・スティーブ・カイムGMがベテランFAの現状の実力を見極める眼力
・RBクリス・ジョンソンは1,300ヤードでプロボウルというインセンティブ条件をクリアしそうな勢い
・今週から2試合続けてプロボウルCBとの対戦
・2番手CシップリーのTE起用
・今週の相手先発QBジョシュ・マカウンは2002年アリゾナのドラフト3巡
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Steve Keim Still Striking Gold On Aging Stars
http://www.azcardinals.com/news-and-events/article-2/Steve-Keim-Still-Striking-Gold-On-Aging-Stars/c16d2fea-5b43-42b3-9f40-e793a3b614b0
スティーブ・カイムGMは名の立ったベテラン(identify aging veterans)の中からまだ活躍できる能力を残している選手を連れてきてアリゾナのチーム力をアップさせることに長けているけど、それはLBカルロス・ダンスビーから始まったという記事。
ダンスビー(2004−09アリゾナに在籍したあとMIAと5年契約して移籍したけど3シーズンで解雇)を2013年に1年契約2.25Mという比較的安価でアリゾナに呼び戻すと32歳になっていたにもかかわらず114タックル、6.5サック、4INT、19PD、2つのTDという活躍。契約延長をオファーしたが提示期間の長かったCLEとの4年総額24Mを選んだ。
カイムGMはダンスビーだけでなく2013年はOLBジョン・エイブラハム(2年契約、この年11.5サックでプロボウル出場)とOTエリック・ウィンストン(全試合先発RT)、2014年はCBアントニオ・クロマティ(繰上げでプロボウル出場)やILBラリー・フットやDTトミー・ケリー、そして今年はRBクリス・ジョンソン(567ヤードは現在リーグ2位)やOLBドワイト・フリーニー(2試合目にしてサックを記録)。
RBクリス・ジョンソンはアリゾナのフロントについて「オレを名前だけで連れてきたわけではないいことははっきりと確信している。オレのたくさんの映像などを見て判断してる。実力がないと感じたらオレと契約してないはずだ」。
エイリアンズHCは「スティーブ(カイムGM)は常にready listを用意してくれている。このチームのプロスカウト部門は抜群だ。我々のスキームやロッカールームの雰囲気−これは重要なことだ−に合うと思う選手のリストが常にある。ラッキーなことだ」。
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RBクリス・ジョンソンは8月中旬に加入したときは最低保障年俸の1年87万ドルで契約、ただし2Mになるインセンティブも付帯。
インセンティブの条件はランで1,300ヤード走ってプロボウルに出場すること。
非現実的な条件と思われてたけどクリス・ジョンソンはここまで7試合で567ヤード。これは16試合に換算すると1,296ヤードになるというペース。リーグ2位なのでプロボウルも射程圏に十分入っている(1〜4位がNFCで占められているので予断は許さない)。
「オレは再びフットボールをプレーできることにただ興奮している。インセンティブとかそういうことはまったく目に入っていない。正しいシチュエーションを進んで日曜に試合に出ることだけを考えている」。
(てゆうか、1,300ヤードでプロボウルなら2Mでも安すぎる。1,000ヤード超えた時点で2M払ってもいいと思う)。
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Haden Won't Change Cardinals' Plans
http://www.azcardinals.com/news-and-events/article-2/Haden-Wont-Change-Cardinals-Plans/f653dba6-7f2e-4501-ad59-352949af1a7c
今週の対戦相手CLEにはCBジョー・ヘイデンがいて、バイを挟んで再来週の対戦相手SEAにはCBリチャード・シャーマンがいる。ともに2年連続プロボウル出場中。
エイリアンズHCは「CBを避けることはしない。1対1で勝てると読んだならそこへボールを投げる。それがディオン・サンダースだろうが気にしない。投げるべきだと思ったら投げる。ジョー(ヘイデン)は良い選手だ。リスペクトは持っている。投げるときはどこへ投げるかをよく知っておいたほうがいい」。
先発WRにフィッツジェラルドとフロイドがいて3番手にジョン・ブラウンがいるという層の厚さはアドバンテージになるだろうし、そこにパスキャッチの上手いRBエリントンや先週のBAL戦でレシーブでもいい働きをしたTEグレシャムもいるので、「パスプロテクションさえ良ければ相手のセカンダリーがどうかなんて気にしない。遂行するだけだ。相手がボックスに8人入れてこようが、Sを2人とも高い位置に入れようが我々には好都合だ」(グッドウィンOC)。
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先週のBAL戦では先発TEダレン・フェルズの負傷欠場でTEがグレシャムとニクラスの2人しかいなかったため2番手CのA.Q.シップリーが第3TEとして出場(FB含めてオフェンス7プレーに出た)。
グッドウィンOCは「おもしろかった。ドロープレーで彼(シップリー)はOGクーパーのマッチアップをぶっ倒して(killという表現を使っている)それから自分のマッチアップをブロックした。2プレー目ではwing TEの位置でLBクリス・キャンティをぶっ倒した。突風だった。サイドラインに戻ってきて”オレのプレー見ただろ”って言ってた。まるで巨大なボウリングボールのようだった」。
シップリー本人もTEでの出番を楽しんでる。TEとしてパスを受けるかFBとしてボールキャリーするかどっちを選ぶかと聞かれると「パスを選ぶ。オレはアスリートだ。能力があるんだ」。
フェルズが今週も出場が難しそうなのでシップリーのTE起用が続きそう。
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Fitzgerald: McCown cost me No. 1 overall spot
http://blog.azcardinals.com/2015/10/29/fitzgerald-mccown-cost-me-no-1-overall-spot/
今週の対戦相手CLEにはQBジョシュ・マカウン(2002年アリゾナのドラフト3巡)がいます。
2003年のシーズン最終週ではこの試合にプレイオフ出場をかけるMIN相手に試合時間終了間際にWRネイト・プールへTDパスを通して大逆転、プレイオフにはMINではなくGBが進んだというミラクルがありました。
でもWRフィッツジェラルドにとっては、あのプレーで自分はドラフト全体1位指名から落ちたと。(この試合負けてればアリゾナがドラフトの全体1位指名権になってた。当時のデニス・グリーンHCとの関係性からしても1位で自分を指名していただろうと考えてるようです。でもこの年全体1位だったQBイーライ・マニングをパスしたかどうか)。
しかもフィッツジェラルドは少年時代にMINのボールボーイをしてたこともあってMINが負けたことも悔しがっている。
でもフィッツジェラルドにとってマカウンはNFLでの初キャッチのパスを投げた相手でもある。
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マカウンはアリゾナには2002-05の4シーズン在籍。形としてはジェイク・プラマー(アリゾナ在籍1997-2002)を追い出したけどマット・ライナート(2006年1巡指名)やカート・ワーナー(2005年に加入)に追い出されたという選手。その後はDET→OAK→MIA→CAR→SF→CHI→TBと毎年のようにチームを移るジャーニーマンとなり今年CLEに加入。
ジョニー・マンジールから先発を奪ってパス成功率66.8%、1,686ヤード、8TD、3INT、レイティング96.1というなかなかの成績を残してます。ただ先週右肩を負傷して途中退場。でも今週先発するようです。

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