2008/5/28

オフサイド・ガールズ(’06)  イラン

先日新作DVDリリースのジャファル・パナヒ監督作品。気になった久方の新作イラン作品。ワールドカップ出場がかかったイランVSバーレーンの試合を見に行った、サッカーファン少女達のドラマ。

イランでは、女性の男性スポーツのスタジアム観戦が法律で禁じられている、という背景、それでも大事な試合を自分の目で見たい、と、顔にイラン国旗ペイント、男装等でやってきた少女達。

「サッカー映画」のドラマ、を期待しての見事な”肩透かし”、はやはり久々にイラン風味、という所で、サッカー絡みと言えばキアロスタミ監督の「トラベラー」も、少年がサッカー観戦に行くものの、サッカーシーンは皆無、それでもそれなりの舞台裏の心理ドラマ、の感覚に似た所も。

少女達をスタジアムで拘留する若い兵士達が、単純に法律で、というだけでなく、男の口汚なさが飛び交う場に少女を晒す、という事態を避ける、という義務感のようなものも抱いているのは、やはりお国柄、というか。少女達の彼らに対する気後れはなく、友情、とまでいかなくとも、彼らの背景に同情心が生まれ、サッカー観戦よりそれを重視、というのもさり気ないドラマだったりも。

前に見たパナヒ作品「チャドルと生きる」('00)は、シリアスにイラン女性の不当な扱いを描いて、国内で上映禁止の問題作、だったけれど、今回は、やはり性差の壁にブロックされながら、漏れてくる試合状況に一喜一憂、ボーイッシュ、ナイーブ、性格は色々でも(一人薬師丸ひろ子似の面差し)生き生きと好きなものを楽しむ姿。思えば少女のチャドル姿はほとんどなかった、珍しいイラン青春作品、だった。(http://www.espace-sarou.co.jp/offside/

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