ちょうど1カ月前に公式サイトに新OCキース・ローウェンがファンからの質問に答えたQ&A集が載ってたんで訳していきたいけどすごく長いし内容が興味深いんで小出しにしながら書いていきます。ローウェンは去年まで6年間チーフスのTEコーチ、その前の94〜96年の3年間バイキングスでOLコーチをしていました。
Q:「カンザスシティでディック・バーミールと一緒に働いていたあなたがコーチングスタッフに加わったことで、アリゾナには99年のラムズや現在のチーフスのようなオフェンスシステムがインストールされるのでしょうか。それとも90年代後半にバイキングスにいたからコーチ・グリーンのシステムに近いものになるのでしょうか」
A:「2005年のカーディナルスのシステムは90年代にミネソタ・バイキングスでコーチ・グリーンが使っていたものとよく似たシステムになる。オリジナルのバイキングスのシステムはレッドスキンズのrunning game、ドン・コリエル(元ラムズ、チャージャーズHC)のthree-digit passing game、ビル・ウォルシュ(元49ersのHC)のoption-underneath routesを発展させたものだ。コーチ・グリーンはそのすべてを結合させ歳月の経過とともに成長させてきた。この(アリゾナで使う)システムはthree-digit passing gameが始まりでまた言うけどミネソタで使っていたものとよく似ている。コーチ・バーミールがセントルイスやカンザスシティで使っていたシステムにも多くの共通点がありいくつかのコンセプトはこのチームでも利用できるが、本当にこのシステムは我々がバイキングスにいることに発展させたものだ。TEコーチのカール・ハーグレイブがバイキングスのシステムに最も経験がありquality control coachのビリー・カイと共にプレーブック作成に非常に貢献してくれた」
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スタンフォード出身で博士号を持ってるという基礎知識があって読むせいか知的で明晰な印象を受けます(笑)。そんなことより今年のシステムだけど新OCにチーフスのアシスタントを連れてきたこととQBワーナーとの契約は意識したんではなくたまたまだったようですね。デニス・グリーンはバイキングス時代と同じことをアリゾナでやろうとしていて、去年はバイキングスで自分の下でQBコーチをしていたアレックス・ウッドをOCに据えたけど見込み違いでシステムの理解が低かったため1年で解任して今度はローウェンを連れてきた、というだけのことなんでしょう。やることは基本的に変わらないんで出場したいなら選手のほうがそれを覚えろと。たからシステムの理解についてはワーナーよりもマカウンとナバールのほうが一日の長があります。そういえばワーナーはWCOやったことないなー。あっさり順応しそうな気もするけど。

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