アリゾナの1巡全体31位指名はRBが最有力、次いでパスラッシャーという雰囲気。
多くのモックでアリゾナの1巡はRBになってます。しかもそのうちのほとんどがドナルド・ブラウン(コネチカット)。クリス・ウェルズ(オハイオ州立大)とノーション・モレノ(ジョージア大)は残っていなくてRBで3番手評価の選手を獲ることになるだろうという予想になってます。
でもアリゾナの過去の1巡指名を振り返ると、2006年はQBで3番手評価だったジェイ・カトラー(DEN→CHI)の指名が有力視されてたのに蓋を開けたら2番手評価のマット・ライナートが残っていたのでこっちを獲得、2005年にはCBのアダム・ジョーンズ(TEN→DAL)かカルロス・ロジャース(WAS)の指名が有力視されてたのに蓋を開けたら1番手CB評価の呼び声が高かったアントレル・ロール(現在はFSにコンバート)が残っていたのでこっちを獲得できた、というのがありました。
だから歴史は繰り返すという言葉を信じるなら結果的には運よくノーション・モレノを指名できたという展開になることもあるかな、という淡い期待を持ってます。モレノとブラウンどっちがNFLで活躍するかは入ってみないと分からないですけど。
ちなみにアリゾナがRBを1巡指名すれば2000年のトーマス・ジョーンズ(バージニア大→アリゾナ→CHI→NYJ)以来となります。
1巡での指名を見送った場合も2巡候補でルショーン・マッコイ(ピッツバーグ大)、ション・グリーン(アイオワ大)、アンドレ・ブラウン(ノースカロライナ州立大)がいます。4年前のアリゾナ7巡指名だったWRリロン・マッコイの弟であるルショーン・マッコイはちょっと前まで1巡候補だったけどワークアウトでの動きが芳しくなくて評価が落ちてるようです。
ドラフト上位でRBを指名すればエジャリン・ジェームズ解雇の可能性が高くなります。実質的に解雇が決まってるなら早く自由の身にしてあげるべきだと思うんですが、1巡指名を31番目まで待たなくてはならずドラフト当日の展開が読めないので慎重になってます。解雇せず2009シーズンもアリゾナでプレーするという可能性も一応は残っているということ。
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2巡指名予想のあるモックをみるとアリゾナの2巡全体63位はLB/DEが多くなってます。ちょっと前まではCが多かったんですけど。
1巡候補にラリー・イングリッシュ(ノーザンイリノイ大)やブライアン・クッシング(USC)としてる人もいるけどここまで残っていることはなさそう。2巡候補でTSNはDEコナー・バーウィン(シンシナティ大)、ドラフトカウントダウンはOLBローレンス・シドバリー(リッチモンド大)、GBNではDEポール・クルーガー(ユタ大)を挙げてます。
先発DEだったアントニオ・スミス(HOUと契約)が抜けた穴には去年2巡指名したDEカライス・キャンベルがスタンバイしてるので、それよりも4人いるうちベリー、オキーファ、ヘイガンズの3人が30台半ばに差し掛かっててもう1人のラボーイは負傷がちということでOLB/DEのほうを補強するだろうという見方が強くなってます。
1巡31位にRBモレノが残ってなくてOLB/DEのクッシングかイングリッシュが残ってたら飛び付くかもしれないし、DEアーロン・メイビン(ペン州立大)に行く可能性もあり。
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WRアンクワン・ボルディンへの正式なトレードのオファーは今のところないそうです。耳は貸すけど本当に放出するかどうかわからないという相手チームにしたら不確実かつ足元を見られているという状態だから正式オファーは出しにくいでしょう。でもグレーブスGMによると問い合せの電話はかなりの数(quite a few)あったそうです。
ウィゼンハントHCは今週のドラフト前会見でも「我々の目標はボルディンと長期契約を締結することであることは変わっていない」と発言してはいるけど、僕にはボルディンで一商売しようとしてるのが明らかな感じがします。一部ではトレード見返りの希望はドラフト1巡+3巡といわれてます。
興味を示しているチーム名は一切明かさないけど、その中にBALが入ってるのは確実視されてるみたい。とにかくドラフト当日に何かが起きるかもしれません。

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