2008/10/16

銀の街から(’08、10月)/東京国際映画祭  分類なし

今回朝日新聞第2火曜の沢木映画コラムは、火曜が休刊で昨日、上映中の「初恋の想い出」。中国版、生き残ってしまったロミオとジュリエットの「その後」の物語とも。’70〜80年の中国舞台、幼馴染みの少年と少女が、自然と愛を育むものの、2人の父同士の過去の確執、悲劇があり、少年の母は交際を認めようとせず、少年は一途な少女と母との板挟みになってしまう、という展開のようで、

沢木さんは同じフォ・ジェンチイ作品「故郷の香り」に似た設定、と指摘、でもこれは形的には故郷を去った男と残った女が別々の家庭を持つ、という筋で、この「初恋・・」では、2人それぞれの「肉親」が介在し、異性への「愛」と肉親への「情」がせめぎ合うので、「故郷・・」のような単純な展開にはなっていかない、と。

「故郷・・」は一昨年DVDで見て、離れてしまった互いと現配偶者の間の心の揺れ動き、はありつつ、そこに肉親の絡み等はなかったけれど、やはりジェンチイ作「山の郵便配達」('99)は素朴な父と息子の山間の郵便配達、という職を通した絆を描いていた印象に残る作品で、そういう肉親の情、というテーマがジェンチイ作品に絡むのも自然な感も。

ラストは記事では曖昧だけれど、観客の側の「愛」と「情」への考え方をあぶり出す、試験紙のようなものが含まれているように思える、と締めていた。「ロミオ・・」と言えば、その原点という「トリスタンとイゾルテ」映画化版が少し気にはなりつつ未見だったのだった。(http://www.hatsukoimovie.jp/故郷の香り(’03)、ションヤンの酒家(’02)

また今回コラムの隣に、今週末開催の「東京国際映画祭」の記事、カンヌ、ベネチア、ベルリンと並んで「4大映画祭」になれるか、という見出しで、そうなるには、力のある外国人ディレクターの必要、他の映画祭で上映済みの作品が多い10月という不利な時期、それを逆手にとって、リスクはあっても翌年の話題作の先物買いをすれば、等のベネチア映画祭ディレクターの提案。

また、今年就任の依田チェアマン談で、東京は広すぎて、他の海外映画祭のように街を挙げて歓待、という空気が出にくい、コンペのグランプリが興行に結びついていない、等の指摘。街の空気については、確かに余りメジャー感というより一定層向けイベントの中の一つ、というイメージ。

また「いろんな部門に手を広げ過ぎず、コンペ中心に本数を絞り内容本位にすべき」というような提案も載っていたけれど、多彩、ではあるかもしれないけれど現状の規模にしてはやや部門が多すぎ、という感も。

私はこの映画祭では一昨年「リトル・ミス・サンシャイン」等数作見て以来、今回当面目に付いて気になるのは18日の大林新作「その日のまえに」、20日の市川監督遺作「buy a suitスーツを買う」等だけれど、「その日・・」は無理そうで、「buy・・」は公開は来年5月らしいけれど、丁度追悼で市川作品を追っている折でもあるし、今の所都合は付きそうで、前売券は完売、当日券しかないそうだけれど出来れば見に行こうかと。(http://www.tiff-jp.net/ja/http://www.tiff-jp.net/ja/lineup/works.php?id=143

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