最近のDの愛読本をレビュー。

Sylvester and the Magic Pebble by William Steig「ロバのシルベスターとまほうの小石」。アメリカの本。
小石を集めるのが趣味のシルベスターが魔法の小石を拾う。これでお母さんとお父さんの欲しい物を買ってあげよう!と意気込むシルベスター。誤って使ってしまい石になってしまう。誰も気づかず、誰にも助けを求められず、秋が来て冬になり春がまたくる。誰に聞いても、探しても見つからないシルベスター。ぽっこり心に穴の空いた両親が少しでも気を晴らそうとピクニックに出かけ、座った石がシルベスターだったというところから、幸せな話に逆戻り。
なによりもシルベスターが石からロバにもどったときの文章があたたかい。
... When they had eventually calmed down a bit, and had returned home, Mr Duncan put the magic pebble in an iron safe. Some day they might want to use it, but really, for now, what more could they wish for? They all had all that they wanted.
Dは私の目頭が熱くなるエンディングには気も留めず、魔法の赤い小石に意識がくぎづけ。収集という言葉に目覚めたのはこの本からだと確信する。