ケープポイント自然公園の中を喜望峰に向かう道はずっとこういう風景が続く。
地平線、空、そして風の強い乾いた地面に力強く育ち花をも咲かせる植物たち。
南アの学校の一年の始まりは1月から。
習い事を再度見直し、スケジュールに組み込んだり、学校のオリエンテーションに出かけたり、先生と面談したり、と本当にこどもを持つと忙しいのだなぁと思いながらカレンダーを睨む1月も終わり、ようやく落ち着き始めた2月。Dも話がわかる子どもになってきたような…。
勢いでDのクラスのお手伝いをするママとして 父母会で自分の名前を書いて箱に入れたら(どうしてパパだとだめなのだろう?性差別!Aの名前を書いていれておけばよかった)、今年のクラスのお手伝いママ代表に選ばれてしまった。後に引けない。このタイトルと責任にちょっと怯んでいる昨今。
教室の図書本やクッションの繕いというのは、問題なくさせてもらうのだけれど、運動会のブースの担当をそれぞれの親に頼むなんてことも…私を選んだミス・ウェイもチャレンジャーだなぁと思いつつ。これも経験だ、最初で最後の経験。もう絶対手を挙げないよ。
そういう一年の始まりとともにAとこれから数年のお互いの予定を話す時間を持った。Aから切り出されたこの二人会議。何をこれからそれぞれがしたいか、ということ。それとともに住む場所も 家族のありかたも左右される。水の様に自然に流れるままに、というような生き方をしてきた私は(10年に一度その水に逆らうパワー炸裂が今この土地に私を連れて来ているのではあるけれど)、かなり緊張し、1日時間をください、といって次の日にしてもらう始末。
Aいわく、Dへ一番教えないといけないことは、私たちが 何かに夢中になって身をも心をも捧げ それを成し遂げようとしているのを見せること、だという。人生の意味は 物よりもなによりも そういう部分にあるということを自分たち自身で彼に見せないといけない。私もそう思う。そういう意味でも、この話し合いは重要なものなのだった。
落ち着いた、お互いへの そして自分自身へのカウンセリングのような話し合いの結果、あともう少し、2012年いっぱいまではAが仕事を優先することに。それからは私が「パワー炸裂」すべきということなので、それまでは地道な仕事と 私にできる家族奉仕、そして将来の私自身への下準備を自身に言い聞かせた。
そっか、もう少しこの土地なんだ。今日全身鏡に映った自分をみて、本当に真っ黒になったなぁと思う。