・2年目CBエリー・ボウカ(去年のルーキーFA)の記事
・去年は大学時代のアキレス腱断裂の影響で開幕前にIR入り
・カナダのフランス語圏出身で言葉の壁もあった
・40ヤード4.4秒のスピード、CBとしては長身の6-1、強さもある
・5月下旬に2番手チームに昇格
2年目CBエリー・ボウカ(去年のルーキーFA)の記事。6月1日付。
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A New Language For Elie Bouka
http://www.azcardinals.com/news-and-events/article-2/A-New-Language-For-Elie-Bouka/caa8b101-a1bd-4bb8-90c9-5d597d410347
カナダ出身のCBエリー・ボウカの母語はフランス語。英語は第二言語。チームに残るためにはフットボール用語に流暢にならなければならない。
身体能力ではNFLのCBに必要なものを持っている。6-1、205のサイズで40ヤードを4.4秒で走る。スペックだけならとっくにスターターになっておてもおかしくない。
カナダのケベック州生まれ。大半の子どもはアイスホッケーをやる環境で、フットボールを選んだとしてもアメリカとは少しルールが違う。カナダではアメリカよりフィールドが12ヤード広く、ディフェンスは12人がフィールドに出る。
ボウカが昨年ルーキーFAとしてアリゾナに加入したとき、nickel cornerbackやstrong safetyというポジション名を初めて聞いた(カナダではセカンダリーはoutside cornerbacks、free safety、halfbacksという)。
言葉の壁はさらに問題だった。英語は以前から学習していたが、アリゾナのコーチ陣の異なる方言に慣れることができなかった。プレーがコールされてもボウカは専門用語を頭の中で翻訳して理解するまで身動きが取れなかった。
「身体能力は問題なかった。誰にも走り負けなかった。スピードがあってもDBとしての動き方を知らなければプレーできない。動き方を理解できたらオレは良い選手になれるはずだ」(ボウカ)。
1年目は開幕前にIR入り。カルガリー大でWRからCBに転向したばかりで肩とアキレス腱を負傷。オフになりチーム練習に合流するも両足のハムストリングを痛めた。
5月下旬に第1練習場(先発チームと2番手チームが練習)に昇格。「Field 1に来て未熟さも出た。Field 2ではすごく良い動きをしていた。彼は大きいし強いし速い。それを使いこなせるかだけだ」(エイリアンズHC)。5月31日(水)の練習でインターセプト、1日(木)でも何本かパスカットした。
2年前のオフに第1練習場への昇格を経験しているWRのJ.J.ネルソンはその難しさを「Field 1はキツい。スピードが全然違う。何もかも違う。プレーブックを常に理解してできる限り聞くようにしないと付いて行けない」。
ボウカは練習中は常にCBコーチのケビン・ロスの横にいてプレーの詳細を聞いている。英語は学習の成果で流暢に話せるようになった。
「今年は決まった目標はない。今年出番をもらえなかったとしても自分に失望しない。OTAとトレーニングキャンプの映像を見比べて大きく成長していたら自分にとっての勝利だ。DBではまだ1年しかプレーしてなくて、そのあと2年フィールドから遠ざかった。まだ自分に厳しくなれない」。
(本人の謙虚なコメント読むとブレイクは来年かも)。
(スピードがあることとCBに転向してから日が浅いところは同期のCBブランドン・ウィリアムズと共通していて、身長は5-11のウィリアムズよりボウカのほうが高い)。
(CBはピーターソンの反対サイドをベセルとB.ウィリアムズが争ってて、4番手をボウカ、通算3INTの新加入ジュマル・ロール、ルーキーFAのソジョーン・シェルトンあたりが争ってる)。
(正直CBは心許ない。ケガの治ったベセルの本格化と、2年目の2人のどちらかの急成長をアテにしてる)。

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