2007/9/17

生きる(’07)  日本

色々録画は溜まっているけれど、先週末放映の黒澤明ドラマシリーズ第一夜「天国と地獄」は録画し損ね、二夜目の先日廉価DVD問題でも挙がっていた作品の1つ、「生きる」('52)のリメイク版を。

映画版をビデオで見たのはもう随分前、詳細は薄れていたけれど、志村喬が演じた末期ガンに冒された市役所勤務の主人公役に松本幸四郎、現代風アレンジもありながら、夜の店やブランコで「ゴンドラの唄」を口ずさんだり、割と長く続く死後葬式での仲間内の本人の末期の回想シーン等、構成、細部結構重なる部分も。

主人公役は、今回の松本版よりオリジナルの志村喬の方が、内面の屈折感が滲み出ていたような印象、希望を与える若い女性役、深田恭子版の方がサバサバした風情ではあったけれど、映画版小田切みきは今思えばやや飯島直子風、でも初老の元上司の自分への執心に率直な戸惑いを見せる、そんなに違和感ない現代的イメージ。夜の街へ気晴らしに連れ出すやさぐれた男、映画版伊藤雄之助と今回の北村一輝は割と重なる雰囲気が。

地位を守るためには何もしないのが一番、という職場での時間が屍のよう、と気付くのは死が迫ったのを知ってからで、本人の資質が評価されるのは葬式の場、という皮肉、矛盾。心のひだを解しない一人息子との感情の距離、孤独感、元部下の彼女自身というより若さと力への羨望、市民公園というお役所のお荷物課題に最後につぎ込んだ、一個人としての真摯さ、その他、今改めて、目新しくはないけれど時を超えて、リメイク版ではあるけれど以前よりは数段、何かと考えさせられる余韻があった。昨夜「みゅーじん 夏川りみ」録画。(http://www.tv-asahi.co.jp/ikiru/

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