
Aryan Kaganof(アーリャン・カガノフ)、彼は南アフリカで最もラディカルな映画監督兼俳優。昨年ヨハネスブルクに滞在していた時に彼の作品の初日を観に行った。その作品は南アフリカのある黒人指導者に関するドキュメンタリー。観客は僕たち以外はほとんどが黒人で、そのカリスマ的な指導者に熱狂して少々恐ろしかった・・・。
今回初演した『Ringtones』は彼の新作映画「SMS Sugar Man」が元になっているが、演奏中に流される映像も彼が撮った物だった。
National Arts Festivalにはあらゆるジャンルの芸術家が集まって来ているが、彼はこの中で舞台演劇を発表した。タイトルは「The Shooting Gallery」、オランダで活躍するC.ヘネガンとの共同制作である。

写真は冒頭の場面、カガノフが全裸で逆さ吊りにされる背景には戦争カメラマンが戦場で撮った悲惨な映像、画像が流される。同時にヘネガンがコンピュータを操作してライブで新聞記事を作り上げていく。その後はカガノフの狂気に満ちた行動(食器洗剤で全身を洗うなど)から反戦のメッセージへと繋がる。この舞台は南アフリカの人にはアヴァンギャルド過ぎたらしく、良い批評は得られなかった・・・。
僕としては平和を願うメッセージを強烈なインパクトで伝える彼らのやり方は素晴らしいと思ったし無性に感動した!
「SMS Sugar Man」は東京映画祭(?)にも出品するようなので要チェック!

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