・OLBチャンドラー・ジョーンズをフランチャイズ指名しない見込み
・ジョーンズ移籍の場合はFA・ドラフトで補強することになる
□With Free Agency Nearing, Cardinals Look To Gain An Edge (チーム公式サイト3月7日月曜の記事)
・今年のドラフト1巡指名候補の1人であるフロリダ州立大エッジラッシャーのジャーメイン・ジョンソンは「オレがタックルの外側にいるだけで他チームには頭痛の種になると思う」と発言した。
アリゾナはそういう頭痛の種になるようなパスラッシャー補強を考えている。
約1週間後にFAが解禁になる。獲得可能になるパスラッシャーの中でトップは自前FAのOLBチャンドラー・ジョーンズだ。2017年に結んだ5年契約が切れる。フランチャイズ指名行使の期限は火曜日。アリゾナはジョーンズへの2度目の行使はしない見込み。指名した場合のジョーンズの2022年のサラリーは25M近くなる。
ジョーンズは32歳だが争奪戦になるだろう。1年前のCBパトリック・ピーターソンとよく似た状況だ。ピーターソンは去年MINと契約した。
仮にジョーンズが移籍するとディフェンスには顕著な穴が空く。去年10.5サック(そのうち5サックは開幕週で記録)して相手OLの最大の脅威であり続けている。
ほかにOLBにはマーカス・ゴールデン、デニス・ガーデック、デボン・ケナードらがいる。
キングスベリーHCは「あのエリアはバンス(ジョセフDC)のディフェンスではハイレベルなプレーが必要だ。チャンドラーと契約延長できない場合もできる場合も若手を獲るのは良いことだ」。
UFAになる予定のOLBでトップ2はジョーンズとそれより年上のボン・ミラーだ。それより若い選手だとハロルド・ランドリー(TEN)や元アリゾナのハーソン・レディック(CAR)などだ。
アリゾナのスティーブ・カイムGMは今ドラフトはエッジラッシャーの層が厚いと言う。「だが、活躍する選手は限られる」。「パスラッシャーはスキームにフィットするかどうかを考えないといけない。3-4のOLBなのか、Sam(ストロングサイドOLB)なのかWill(ウィークサイドOLB)なのか、4-3のDEなのか4-3のOLBなのか、5-techniqueに成長できるかどうか」。
「それでその選手がどこにフィットすると見極めて、獲得に動く。優秀な選手は本当に早く指名される。たまに残っていて獲れたら期待以上の成果だ。その選手は2桁サックできないかもしれないが何でもできるなら良い選手になれる。もしくは成長途上だったり結果を残せなかったが独特のスキルセットを持った選手を獲れるチャンスがある」。
アリゾナはパス回数当たりのサック数はリーグ11位タイだった。トータル41サックはDALと並んでリーグ13位タイ。
ジョーンズの動向次第ではアリゾナはFAとドラフトを掘り下げていくことになるかもしれない。
「まれに、3巡で求めていた選手を指名できて18サックしてくれるということがある。10〜11サックしてくれるマーカス・ゴールデンという成功例がある」(カイムGM)。
(この記事のあとTENがハロルド・ランドリーと5年総額87.5Mで契約延長した。チャンドラー・ジョーンズはこれまでの契約が5年総額82.5Mだった。当然ランドリー以上を要求してくるはず)。
(記事冒頭に名前が出たジャーメイン・ジョンソンはトップ10候補でいまのところパスラッシャーでは3番手評価。トレードアップしない限りアリゾナに来ることはなさそう)。
(ガーデックもUFAになる予定。パスラッシュはバンス・ジョセフDCの生命線なので層は厚くしておきたい)。

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