3巡指名アーリー・デュセット(LSU)はシュアハンドとビッグプレー能力を持つ計算できるスロットレシーバー。
3巡全体81位。身長6-0、体重211。40ヤード走4.59秒
この順位でWRを指名する予定はなかったけどデュセットが3巡中位まで残っていたのは幸運。3番手WRとしてすごく期待できます。
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LSUのWRにはは1学年上にデュウェイン・ボウ(去年の1巡23位でチーフス入り)とクレイグ・デービス(去年の1巡30位でチャージャーズ入り)という去年のドラフト1巡指名が2人いました。去年デュセットは当然エースとして期待されたけど脚の付け根の痛みで4試合欠場、1試合途中出場とケガに苦しみながらそれでもチームトップの57キャッチ。
2004 12試合(3先発) 18キャッチ 257ヤード 2TD
2005 12試合(6先発) 26キャッチ 389ヤード 5TD
2006 13試合(5先発) 59キャッチ 772ヤード 8TD
2007 10試合(9先発) 57キャッチ 525ヤード 5TD
通算45試合 22先発(フランカーで17試合)
パスキャッチ 160回 1,943ヤード (平均12.1ヤード) 20TD
ラン 12回 61ヤード 2TD
キックリターン 13回平均16.9ヤード
パントリターン 4回平均5ヤード
ディフェンスで5タックル(セーフティ1回) 1ファンブルリカバー
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通算20TDはデュウェイン・ボウ(2TD)とマイケル・クレイトン(21TD)に次いで大学歴代3位。通算160キャッチはウェンデル・デービス(183キャッチ)、クレイトン(182キャッチ)、ジョシュ・リード(167キャッチ)に次いで大学歴代4位。
高校時代はQB、WR、RB、リターナーで、合計で7,104ヤード・79TD。ランだけで470回3.592ヤード・52TD。最終学年はハムストリングを痛めてきたにもかかわらずラン850ヤード、パスキャッチ750ヤードで合計30TDを記録。バスケットボールでも中心選手だったそうです。
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パスキャッチは非常に上手く、手を伸ばして離れたパスを取るし膝が柔軟で低いボールもキャッチできる。大学のとき投げられたボールの96.7%を取ったそうです。
ボールがスナップされると素早くスタートして瞬く間にフルスピードになり、鋭いカットのあとさらに加速して相手CBを抜く。フェイクもうまく体や手の使い方も上手とのこと。ランアフターキャッチでも優れたビジョンと本能で抜け道を見つけビッグプレーにする。捕まえにくくてストップアンドスタートやシャープなカットバックでタックルミスを誘発する。
40ヤード走が4.6秒という数字が示すように直線スピードは不足しているけど評価の中にクイックネスとか機敏とかシャープという言葉が何回も出てきます。ブロックもきちんとやるみたいです。欠点というとタックルを打ち負かしはしない(=あっさり倒される)こととたまにファンブルすることぐらい。
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去年ケガをしなかったら1巡指名だったと言われるだけあって各能力の評価は高いです。サイズとパワーはフィッツジェラルドとボルディンに比べれば見劣りするかもしれないけどWRの平均からすれば十分以上のレベル。ブライアント・ジョンソンがFAで抜けたので3番手WRをジェレミー・アーバンらと争うことになるけど、ボルディンに契約見直し問題が浮上していて来年以降の退団の可能性もあるのでデュセットの加入がその保険になるのではとも言われてます。
高校でも大学でも入学1年目からほぼ全試合に出場した選手だから1年目からの貢献に期待できそう。

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