僕にとって一年で最もハードな期間が嵐のように過ぎ去っていきました!
オープニング前に行われた武生ライオンズクラブ主催の『親子のためのコンサート』
今年の中川賢一さん率いる“けんちゃんバンド”は尺八の“たーやん”こと田嶋直士さん、リコーダーの“としちゃん”こと鈴木俊哉さん、サキソフォンの“まっさん”こと大石将紀さん、ヴァイオリンの“やっくん”こと僕、パーカッションの“ともちゃん”こと葛西友子さん、アレンジとキーボードは“キノッピー”こと木下正道さん、そしてボーカルは“マッキー”こと太田真紀さんでお届けしました。
このコンサートではまず一回燃え尽きるのですが、「情熱大陸」はバンドにアレンジしていただいたので葉加瀬太郎を意識したアフロウィッグを装着して盛り上げました!
さて、それからは連日リハーサル&個人練習漬けの日々が始まるのですが、途中では武生国際音楽祭の25年を記念して、音楽監督の細川俊夫さんとコンサートプロデューサーの伊藤恵さんには内緒でクラシックチーム、コンテンポラリーチーム入り混じってのサプライズ演奏!
その後には楽しいサプライズパーティーもあって良い息抜きになりました。
そして12日の金曜日は『細川俊夫と仲間たち』コンサート。
伊藤博之さんのフルート、ヴァイオリン、ピアノのための新作初演でトップバッターを務めました!
編成は小さいですが、複雑なのでリューディガー・ボーンさんの指揮に助けられました…
タイトルは「星降る夜」。
4分音が効果的に使われている素敵な作品でした。
ヴァイオリンの4分音は簡単ですがフルートは指使いが全く変わるので大変…
それでもさすがは数々のコンクールで優勝してきた上野由恵さん!
近年のコンテンポラリーチームのフルートは定まっていませんでしたが、是非レギュラーになっていただきたいものです。
そして細川俊夫さんの「つれなき人」は指揮無しに挑戦!
少々危ないところもありましたが音楽としては満足のいく世界を作る事ができました。
この作品は本当に素晴らしいので是非とも多くの方にお聴きいただきたいです!
ライブで…
そしてクラリネットの上田希さんとチェロの多井くんとのトリオはいつも安心してアンサンブルを楽しむ事ができます。
ピアノの山本純子さんが加わってのイザベル・ムンドリー『リエゾン』
ムンドリーさんには、とても喜んでいただきました!
明けて土曜日は『新しい地平』コンサート。
少しずつではありますが、年々お客様も増え、クラシックではなく、このコンテンポラリーを楽しみにしてくださるファンの方がおられる事は嬉しい限りです!
文化が根付くには時間がかかりますが将来、武生の価値が世界中で認知される時が来るでしょう…
マリオ・カーロリさんとのフルートカルテットではオレリアン・デュモンさんの作品を演奏しましたが、カーロリさんの息は人間の域を超絶しています…
スロバキアの作曲家、イヴァン・ブッファさんの珍しい尺八をフィーチャーした新作。
田嶋先生は邦楽奏者ですが五線譜もバッチリ!
素晴らしい音楽家との共演は本当に刺激になります。
日曜日は今回唯一のまちなかコンサート。
教善寺さんの本堂で演奏させていただきました。
当初の予定ではフルートの上野さん、ヴァイオリンの亀井さんとの高音トリオでしたが、亀井さんに尺八を吹いてもらったり、急遽ヴィオラの多井千洋くんに参加してもらって何とか盛り上げる事ができました。
このハードな日程の中でレパートリーに無い曲でコンサートをするのは正直キツい…
でもお客様には喜んでいただく事ができたのでめでたしめでたし!
ハードですが楽しい10日間でした。

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