
8月11日からイギリスに滞在。2週間の予定が3週間となる長い休暇となった。
一番の目的は週末に行われる、デボンの大家族の夏の家「白い馬たち」が大改築を終了し 一大パーティを行うことになったため。その一週間前には イギリスの一大新聞の一つガーディアン日曜版でも「イギリスの隠された素敵な泳げる場所」というタイトルでトップに取り上げられたばかりのBantham。大げさに書かれた記事に対してイギリス流に皮肉を言いながらも、家族メンバーはこっそりと鼻高々になり、この夏の家でのパーティーに向かうのだった。
総勢 夫婦計8、単身7、プラス その連れ2、乳児含むティーンエイジャーまでの子ども13の総勢30名がそろった大きなパーティーが週末3日に渡って繰り広げられた とても楽しい(しかし体力勝負の)家族の歴史に残るイベント。部屋数が増えた「白い馬たち」でも、すべての家族の収容不可能なため、私たちは対岸の3家族が持つコテージにて合宿。毎日潮の満ち引きを計算し、ボートで向かう日々だった。
祖父母が同じ屋根の下に住んでいたものの、日本の核家族といわれればそれまでの 私の小さな家族の絆とは違う大家族特有の何かがあると いつも気づかされるこの家族の集まり。陰ではそれぞれの噂をしながらも、文化の違う国から来た私でも あなたも一員よ、と受け入れられていることを感じられるのは この上ない安らぎを与えてくれる。
子どもやパートナーがどんどん増えていくのを見て驚くのは、この「白い馬たち」では毎度のこと。そして、それを受け止められる箱になったこの建物。雨上がりの瞬間に、ぽっこりと上にかかった虹が 5年にも及ぶ改築計画、実行とそれに伴う家族間の喧噪などをハッピーエンドに終わらせてくれ、皆が歓声をあげたのだった。
私はこれから何度この建物に足を踏み入れることになるのだろう? そして、Dが成長して行く過程で、ここで、誰と、どんな風に、彼は時を過ごしていくのだろう? と、これからのこの場所のことを想いつつ 遠くに見える海を背景に 遊ぶ子どもたちを見つめたりもする週末となった。
「白い馬たち」にかかった虹と、まさにガーディアン紙でとりあげられていたスポット 通称「ジェンキンズ」。Dの家族へのイニシエーションとして(笑)、私もここから飛び込んだなぁ。
甥っ子のジョナサンがセイリングの腕をメキメキあげてきている。そして、仏教とヨガに入れ込むジョー叔母のもと改築後の家を清める「何式でもない」ジョー独特のセレモニー開催の写真。塩でなく、(水道水の)水で家々を清めながら、みんなでこの家を最初に買ったトニーとアイリーンのことをスピーチするという 肩の抜けつつも意味のある儀式。