2007/5/21  3:59

記憶と恋愛  映画

2004年度のアカデミー脚本賞を受賞した映画『エターナル・サンシャイン(米)』のDVDを、レンタルして観ました。

脚本賞を獲っているということで、「脚本は素晴らしい」のだと観る前からインプットされていますから、この演出ってどうなんだろう?…という観点でみてしまいました(^^; 映画もドラマもやっぱり監督や演出家の手腕によって面白くもツマラナクもなりますからね。

※私はフジTVの『世にも奇妙な物語』が大好きなのですが、何が面白いってストーリーは勿論の事、やはり演出が凄いと思う。忘れられないのが鈴木保奈美さん主演のもので、ただ公園デビューするというそれだけの部分が見事にドラマチックに表現されていてワクワクはらはらドキドキし、演出の重要性と『世にも〜』の演出の素晴らしさをそこで思い知ったのでした。

この『エターナル〜』は、(寝ている間に見る)の世界に近いものを描いていますから、脚本賞を獲っているいないにかかわらず、私にはとても興味深いストーリーです。ですから夢の世界の描かれ方(演出や撮影、編集の仕方)にもかなり拘りを感じてしまいますね。私ならこうするのに…と思ってしまったところも何箇所かありましたが、凄い!スゴイ!!素晴らしい〜〜〜と絶賛したくなる画もあって、とにかくストーリーが凝っていることもありホント面白かったです。

あの記憶の世界(イメージの世界)を想像するのは簡単ですが、実際に描き出す為の撮影って大変だったでしょうね〜

                * * *

なんか泣けそうになったのは、(自分を裏切った恋人の)記憶を消してもらう為の処置をしている間に、やはり恋人を忘れてしまうこと、つまり(自分の)世界から恋人が存在しなくなってしまうことに恐れをなして、記憶の消去に必死になっている側から、(依頼したにもかかわらず忘れることに抵抗し始めた)主人公が恋人(の思い出)を引き連れて逃げ回っているところです。それが「愛」そのものを表している様にみえて、感動的でした。

そもそもその記憶消去の技術を持つ博士のところに、忘れたい恋人の記憶を消してもらう依頼をしに行く人って、よっぽど消したい相手を愛しているということを示しているんですよね〜。忘れようとしなくても好きじゃなくなれば時間と共に自然と忘れてしまうでしょうに。

現に、何度消しても消してもまた同じ様に相手と出会ってしまったり好きになってしまうところがせつなかった。

出会った縁を大切にすること。
相手を失くしたくないと思ったら、相手の少々の欠点には目を瞑るか欠点ごと愛してしまうこと。
そして直ぐ簡単に消えてなくなってしまう夢やイメージの世界よりも、現実の世界の存在の確かさを有難いと感じること。

そんなことが素晴らしいシナリオやラストシーンの映像から、ひしひしと伝わってきて最後に涙も頬を伝いました。



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