「両者オフェンス低調もフィールドポジションで差が付いた」
アリゾナ
・前半終了間際にTDできず、後半最後も時間を消費しきれず
・QBマレイはパス170ヤード、ラン31ヤードにとどまった
・RBはドレイクが2TDラン。エドモンズと2人で107ヤード進んだ
・ディフェンスは179ヤードしか進まれていない。2INT奪った
・微妙な判定でリターンTD取消で助かったけど、最後に厳しい判定
□Cardinals Suffer Painful Ending In Loss To The Patriots (チーム公式サイト11月29日日曜の記事)
・アリゾナは序盤は望んだ展開だった。最終的にはうまくいかなかった。シーズン全体がプレイオフ進出に十分なものであることをチームは願っている。
試合最後のプレーでNEのKニック・フォークが50ヤードFGを決めて17-20で負けた。残り2分を切ったところでアリゾナのKゼイン・ゴンザレスが45ヤードFGを失敗したのはこの試合最後のつまずきだった。QBカイラー・マレイは「こういうことを何度もやり続けるのは気分が良いものではない」。
・WRラリー・フィッツジェラルドがCOVID陽性で欠場。QBマレイはランナーとしては効果的ではなかった。それはマレイの右肩の負傷があったからではなくNEがマレイのzone readをRB勢にハンドオフせざるをえないように強いた(スナップ後に自分で走るかRBに渡すかを判断するプレーでRBにハンドオフするしかないように仕向けた)からだ。
・1Qは10-0でリードを奪った。オフェンス最初のドライブでTDしたのは今シーズンわずか2度目。
QBマレイはパス170ヤードのみでTDなし。とはいえRBケニヤン・ドレイクが2TDラン。マレイのランは5回31ヤードにとどまった。「チームの成功のためにはオレが走らないといけないとは思っていない(=自分が走らなくてもアリゾナは勝てる)」(QBマレイ)。
・これでアリゾナは最近4試合で3敗。1勝もHail Murray(終了間際のヘイルメリーパスで逆転勝ちしたBUF戦)。シーズン最低の298ヤード。といっても相手のNEより100ヤード以上多かった。NEのQBキャム・ニュートンは9/18で84ヤード、2インターセプト。NEのオフェンスは不調だった。
しかしNEはディフェンスとスペシャルチームが試合を変えた。
前半終了間際にアリゾナは敵陣8ヤード地点で2nd-down。しかしWRクリスチャン・カークがゴールライン上でスラントパスをキャッチできず。次のプレーはWRキーショーン・ジョンソンがキャッチ後にヘラクレスのような前進でTDしたかに見えたがビデオ判定で覆って数インチ及ばず。
4th-downでRBドレイクがゴールライン間近に迫ったがビデオ判定でも明確にはゴールラインを割ってはいなかった。この得点機会を逸したのは大きなコストになった。
・後半はアリゾナの攻撃からだったが前半終了間際のミスを引きずっていたようだ。4QになってNEに2度のホールディングの反則などでゴールラインまでゆっくり進んでRBドレイクの1ヤードTDランで追い付いた。
そして4Q半ばにCBドレ・カークパトリックがインターセプトでボールを奪った。QBマレイはFG圏までボールを進めた。
RBドレイクが3rd-and-2yでサイドラインを抜けることができず時計が止まって時間を消費できず。残り2分を少し過ぎたところでKゴンザレスのFGアテンプトが外れた。NEに最後のチャンスを与えてしまった。
・残り5試合。そのうちの2試合がプレイオフ争いでアリゾナより上位にいるLAラムズ戦。
(クラッチな場面でKゴンザレスに45ヤードのFGを蹴らせたら半分くらい外すのは分かってるはず。もう1回1st-down更新できなかったオフェンスに問題があるし、それをさせなかったNEが勝利に値したということ)。
□Stellar Defensive Performance Goes For Naught In New England (チーム公式サイト11月29日日曜の記事)
・パス守備はかなり良かった。NEのQBキャム・ニュートンは9/18で84ヤード、2インターセプト。相手QBのパサーレイティングを23.6に抑えたがオフェンスとスペシャルチームの不振でチームは負けた。
OLBマーカス・ゴールデンは1Qにキャリア初のインターセプト。ILBジョーダン・ヒックスがブリッツでQBニュートンにノータッチで迫ってパスをデフレクト、浮いたボールをゴールデンがつかんだ。「ジョーダンがやった。オレがしたのは簡単なことだ。自分の所へ来たボールを自分の手の中に入れただけだ。初めてだから嬉しいけどジョーダンのおかげだ」。
・新人ILBアイゼイア・シモンズがサイドライン際でQBニュートンにハードヒット(その15ヤード罰退が大きく響いて終了間際に決勝FGを決められた)。リプレーで見るとニュートンはまだインバウンズだったしヘルメット同士の接触も偶発的なものだった。FOX Sportsの判定アナリストのマイク・ペレイラはtwitterでシモンズは反則ではないとコメントしている。
この試合シモンズは5タックル、1サック。パーソナルファールを2回取られた。先発ILBデボンドレ・キャンベルは6タックル、1サック、2TFLの活躍をした。
・NEはトータル179ヤードのみ。それでもフィールドポジションが良かったため20得点。
・フィッツジェラルド欠場により4番手WRアンディ・イザベラの出番が増えた。オフェンス最初のプレーでショベルパスを受けて19ヤードゲインするなど4キャッチ33ヤード。
QBマレイは「ラリーがいないのは大きなロスだった。でもそれと同時にこのチームには代わりに入れる選手がいる」。
・NEが3QにパントリターンTDをしたがイリーガル・ブラインドサイド・ブロックの反則で取り消された。控えILBエゼキール・ターナーがPR/WRオルゼウスキーを追いかけていたときLBジェニングスにヒットされた。
NEが抗議したが主審は3人の審判がイエローフラッグを投げたことを挙げ「自チーム側のエンドゾーンに向かってブロックした強制的な接触だった」と説明。
(聞き慣れない反則なので判定が正しいのかはわからないけど、アリゾナが助かったのは事実)。
(ロングリターンを2回やられたのはWRシャーフィールドの欠場も響いたのかも)。

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