2014/3/23

抽象画と創作詩の世界  アトリエ日記

長かった冬も終わりにさしかかり、街のあちこちに春の芽吹きが感じられる様になってきました。なかなか更新がままならないアトリエブログですが、お立寄いただいて、ご覧くださりありがとうございます!

昨年秋から小学生クラスで取り組んでいた、抽象画と創作詩のシリーズが完成したのでご紹介します。

この課題は、何かを描くというようなものではありません。
何かを描くというとき、風景や人や物などをよく見て描くこともあれば、物語のワンシーンや頭の中にあるイメージを描くこともあります。また具体的に描きたいものが決まっていて、それを資料をみながら描くこともあります。心の中にある漠然としたイメージを表現しようとすることだってあります。
そうやって何かを描こうとするとき、私達は、画材をつかって、色や線や形(フォルム)によって描きたいものを表現しようとします。

今回の課題は、そうしたことから、ちょっと離れて、

色・線・かたち と、きままに遊ぶ。楽しんでみる。ということをしました。

偶然が生み出す、色や線や形の面白さを楽しんだり、あらたな発見をしたり、それらの響き合いにみとれてみたり、、そんなことをしました。同時に、クレヨンや絵具の使い方もとても自由にやってみました。そうして出来上がった絵は、上下左右からも自由な抽象画。それらにあとから、自分で、天地(上下)を決めて、そして、のんびり眺めながら、「なにに見えるかな〜。どんなイメージかな〜。。。」と思いをめぐらせて、その瞬間のひらめきを大切に、題名を命名し、それから、その絵に、詩をかいてみました。

アトリエの授業で、たまに詩をかきますが、こんな風にきちんととりくんだのははじめてです。いつも、言葉から自由になって制作してきたみんなが、言葉を紡ぎ出すとどんな風になるんだろう??と思って、私もスタッフもドキドキしました。みんなの詩の世界はとっても素敵。 読んでいると、ふと、ああ、この子の中に、こんな世界があったんだ、、と、未だ知らない宝の鉱脈を掘り当てたようなそんな気持になりました。

この課題は、1人3枚の抽象画にとりくむこと。そして、一本の線で描くこと、3枚を全部違う色や形、雰囲気にしましょう!という きまり をつくりました。また、 色のひびきあい を大切にしましょう!という きまり もつくりました。みんな、ペースはいろいろですから、 仕上がるのも、ゆっくり、じっくりな子、サッサとうかぶ子、 いろいろです。画材も、基本は、扱い易いクレヨンと絵具ですが、中には、色ペンや鉛筆をつかってみた子もいます。

とても素敵な作品がたくさん生まれたので、最後には、それぞれのクラスで保護者の方々もお招きして、みんなで発表会&詩の朗読会&鑑賞会をしました。
絵や詩を人前で発表するのは、とても照れくさく恥ずかしいことですが、でも、やってみると、いつも以上に、クラスのみんなと、見えない絆でそっと結ばれていたんじゃないかと思います。自分の事をおしゃべりするのが恥ずかしいみんなも、そっと、「あ、あの子はあんな感じなんだー」と楽しんだみたいです。

また、人の作品にも、コメントをいいあったり、保護者のみなさんからもコメントをいただいたり、 感じることや、お気に入りをみつけたり、もしお部屋に飾るならどれがどこがいいかな?どれかもらえるならどれがいいかなあ?と
ドキドキしながらお話し合い。一枚の絵、一つの言葉の世界に、 ああでもない、こうでもないと 感じたことをわかちあうことは、とても豊かな時間だったと思います。

たくさんの作品群を一度に紹介は難しいですが、これから、どんどんアップしていきますので、是非お楽しみになさってくださいね。
では、まずAクラスから... 5つの作品を、ご紹介していきましょう。


☆T.Rくん☆(もうすぐアトリエを卒業します)

クリックすると元のサイズで表示します

「一日」

一日のはじめに 朝日がのぼり
一日の最後に 月日がでる。

それは毎日くりかえされる。

でも、一日、一日は ひとつずつちがう。




クリックすると元のサイズで表示します

「星の動き」

星は、毎日少しずつ動いている。

そのつみかさねで、 地球や太陽

などの近くにいるのだ。



クリックすると元のサイズで表示します

「深海のネッシー」

一日中ずっと夜のような深海の中で

ひっそりくらすネッシー

仲間もいなく まっ暗な深海でずっとすんできた

くらすぎてくらすぎて

ひっそりくらすネッシー

さみしい・・・




*先生のコメント

Tくんの作品から、忙しくいきる毎日の中で、
ハッと立ち止まることの
大切さを教えてもらった気がします。
折りにふれて、何度でも読み返したいと思いました。
行ったこともない、
どこか遠くのところ、アラスカやアマゾンに
行ったような気持になり、先生はとても嬉しかったです。

また、青をベースにした色の世界が、
直線的な雰囲気や、曲線的な雰囲気の違いや、
線の色味の違いによって、
本当に豊かな輝きを放っていますね。
その瑞々しい感性は、
誰にも真似することのできないTくんだけの
素敵な世界です。ずっと大切にしてください。
Tくん、素敵な作品をありがとう。





☆M.Sちゃん☆

クリックすると元のサイズで表示します

「夜空」

きらり。
あっ、星だ。
この空にもっともっと近づいていけば、
今はちょっとしか見えていないけど
たくさんの星達に出会えるのかな。

ぽつり。
あっ、空が泣いてる。
悲しいことがあったんだね。
空高くふってくる涙は
一体どこから来てるんだろう

じわり。じわり。
あれっ、さっきまで赤かったのに、
あっというまに暗くなった。
さっきまで赤かったところは うすい青に、
それよりも上にある空は こい青になってる。
空には、いろんなお部屋があるんだね。

夜空はとっても素敵だけど
ふしぎがいっぱい



クリックすると元のサイズで表示します

「十人十色」

人間たちと同じように

葉っぱの世界も十人十色

葉っぱにも性格や心があって

それが葉っぱの色に表れている

葉っぱにも顔と命があって

それぞれにいろんな顔がある

葉っぱはみんな十人十色




*先生のコメント

この作品をみて、他のみんなも私も
四角い画用紙の上に、たった一本の線で、
こんな風な形が生まれるなんて思いもしなかった!
と、嬉しいびっくりを体験しました。
つまり、大発見です。
青い絵も葉っぱの絵も、本当に素敵です。

青い絵は、世界をそっと遠くからみているような気持になりました。
葉っぱの絵は、葉っぱの元気な生命がせまってくるような
気持になりました。

Sちゃんの詩は、絵とぴったりで、
目を閉じて詩の朗読を聞いていると、
情景が浮かんでくるような気がします。
先生は、詩を読んでSちゃんを尊敬しました。
大切な作品を作ってくれてありがとう。
4



トラックバックURL

トラックバック一覧とは、この記事にリンクしている関連ページの一覧です。あなたの記事をここに掲載したいときは、「記事を投稿してこのページにお知らせする」ボタンを押して記事を投稿するか(AutoPageを持っている方のみ)、記事の投稿のときに上のトラックバックURLを送信して投稿してください。
→トラックバックのより詳しい説明へ



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ