・QBスケルトンはパス成功率60.9%、313ヤード、1TD、1INT
・スケルトンが出場した試合は5勝1敗
・TEヒープが7キャッチでトップ。WRロバーツがTDレセプション
・RBウェルズは51ヤード・1TD。シーズン1,000ヤードは次週にお預け
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オーバータイムの3rd and 6yボールは敵陣36ヤード地点という場面でのQBスケルトンからWRフィッツジェラルドへの32ヤードパスのときは、bunchというこの試合ですでに2回やって2回ともRBウェルズのランだったフォーメーションだったので、相手はまたランで来ると思い込んでたところにパスでいったからフィッツジェラルドのカバーが薄くなったそうです。
このパスについてフィッツジェラルドは「PHI戦のパス(4Qにスケルトンからフィッツジェラルドへの37ヤードパスが通り、そのあとWRデュセットへのTDパスが通って逆転)とよく似ていた。すごく正確なパスだった」と言ってます。
その前のCBピーターソンの32ヤードのパントリターンも大きかったんですが、ピーターソンはパントリターンチームの選手に「もうフェアキャッチはしない」と言ってあったそうです。第9週STL戦のオーバータイムにパントリターンTDを決めたときは自陣1ヤード地点から99ヤード走り切ってるので今回の自陣28ヤード地点は当然行きますね。でもCLEの選手はピーターソンがフェアキャッチのシグナルをしたように見えたそうです。映像を見直すとチームメイトにブロックの指示を出してたみたいですが確かに紛らわしい。
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この試合のオフェンスはトータル363ヤードでした。相手のラン守備がリーグ31位なのにパスが46回、ランが24回というパス偏重でした。3rd downコンバージョンは8/16で50%、1st down更新は24回で、相手の36%と16回を大きく上回ってます。
4QにRBウェルズが1ヤードTDランしたドライブは、自陣13ヤードから9回続けてパスを投げて86ヤード進んで敵陣1ヤード地点まで行って、最後だけRBウェルズに持たせた。10点ビハインドとはいえまだ13分あったからパスばかりで行かないといけない場面ではなかったけど、プラマーやワーナーがいなくてもこういうオフェンスができるようになったというのは心強い。
プレーコールは10選手がパスキャッチを記録したというだけでも多彩さが出てる。ショットガンでQBスケルトンがQBの位置にいたけど左隣のLSHが入ってきてダイレクトスナップを受けて走るというプレーがありました(2ヤードゲイン)。前に別の試合でやろうとしてタイミングが合わなくてできなかったプレーですね。ほかにリバースやショベルパスもありました。
□QB
スケルトン 28/46(成功率60.9%) 313ヤード 1TD 1INT Rat 79.3 ラン2回 7ヤード
これでスケルトンが大半で出た試合は今シーズン5勝1敗。勝ち運持ってる。300ヤード以上は第10週PHI戦に続いて2回目(通算でも2回目)。パス成功率は2試合連続で60%を超えたけどまだパスミスも多い。レシーバーの落球もまだまだあるし横方向や斜めに走ってる選手の背中側に投げてしまうことも多い。INTもWRデュセットのやや背中側でなんとか確保しようとしたけど相手DBに巧く捕られた。でも見事なパスも何本か通すんですよね。それにしても、4Q終盤同点での3rd downという「ここぞ」という場面で今回の試合ではパスを通せなかったのにオーバータイムでまた「ここぞ」という場面が訪れるという引きの強さには感心する。
2Qの2ミニッツでプレッシャーを避けようとして前に出たら味方OLにぶつかったけどそこで強引にパス投げてRBテイラーに通したプレーは笑ってしまった。1Qでも4Qでも数字があまり変わらないコッブよりも、1Qは低調だけど4Qにスタッツが急上昇するスケルトンのほうが見てて面白いのは確か。来年のエースQB争いは面白い。
□RB
ウェルズ 15回 51ヤード(平均3.4ヤード) 1TD 最長8ヤード 1キャッチ 10ヤード
スティーブンス=ハウリング 3回 6ヤード 2キャッチ 18ヤード
テイラー 2回 3ヤード 3キャッチ 17ヤード
A.スミス 1回 0ヤード
ウェルズは今回もあまり進めなかった。2Qにテイラーの出番が増えて4番手のスミスまで使ってたのはやはりウェルズの膝痛がまた出てきたみたい。でも後半また出てきてTDしたしきっちり勝利に貢献してます。シーズン1,000ヤードは6ヤード足りなくて次週に持ち越し。TDランは10回の大台に乗せました。LSHとテイラーはいろいろな使い方ができる。
FBシャーマン 1キャッチ 6ヤード
□WR
フィッツジェラルド 3回 65ヤード 最長32ヤード
ロバーツ 6回 60ヤード 1TD 最長21ヤード ラン1回 7ヤード
デュセット 3回 37ヤード 最長20ヤード
サンプソン インアクティブ
スタッキー 1回 7ヤード
S.ウィリアムズ インアクティブ
J.ジョンソン インアクティブ
3人とも良い働きだった。フィッツジェラルドはフィールドにいるというだけで相手を圧倒してる。ロバーツは最近はQBがどっちでも結果を出してるからようやくスターターに見合ってきた。デュセットは2Qのゴール前でのキャッチが認められなかったのは残念。
4番手の新人サンプソンが負傷してるのでスタッキーが第4WRで出場。3rd and 5yで2人を背にして7yキャッチは良かった。
TEヒープ 7回 69ヤード 最長18ヤード
TEキング 1回 24ヤード 反則1回罰退5ヤード(STでイリーガルブロック)
TEハウズラー 0
TEドレイ 0
ヒープが負傷以来ようやく本領発揮。2ヶ月半ぶりのパスキャッチをだったけどチームトップの7キャッチ。これでもまだパスミスとか落球があった。キングのキャッチも良かったし、今回はターゲットにならなかったけどハウズラーもいるからTEでもパスオフェンスを組み立てられるというのは去年までの陣容を考えると夢のよう。ドレイもWRロバーツのリバースのとき使われて良いブロックしてた。
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OLはランが67ヤードで平均3ヤード、被サックが4回、被QBヒットが7回。サックは前半1つ、後半3つ。1つ目はRTキースが新人DEシアーズに1対1で内側を抜かれたもの、2つ目はQBスケルトンがプレッシャー受けた+投げるとこなくてスクランブルしようとしたところを止められたもの、3つ目はブリッツしたOLBにやられた、4つ目はLSHへショベルパスしようとしたけど相手に読まれてて投げられずどうしようもなかった。
RTキースは先週負傷退場して練習を制限してたけど先発しました。でも終始DEシアーズに手を焼いてた。ランのときはRBウェルズはやはりLGカレッジとFBシャーマンを頼ってました。
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Kフィーリー FG 2/2(○33ヤード、○22ヤード)
FGは短い距離を2本とも確実に決めた。オーバータイムとはいえ22ヤードを外すわけはない。キックオフは5回蹴ってすべてエンドゾーン到達、タッチバックは2回。相手KRは3回平均27.7ヤード。
Pザスタディル パント7回平均44.6ヤード inside20y 4回 最長57ヤード
相手PRが2回平均13.3ヤード(最長24ヤード)だったのでネット平均は36.0ヤードと平凡。飛距離があるのはいいけどカバーユニットが追い付けないところまで蹴って長めのリターン返されるという傾向は変わらない。

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