2006/7/3

ポーリーヌ(’01)  ヨーロッパ

ふと手にしたベルギーのリーフェン・デブローワー監督作。ヒロインは66歳の知的障害を持つ幼い少女のようなポーリーヌ。彼女を巡って姉妹達が疎ましがったり愛着を感じたりする物語。

彼女の、花の写真を集めたノートや楽しげに一面の花に水をやるシーン、彼女が慕う妹ポレットの赤やピンクを基調にした洋服店の色彩が乙女チックで、時が止まったままの少女の憧憬のイメージ。

ベルギーは、以前イタリア旅行の帰途飛行機が延着で乗り換え便に遅れ、ブリュッセルに不運・幸運にも予定外に航空会社持ちで余儀なく1泊、ぶらっと街を探索してワッフルを食べたりしたのみで、実質ほぼ未知の国ですが、園芸に力を入れているお国柄らしくそういう味わいも。

ブリュッセルの夏のイベントらしい「フラワーカーペット」(は実際見てみたいもので)を見に行ったポーリーヌがとても嬉しそうで、後日同じ広場に出かけ花の絨毯がなく途方に暮れるシーンも。

靴の紐も結べないしパンやステーキの切り分けも人任せ、の現実的に手のかかる彼女に、自分の人生を邪魔されたくない、と施設に送り込む妹達。老後の介護問題も匂わせつつ、孤独になってみて、邪気なく美しいものを愛し自分を慕う天真爛漫さをいとおしく懐かしんだり。

そういう揺れ動きが程度の差はあれ介護側の正直な所かもしれませんが、弱者の排除でなく愛情が程よく漂い、テーマ曲チャイコフスキー「花のワルツ」にのせたほのぼの感の残る結構拾い物の珠玉作。(http://www.nikkatsu.com/movie/pauline/

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