■アーネスト・シェイザー #35
SS ルーキーFA
ミシガン大
身長 6-3 3/8(191センチ)
体重 224(102キロ)
40ヤード走 4.70秒
垂直跳び 30インチ(76センチ)
ワンダーリック 16点
1983年7月4日ミシガン州生まれ(21歳)
アーリーエントリー。TSNスーパー99の60番目でSでは3番目の評価。LBの体格のハードヒッターでCBのスピードも持ち2巡中ごろで指名されるのではないかと言われていたけどパスカバー能力不足が敬遠されてドラフト指名されませんでした。
2001年の注目リクルートとしてミシガン大入学。TSNはこの年のリクルートランキングでシェイザーをBIG TENの1位にしてます(今年コルツ1巡指名の同僚CBマーリン・ジャクソンが5位)。入学1年目はレッドシャツ、02年は控えながら12試合に出場、03年にスターターSSに昇格して11試合先発しチーム4位のタックル数と記録。04年は全試合先発出場してAll-American first-teamやJim Thorpe Awardファイナリストに入りました。
2001 レッドシャツ
2002 25タックル(18ソロ) 1サック 1FF
2003 57タックル(40ソロ) 2INT 8TFL 3PD
2004 84タックル(67ソロ) 10TFL 2INT 3PD 2FF
通算35試合 166タックル(125ソロ) 3サック 19ロスタックル 5FF 4INT(1リターンTD) 10パスデフレクト
高校はミシガン州デトロイトのMartin Luther King高というところでチームのニックネームがCrusaders(社会運動参加者)というすごいところ。3年のとき2000年にチームを1991年以来の地区優勝に導きUSA TODAY紙がミシガン州の最優秀選手に選びました。2年のとき127タックル、7INT、3年のとき97タックル、8INT、2FF、2パントブロック。3年間通算でSとして224タックル、2FF、8パントブロック、21インターセプトのほかWRとしても11キャッチ4TD(獲得ヤードは書いてなかった)の記録を残してます。陸上競技でも優れた成績で100m走のベストタイムが10.7秒。兄カール・シェイザーもカンザス大やフロリダA&Mでプレーした6−4の長身S。
ラン守備に関してはめっぽう評価が高くて、サイズとスピードのある爆発的タックラー。上下半身ともに筋骨たくましく体格からすると15パウンド増量してLBにコンバートできる潜在性がある。サイズがあるのに姿勢が低い、読みと反応が速い、短い距離で爆発、すばやいステップで走路を埋める、オープンフィールドでも優れた爆発力がある、始めから終わりまでスピードがある。精神的にも優れていてリーダーシップとコーチング能力はコーチ陣からも賞賛され、重要な場面でも安定感がある。体格はまだ成長過程、Sには背が高すぎるがNFLでLBするにバルクはまだ持ってない、少し向こう見ずなのでオーバーランする、ぐらいでラン守備での欠点の記述は少ないです。
パス守備に関しては40ヤード走がコンバインでの4.7秒ではなく本来の4.44秒とか4.5秒とかでの評価みたいで、ミドルやダウンフィールドでレシーバーと一緒に走れる抜群のスピードを有し、柔軟性とボールへのアジャスト能力が高くて大きな手でボールを持つ。サイドラインからサイドラインへカバー範囲が広い。04年にはパックペダルも改善したそうです。ゾーンカバレッジでの守備範囲はいいしマンツーマンカバレッジではフィジカルだけど基本的にカバレッジでは活躍が限定的でQBをしっかりみないしプレーフェイクに引っ掛かるし誤ったステップをすることも多いそうで、パスディフェンスでは判断力を向上させる必要があるとのことです。
カバー2全盛でSにもパスカバー能力が求められるご時世にあってパスカバーを苦手としていることが嫌がられて指名漏れした感じですが、現在のアリゾナはどちらかというと46に近いディフェンス戦術(カバー2の申し子的存在のFSデクスター・ジャクソンを放出してFSにも本来はSSの選手を入れているぐらい)だからシェイザーのようなタイプこそ欲しい選手。ルーキーFAとしての契約の打診はたくさんあったはずだけどその中からアリゾナを選ぶところは賢明ですね。これだけの潜在能力を持った選手が活躍できたら儲けもののルーキーFAとして獲得できるなんて幸運です。大学のときはケガがなかったけどミニキャンプや合同ワークアウトはハムストリング痛で参加できてません。今年の開幕ロースターに入れるかどうかは微妙だけど解雇するには惜しいんでIR入りさせるかも。

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