は「うちの子」として、
今後は☆わん☆だふるに時折登場します。

今も刻々と成長し続ける銀ちゃんへの変わらぬエールを、
これからもどうかよろしくお願いします(*^_^*)


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正式に家族になってから、
前の日記や移行してきたこちらのブログをちゃんと読み返してみました。

いつかのブログに、
『銀ちゃんと同じように接し方が難しい子や、
 今接し方で迷いのある方に少しでも参考になればと思い、
 いぬ親さん募集とともにその歩みのブログをつけている』とありました。

長くこのブログを見てくださっている方の中にも、
ご自身の愛犬と銀ちゃんを重ねて同じ思いで見てくださった方が少なくないと思います。

簡単ではありますが、
銀ちゃんと私の歩みをまとめてみたのでお時間のある方はご覧ください 

※これまでいぬ親さん募集中という銀ちゃんの立場上、
 そして預かりとしての私の立場上、言えなかったことも全部書いちゃいます。


       ↓



銀ちゃんと初めて会ったのは2006.03。
人里離れた竹林でまさしく「のら犬」「野犬」といった風貌と目つきでした。
毛の1本1本から「人間には近づくな!」のオーラをがんがん出している子。
でもその表情からはまだ幼さも。。。



その日から始まったのは、
「保護」ではなくて「戦い」だったと思います。

噛まれたり亡くなってしまったりで泣くことはあっても、
接し方に悩んで泣いたりしたのは銀ちゃんだけかもしれません。
そしてこれからも、銀ちゃんに鍛えられた私は滅多なことでは泣かないと思います(笑)



最も泣かされたのは、
水さえ口にしてくれなかった数日間と、
ごはんを食べてくれなかった数週間。

どんどん痩せていくうえに、
数週間はまったく動かず排泄はそのまま垂れ流し。
若くて体は健康なのに床ずれまで出来て、まるで野犬の介護状態。




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   ▲保護から1ヶ月経過。1ヶ月前とほぼ変わらぬ姿勢




銀ちゃんはもっと大変だとは思ったけれど、
手つかずの糞尿まみれのフードを回収しながら、
保護したつもりがそれが原因で殺してしまうのではないかとモヤモヤしたものです。


どの人に話を聞いても、どの本を読んでも、
犬が自殺することはないから必ず食べると書いてあるし、
確かに、どんなに怖がりな子でも、どんなにグルメな子でも、
ほっとけば必ずいつかは食べだしました。

ところが銀ちゃんは自力で立てなくなるまで食べなかったのです。
無理に立たせれば足に力が入らず壁にぶつかる始末。
明らかな貧血、脱水症状が銀ちゃんに襲ってきました。

これはヤバいと思ってようやく強制給餌に切り替えたものの。
口を開けたら開けっぱなし。食べ物を舌に乗せたらそのまんま。

誰かに触られていると、誰かに見られていると、
舌の上に乗せられたものを飲み込みという行動すら出来ませんでした。

可哀想だけど仕方がない。
どんなにおえっとしようと出来るだけ奥のほうに押し込んでは、
タイミングよくのどをきゅっと押して飲み込ませていました。




そうこうするうちに時は経ち、
銀ちゃんの足から肉球が落ちました。

4つ足の肉球が1本1本バラバラに落ちるものだから、
無理やり立たせると今度はバランスがとれません。

まるで、1足はスニーカーを履き、1足はハイヒールを、
1本はビーチサンダルを、1本は雪駄を履いているようなそんなバランスの悪さです。

クリームで補いきれるものでもなく、
結局最後はバランスが整うように肉球を削り、剥きました。


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強制的に食べさせ、歩かせていた半年が過ぎ、
銀ちゃんが床に頭をつけて横になっている姿を見たのは、
保護から7ヶ月が過ぎていました。

自力でご飯が食べられた日のことは今も忘れません。
年が明けて2007.1の終わり。
保護した日から実に10ヶ月目の出来事でした。



ここに来るまで、
どれほどの勇気を出してきたのか。

銀ちゃんのその勇気を称えたのも束の間。


とあるトレーニングの先生に、
「 車で言えばポンコツ 」と言われた銀次郎くん。

私は人に対して初めて猛烈な怒りを覚えたのでした。



その後も銀ちゃんを見ては「処分」を勧める先生。
見てもいない時点で「処分」を勧める先生。


「犬の一生は短い。
 でもその短い一生の中で、この子が乗り越えなければならないものは多い。
 死ぬまで辛いことばかりで過ごさせるよりは。。。。」と。


処分を勧めた先生たちの中には、
銀ちゃんのためを思って言ってくださった人もいたと感じました。


でもそうではない先生も。



私は、
銀ちゃんがどうしたら快適に過ごせるのか、
そのためには私はどうしたらいいのか、
それを教えてもらいたかった。


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処分をしたって、
銀ちゃんにとっても私にとっても、なんの解決にもならない。

銀ちゃんのことで悩んでいるからって、
私にとって「処分」は絶対に「解決」じゃない。



失望がせまりくる中で、
銀ちゃんと私と支えてくれたのは、当時の預かり犬たち。
そしてその子たちとご縁を結んでくれたいぬ親さんのみなさん。
ブログを通して銀ちゃんを応援し続けてくれたみなさんのエールでした。


『 昨日のことは忘れて、
  今日を一生懸命過ごして、
  明日のことは明日考える! 』


そんな風に銀ちゃんと接し暮らしていく中で、

「昨日と今日はあまり違わないけど、
 1年前の今日とは全然違う!」

ということに気付くようになりました。



出来ないことを数えるととても難しい無限のことに思えてしまいます。
出来ないことへのジレンマや焦りや喪失感が、更にさせづらくなってしまうことも。

出来る子と比べてみても出来ないものは出来ないのだし、
嫌なのにうんと我慢させて見た目は出来るようになったとしても、
本当にそれでいいのかどうか。

誰にも分からない成長も、れっきとした成長だし、
誰にも理解できない楽しいことも、その子がそれを楽しいと思うなら、
それはその子にとっての幸せなのだと思う。


時にすっぱりあきらめることや、
出来なきゃ出来ないでいい!と割り切ることも、
その子にしてあげられることのひとつになります。



銀ちゃんから学んだ、
銀ちゃんのような子に最も必要な心構えは、

『 夢は持ち続けるけど 目標は掲げない 』 ということです。



焦りもしなければ、急ぎもしないけど、
 でも君は出来ると思うよ、いつかはね。



そんな風に接するうちに、
銀ちゃんは着々と色んなことをやり遂げて、
そのたびに私は「えっ 今!?」と驚く羽目に 笑


目標はないから、出来なくってもいいんです。
でも夢には見てるから、出来たらもちろん嬉しい



そんな風にしていたら、
いつの間にかこんなに可愛い寝顔を見せてくれるようになりました。


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今もしどこかで銀ちゃんのような子と暮らし始めた方がいて、
私のように藁にもすがる思いで同じような子のブログや接し方を探していてこのブログへたどり着いた方がいらしたら。。。少しでも参考になればと思います。




銀次郎と歩んだ3年間 : 完


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