実は多忙な折でしたが、ずっと前から予定して、京都へ行ってきました。
1月の終わりに「匠の会」の研修旅行は京扇堂さんや森本さんへ寄せていただいたわけですが、職人から離れて、歴史を感じたくて、ふらふらと自己研修に行ったわけです。
京都は寒かったです。
小学生の時に修学旅行で行った京都。学生時代に好きで時々訪れた京都。そして大人になってからの京都。
その時代、時代で、心に入ってくる京都は全く異なります。
今回は、宮内庁へ予約をして、御所を拝観してまいりました。

紫宸殿
事前予約をするだけのことがあり、1時間かけていろいろとしっかり説明していただけます。天皇・皇后がこちらへお出ましになられる時には、どの門を使うかとか、どのお部屋でおくつろぎになるとか。また建物の屋根はヒノキの皮葺きであること、ヒノキの次はサワラ、その下が萱であるということ、改めて知りました。
30年から35年に一度葺き直すその作業の大変さにはびっくりです。
金閣寺は、無条件で凄いですね。荘厳とは正に金閣寺のことを言うのでしょう。歴史的背景も今知ると、とても面白く感じます。
そして、三十三間堂へ行き、最後に宇治の平等院へ行きました。
かすかな記憶しか残っていない鳳凰堂。10円硬貨にあるその姿を改めて目視したときに、ある意味感動を覚えました。
1052年に建立。そこにある仏像彫刻や、絵画は10世紀、11世紀のものばかり。
そして、鳳凰堂の中を拝観いたしました。何百年の間に培われたその空間にある独特の空気。そこに自分の足で立っている自分自身の不思議さは何とも言い難い「時」の深さを感じました。
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何度も行きたくなる京都。なんやかんやと外野はうるさく言っていた時代があり、しばらく拝観させなかった各寺院の歴史があり、それでも、行きたくさせる京都はすばらしいです。そして、あの世界大戦のときに連合軍は、いくつもの大切な史跡には爆弾を落としませんでした。その、歴史観にも今更ながらに感謝してしまうくらいです。
また、行きます。
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