トリノ五輪のアイスホッケー男子決勝で、スウェーデンが隣国フィンランドを3−2で破って金メダルを獲得しました。
フィンランドはやや押され気味の立ち上がりから先制点をあげて互角の戦いをしましたが、パワープレイのチャンスなどを生かしきれず、わずかに及びませんでした。
フッキングなどのマイナーペナルティーとなる反則がかなり厳しめに取られているように感じられました。もちろん、チェックは体で行くもので抜かれそうになってるからスティックでいってしまうということで誉められたものではないのですが、ちょっと水を差すような印象もあったような・・・まあおかげで試合が荒れなかったのかもしれません。
解説の坂井さんもおっしゃってましたが、スウェーデンのブルーラインでの守備が固く、ルーズパックへの寄りも速くて、フィンランドが攻めあぐねる場面があったのに比べ、フィンランドは簡単にディフェンディングゾーンに入り込まれている辺りに差が現れていました。敵ゴール周りではフィンランドも果敢な攻めを見せたんですが。
それにしてもリドストロームがあげた3点目はすごかった。遠めからのシュートでしたが、低めに構えたキーパーの頭をかすめるような高さでネット上端に刺さる早いスラップショット。本人は狙いどおりと言ってるらしいですね。まああのレベルなら当然見えてはいるんでしょうが、そうは言っても実際には少し高めに外れたり低めで止められたりということが多いんじゃないかというところがズバリ決まりましたからね。あんな形で決勝ゴールが決まってスウェーデンのファンは天にも昇る気持ちでしょう。
決勝にふさわしい熱戦最後の、ゴールキーパーを上げてのフィンランドの6人攻撃も本当に決めるんじゃないかと手に汗握る迫力でしたが、守りの堅さではスウェーデンも譲らずしのぎ切られてしまいました。
決勝では3点を許したものの、素晴らしいセーブ率をマークしたフィンランドのキーパー、ニーッティマキが大会MVPに選ばれたそうです。

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