11月5日、僕の恩師である知念辰朗先生が亡くなってしまいました。
知念先生がおられなかったら今、僕はヴァイオリンをやっていないと思います。
高校の時に初めてレッスンを受けてヴァイオリンの楽しさ、音楽の深さが分かりました。
たくさん叱られました…
大学に入ったら一転、ほとんど何も言われなくなりましたが悩んだ時にはいつも親身になって相談に乗っていただきました。
下手くそな僕なのにコンサートでソロをさせていただいたり、贔屓と言えば贔屓…
周りからどんな風に思われていたか分かりませんが、地元出身の後進として育てていただきました。
結局知念先生に敷いていただいたレールからは逸れて学校教員にはなりませんでしたが、大学院を修了したら非常勤講師として採用していただいたり本当に良くしていただきました。
近年は二人で飲みに行ったり…
最後にご一緒した時はブログもしましたがいつだったのでしょう??
その後大手術をされ、衰えた姿を見られたくないと言われお見舞いにも行かせてもらえず、そのまま…
知念先生の語録をいくつか。
合奏の授業で一曲通した後で「何も言わずにもう一回!」
大学は何かを教わるのではなく、自分で学ぶ力を育てるところだと…
「音程は一生努力しろ」
ヴァイオリンは少し気を緩めれば音程がメチャクチャになる。
追求すればするほど深い世界がありますね。
他にも…
「天才でなければ己を虚しくしてひたすら練習しろ」
「コンサートで演奏するためには120パーセント完成させろ」
今でもいつも先生の言葉を思い出しています。
ご葬儀は無宗教。
知念先生らしいです。
それで全国から集まった知念門下生で合奏したりしてお別れをしました。
時間も空間もない、僕の知らない世界に旅立たれましたが知念先生の魂は僕たちの中で生き続けています!
これが知念イズム継承者の一部。
来年あたり結集してコンサートしたいと思います。


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