2006/8/24

世界(’04)  アジア

中国のジャ・ジャンクー監督作品。北京に実在する、世界の各名所を10分の1に縮小したテーマパーク「世界公園」が舞台。そこでダンサーや警備員として働く若者達の日常。

特に何が次々起こると言うわけではない、華やかさの裏で日々揺らめく人間模様。特典映像で、都会の表面には現れない人々の息遣いを描きたかった、という旨の監督談も。去っていく人々を見送ったりするリーダー格のダンサーのヒロインの、恋人との関係も含めた何とも言えない漠然とした閉塞感。

テーマパークと言うと、スイスの光の木とか綺麗だった子供の頃行った大阪万博。ふとしたことで長期アルバイトした筑波博。休憩時によく和みに行ったダイエーのピラミッド「詩人の家」。今たまに交流ある当時の仲間の一人とも、もうあの頃の話はめったにしない。ひと時の蜃気楼のような空間だけれど、確かにあそこに住んでいた、というか日々それなりに燃焼していた思い出。

タージ・マハル、ヴァチカン市国、ピラミッド、ロンドンブリッジ、エッフェル塔、凱旋門等、未踏ながら「東武ワールドスクエア」のようなミニチュアの架空の”世界”に住む若者達、そのあてどもない心象風景が、夜の閑散としたパークでライトアップされる建物群のシュールな佇まいと重なるような、不思議に甘酸っぱい後味の作品。(http://www.bitters.co.jp/sekai/index.html

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