・ディフェンスはバンス・ジョセフ新DCが陣頭指揮
・オフェンス畑のキングスベリー新HCはジョセフDCに任せてる
・それでもジョセフDCは重要な局面での判断はHCに委ねる方針
□Vance Joseph Wants Kliff Kingsbury's Input On Defense (チーム公式サイト2月13日水曜の記事)
バンス・ジョセフ新DCはNFLで2年のヘッドコーチ経験があり、さらに12年のアシスタントコーチ経験がある。クリフ・キングスベリー新HCがオフェンシブ・マインドでありプロでのコーチ経験も無いことから、ジョセフDCにディフェンスのかなりの自由裁量が与えられると見られている。
しかしジョセフDCはそれをやんわりと否定。「クリフがヘッドコーチであり私はディフェンシブコーディネーターだ。このチームのあらゆる最終判断はクリフを通す」。
キングスベリーが去年までHCをしていたテキサス工科大はディフェンスで苦労した。人材不足とBig 12カンファレンスのhigh-flyingなスタイルに要因があった。ジョセフDCはディフェンスで実績を残しているがシーズン中の重要なシチュエーションではキングスベリーHCに選択を聞くつもりだ。
「2ミニッツドライブや勝利が懸かったドライブなどでは彼の承認を仰ぐ。プレッシャーをかけるのか、総ブリッツを仕掛けるのか、じっと耐えるのか。コーディネーターはヘッドコーチに確認すべきだ。なぜならそれがチームの決断だからだ。勝利も敗戦も全員のものだ」(ジョセフDC)。
ジョセフDCは慇懃な姿勢だが、キングスベリーHCはジョセフDCに大きな役割を与える方針だ。マーカス・ロバートソンDBコーチによるとキングスベリーHCはディフェンスのアシスタントコーチが試合などの映像を見ていてもほとんど介入せずジョセフDCに陣頭指揮を執らせている。
キングスベリーHCはジョセフDCのことを「驚くほど素晴らしいディフェンスマインド」と呼んでいる。「私はヘッドコーチ経験のあるディフェンス畑の人物を求めていた。それはバンス(ジョセフDC)のことだ。私の見識は言うが、お互いかなりコミュニケーションは取れている。オフェンスとディフェンスをベストな状態にすることを考えると、ジョセフに先頭に立ってもらうことになる」。
ジョセフDCはディフェンスの知見だけではなくNFLのHCがフィールド外でもどんな役割をすべきかの全てをキングスベリーHCに教えることができる。「彼が経験してないいろんなことが間違いなく起こる。彼はちゃんと対処できるよ」。
ジョセフDCはブロンコスのHCとしては2年で11勝21敗。アリゾナのDCとして名誉挽回をモチベーションにしている。アリゾナのディフェンスが改善してチームが勝利すれば再び組織を率いる日が来るかもしれない。現時点では副官という位置に満足している。
「選手たちが活躍できるベストな状態をお膳立てするということができなくなるのは寂しい。コーディネーターになったのは部分的に寂しい。ヘッドコーチだと24時間ずっと没頭するからタフな仕事だ。私のときは優秀なコーディネーターがいたから毎週どうすれば選手がベストを出せるか言葉で伝えることに多くの時間を割けた」。
ロバートソンDBコーチ(去年までジョセフDCがHCをしていたDENでDBコーチだった)はジョセフDCのコーチとしての責務が軽くなったことで鋭さが増すと信じている。「これだけは言える。彼はきっちりダイヤルを合わせる。そういうことは彼は抜群だ」。
(予想通りディフェンスはジョセフDCに一任するようです)。
(それでも重要な局面での判断はキングスベリーHCに委ねると。ちゃんとHCを立ててる)。
(ジョセフDCは戦術家というよりモチベーターみたい。ということはスポッター席ではなくサイドラインで選手を叱咤することになりそう)。

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