2巡指名DEカライス・キャンベル(マイアミ大)は潜在能力の高い6-8の長身パスラッシャー。
2巡全体50位。身長6-8、体重282。40ヤード走5.01秒。アーリーエントリー。
1年前なら1巡指名だったと言われてます。でも去年成績が落ちたのとスカウティング・コンバインやプロデイ・ワークアウトでかんばしくなかったため2巡中位まで落ちてきました。
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2004年にマイアミ大へ入学。元々はTEとして勧誘されたそうです。ほかにミシガン大、オクラホマ大、LSUからも誘われてたらしい。入学1年間はスカウトチーム。2年目に右DEの控えで11試合出場。3年目の2006年に右DEの先発に昇格すると7試合連続サックするなど10.5サックとブレイク。
去年はマイアミ大のHCが交代(それまでDCだったランディ・シャノンがHC昇格)したことでディフェンスがジタバタしてキャンベルも実力を出せずチームは終盤7試合のうち6試合で敗戦。前年までと同じ4-3のDEだけど体重増を要求されたみたいでそれがキャンベルには合わなかったみたい。実際に過去のロースター表を見ると2006年は253だった体重は2007年は一気に282に増えてます。
2005 12試合( 2先発) 35タックル 2.5サック 1FF
2006 13試合(12先発) 84タックル 10.5サック 4FF
2007 12試合(12先発) 50タックル 6サック 2FF
通算36試合で25先発。158タックル、19.5サック、39ロスタックル、30プレッシャー、6FF、3FR、9PD、1INT。パスキャッチ1回5ヤード。
2006年にAll-ACCの1st team、20.5ロスタックルは全米7位、10.5サックは全米15位。7試合連続サックは大学歴代2位、1シーズン10.5サックは大学歴代8位タイの記録。
高校2年の時はDEとOT、3・4年はDEとTE。DEとして2年連続で19サックするなど高校4年間で通算58サック。。さらに3年の時はキックブロックとファンブルリターンで計5TD。4年の時は2インターセプトのほかにTEとしても38キャッチ412ヤード・4TD。さらにバスケットボールや陸上競技(円盤投げ、幅跳び、砲丸投げ、三段跳び)でも活躍。
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弟ジャレッドは2007年にマイアミ大に入学。ポジション登録はDB。兄Ciareは2004-05年コロラド州立大でDBでプレー。別の兄弟のRajはButte and Orange County Junior Collegesのあと現在アダムス州立大でWR。Rajとどっちが上かわかんないんでカライスは8人兄弟の5番目か6番目。
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パスラッシュについては、積極的なときは素早い動きと力強さと長い手で相手をコントロールする。多彩なパスラッシュ・ムーブとパワー、機敏さ、スピードで相手OLを打ち負かし、やり過ごしたあとは優れた爆発力でサックに繋げる。ただし積極性にムラがある。
ラン守備では、読みがよく瞬く間にフルスピードに加速してプレーを決める。素早く相手OLを捕まえたときは長い手で力強くロックアウトし動きを止める。ボールキャリアーを追いかけ爆発力、サイズ、長い手、力強さを使って相手を地面に落とす。ただしラン守備は安定してなくて、よく棒立ちになってしまって簡単に押されてしまうそうです。
読みと反応が良くてミスディレクションやトリックプレーに騙されず、皮を剥くかのような知覚でフラットパスに反応してRBを捕まえるそうです。
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まとめると本気を出せばすごいってことですね。
TSNのコメントは「とてつもない潜在能力思っているので多くの議論を呼ぶ。評価するにつれてテキサンズのDEマリオ・ウィリアムズ(2006年全体1位指名)との共通点に気付く。どちらの選手もほぼすべてのOLより運動能力で勝るのに全試合でドミネイトするわけではなく、大学で本来残すべき成績を残せなかった。キャンベルはウィリアムズと完全に同じ才能を持っているわけではない。NFL入り当初は不安定だろうが、2年目か3年目に光明が見えるだろう。全スナップで積極的になればQBやボールキャリアーにとって厄介だ」。
去年体重が増えたことが不振の原因だとすると3-4のDEをやらせるってのはなんか不安。ニッケルではDTに入って長身と長い手を活かす案もあるみたいです。アーリーエントリーだから1年間じっくりやって来年以降活躍してくれればいいですけど、ハズレの可能性もあります。

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