6巡全体201位指名。CBジョリック・カルビン(トロイ大)。背番号21。
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CB
トロイ大(Sun Belt Conference)
身長5-11、体重184
40ヤード走4.55秒
背番号21
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もともとCBの層が薄かったけどドラフト5巡のときトレードで先発CBブライアント・マクファデンをPITへ放出したのでさらに必要性が増してました。運動能力が高くてパントリターンできるCBという条件に合致したのがこのカルビンだったようです。
去年は"academically ineligible"で1試合も出場できず。去年の春におばが死去したため葬儀出席のため帰郷、葬儀の2日後にそのおばの夫(つまりカルビンのおじ)も亡くなったためそのまま居残り、一家がドタバタしてる間に大学の重要な宿題の提出を忘れてしまったそうです。それが原因で単位を落として出場停止となりました。
チーム練習にも参加できなくなったけどそれでも自主退学することなく試合のときは私服姿ながらサイドラインで見てたそうです。去年出場できなかったということで本人も代理人もドラフト指名は諦めててなんとかルーキーFAとして声が掛かればと思っていたところにアリゾナが6巡で指名。"shocked"という表現を使うくらい驚いたそうです。
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2005 ノースウェスタン州立大でレッドシャツ
2006 East Central Community College(ミシシッピ州) 5INT
2007 East Central Community College(ミシシッピ州)
2008 トロイ大 13試合(12先発) 76タックル 4TFL 2INT 1FF 2FR
2009 トロイ大 全試合出場停止
2008年にKRで95ヤードのリターンTD、FGブロックされたボールを65ヤードのリターンTD。キックオフリターン平均25.7ヤード、パントリターン平均10ヤード。
スカウティングコンバインには招待されず。トロイ大のプロデイでは40ヤード走4.64秒と4.46秒、垂直跳び33インチ(83.8cm)、幅跳び9-0(274cm)、3-conドリル7.21秒、20yシャトル4.54秒。ベンチプレスはやらず。
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去年出場してないこともあってTSNには評価が載ってなくて情報少なめです。
長所としては、背があり足が速い。尻の動きが滑らかでスムーズに方向転換でき、ボールに向けて良い爆発力を見せる。自分より大きなレシーバーに対しても闘う。ジャンプ力がある。ボールを素速く探し出し、ランサポートでも喜んで貢献。リターン経験があり質の高いST候補。運動能力が高い。
短所としては、未完成。1年以上のブランクがある。ジュニアカレッジから転校したのでDivision I-Aでは1年だけしか出場してない。細くてタックルしても引きずられる。フィジカル面では相手を恐れさせない。
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一昨年のドミニク・ロジャース=クロマティ(1巡、テネシー州立大)はDivision I-AA、去年のグレッグ・トーラー(4巡、セントポールズカレッジ)はDivision IIだったので、アリゾナがDivision I-AのCBを指名するのは2005年の1巡アントレル・ロール(のちFS転向、マイアミ大)と3巡エリック・グリーン(バージニア工科大)以来。
ブランクがあるのでドラフト後のミニキャンプやOTAでも反応が鈍かったそうです。6巡指名だから開幕前に解雇されることはないだろうけど全試合インアクティブかも。でも去年そう思ってたトーラーは中盤以降は運動能力の高さでSTのカバーユニット要員で出場することが増えてCBでも負傷者がいるとき起用されてたからカルビンにも出場機会があるかも。
パントリターナーは去年まで務めてたWRスティーブ・ブレストンが先発昇格でPR卒業、FSアントレル・ロールも退団したので、ドラフト3巡のWRアンドレ・ロバーツがやる予定でカルビンはその控えということになりそう。
もともとは運動能力の高い選手だから鍛え直せば少なくともST要員で使い物になるだろうし、ラン守備に積極的というのも好感。上手くいけば儲けものの指名になる可能性も。成長をじっくり待ちましょう。

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