・キングスベリーHC就任でパス偏重になると言われてたが最近はラン主体
・ラン攻撃のデザインはクグラーOLコーチが主体でやってる
・ILBレディックのOLB転向はOLBチャンドラー・ジョーンズにも恩恵があった
・WRフィッツジェラルドは今週でWR史上初の1所属チームでの250試合出場
・OLBジョーンズが今年2回目のNFC Defensive Player of the Weekを受賞
□From Air Raid To Run Raid: Cardinals Unecpwctedly Dominating On Ground (チーム公式サイト12月26日木曜の記事)
・アリゾナはシーズン開始から1ヵ月はオフェンスの68.1%でパスを投げていた。
それ以降はAir RaidというよりRun Raidで、ラン攻撃主体でオフェンスが良くなった。Football Outsidersの調査では今年のアリゾナはラン攻撃の有効性がBALに次いでリーグ2位。ラン1回平均5.06ヤード進んでいる。これはチーム記録を軽々と超えるペース。
SEA戦で253ヤード進み、ランだけで200ヤード以上進んだのは2週連続3回目。1シーズンに3試合以上のラン200ヤード超えは1983年まで遡る。
QBカイラー・マレイは「シーズン序盤は必要なぶんよりもラン攻撃が少なかった。序盤に点差がついてパスでいくしかない状況に追い込まれたのもある。今は良いバランスだと思う。リーグを見渡しても強いチームのほとんどはラン攻撃が良い。最近のフットボールでの成功のレシピだと思う」。
キングスベリーHCがパス攻撃をデザインしているが、ラン攻撃のデザインはショーン・クグラーOLコーチに従っている。この2人はクグラーがアリゾナのOLコーチとして面談を受けたときまで会ったことがなかったが、キングスベリーHCはクグラーを雇えたことに興奮して早くから相性が合った。
「(面談前から)評判は聞いていた。彼がUTEPのHCだったとき対戦したこともある。誰もが彼のことをphenomenal(凄い、並外れた)と言っていた。去年DENにいたQBケイス・キーナム(クグラーは去年DENのOLコーチだった。キーナムはキングスベリーHCがヒューストン大のOC兼QBコーチだったとき指導した選手)からも話を聞いた。彼はOLコーチとしての技量が優れているだけでなく、毎週のスキーム作りや試合中のアジャストメントも並はずれていて私のコーチとしての視野を広げる手助けにもなってくれている」(キングスベリーHC)。
QBマレイがラン攻撃の重要なパートになっている。1回平均6.0ヤード進んでいる。デザインされたランもあればスクランブルもある。ボールを持っていなくてもフェイクでディフェンダーを引き付けている。
RBケニヤン・ドレイクはシーズン中盤にトレード加入してラン攻撃の最前線にいる。ラン111回で583ヤード(平均5.25ヤード)進み、7試合で7TDしている。
「ケニヤンが我々をブーストさせてくれた。爆発力でロングランしてくれるし役立ってくれている」(キングスベリーHC)。
(コーチングスタッフが決まったときからトム・クレメンツQBコーチ、ジェームズ・サクソンRBコーチ、ショーン・クグラーOLコーチと要所に優秀な人物を配置できたと思ってたのが着実に成果が出てきてる)。
(クグラーは複数チームから誘われた中でアリゾナを選んだらしい。もしかしたら面談のときから実質的なrunning game coordinatorの役割も言われてたのかもしれない)。
(今のOLはLGジャスティン・プーが突出してる感があるけど、軸になる選手がもう1人は出てきてほしい)。
□Haason Reddick's Move Aids Chandler Jones' Quest For Sacks (チーム公式サイト12月26日木曜の記事)
・OLBチャンドラー・ジョーンズはすでにQBサック量産状態だったが、シーズン終盤のハーソン・レディックのOLB転向の恩恵も受けた。
第15週にOLBテレル・サッグスを解雇してレディックをILBからOLBに回したことで、ジョーンズはパスシチュエーションでSLBからWLBに入るようになった。
それまではサッグスよりパスカバーが良いのでジョーンズがパスシチュエーションの12%でパスカバーに下がっていた。そのぶんもパスラッシュするようになった2試合でサック数が増えた。
ジョーンズは「ラッセル・ウィルソン(SEAのQB)がスクランブルしてもハーソンは付いて行けるスピードがある。彼も天性のポジションだから喜んでいる。彼がもっと良くなってパスカバーやあらゆるブリッツを学習すれば本物になる」。
レディックは次のオフに新ポジションの学習を深めるとともに6-1、240のサイズも増やす必要がある。「それは可能だ。彼は理想的な輪郭ではないが、可能だ」(バンス・ジョセフDC)。
(なるほど、サッグス解雇とレディックのOLB転向はこういう狙いもあったと)。
・木曜の練習に参加できなかったのはTEチャールズ・クレイ(ふくらはぎ)とTEダレル・ダニエルズ(上腕二頭筋)の2人だけ。
・WRラリー・フィッツジェラルドは今週が通算250試合目の出場になる。
1チームで250試合出場は過去にまだ12人しかいない。1位はKジェイソン・ハンソン(DET)の327試合、2位はOLブルース・マシューズ(HOU/TEN)の296試合。フィッツジェラルドはWRでは初の偉業になる。
フィッツジェラルドは「250よりもっと出てる。プレシーズンゲームとプレイオフを数えてない」。「本当にあっという間だった。いまだに試合に出るときはそわそわする」。
□Chandler Jones Takes Home NFC Honor For Second Time (チーム公式サイト12月27日金曜の記事)
・OLBチャンドラー・ジョーンズが今シーズン2回目のNFC Defensive Player of the Weekを受賞。
SEA戦で4サック、2ファンブルフォースの活躍。POWは第7週NYG戦で4サックして以来。アリゾナに来て3回目、NE時代の1回も含めると4回目。
(昨日POWもらえなかったと書いたけど、いつもなら水曜に発表するのに今週はクリスマスだったから遅らせてたみたいです)。
(Defensive Player of the Yearのほうも有力候補だと言われてる。これを獲ったらほんとにすごい)。

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