守屋証人喚問によって、額賀・久間氏の業者との癒着の一端が暴露されました。
なんらの理念もなく、アメリカに追従するような現体制が維持されるのは非常に危険ですから、私は政権交代を切望していますが、自民党を打倒して政権交代を望む私の立場からは、自民党の利権ずぶずぶ体制が暴露されるのは、非常にいい傾向だと思います。
ただ、民主党にはこのような癒着がありえない、などとは全く思っていません。また、誤解を恐れずに言えば、少しくらいの癒着があっても、別段どうだとも思いません。金は潤滑油の役割を果たす場合もあるからです。
私が民主党支持を表明しているのは、自民党政権を打倒しうる対立政党として民主党があるからというのが一番の理由です。
また、私は、少なくとも理念を掲げる必要が政治家にはあると考えていますが、理念を掲げる政治家はそれに縛られると考えるからです。
今の自民党にはそれは微塵もありません。
あれだけ批判していた公明党と結びつき、あれかこれかの出鱈目な選択を迫ったコイズミ・タケナカ以降、自民党に理念などは微塵もないのです。
だからこそ、『政治家が悪い悪いと偉そうなことを言うが、国民が選んだんでしょ。それを悪い悪いというのは天に唾するようなものでしょ。』などとほざいた片山のようなバカまで出て来たのでしょう。
私が民主党を支持する大きな理由のひとつは、政治家らしからぬ変な政治家の小沢氏が党首でいることです。
確かkojitakenさんのブログでも同じような趣旨の記事があったと思いますが(違っていたらごめんなさい)、こんな変な政治家は本当にちょっといないと私も思っています。(尚、念のため申し添えますが、変人と呼ばれたコイズミは、この意味では変人でも何でもなくて、正真正銘ただのおバカです。)
小沢氏は40代の頃から首相候補と言われ続けていました。幹事長にもなり、辣腕政治家と呼ばれて権力の中枢にいた人です。すごい人がいるものだと思いました。ところが、そのまま自民党におれば当然首相となったというのに、敢えて自民党を飛び出した挙句、見事に野党連合を果たして政権を担当しても自分は首相とはなることがなかった。辣腕と呼ばれ、権力の中枢にいながら権力欲・名誉欲で動いてこなかった変な政治家です。
だとすれば、小沢氏の胸の中に何があるのか。
福田首相との大連立話の経緯からすれば、国連中心主義という思いが確かにあると思います。安倍首相との討論の際にも、これはこれ、それはそれと言い放ち、国連中心主義を小沢氏は唱えました。国連中心主義を唱える彼の願いは、アメリカ一国追従の政治との決別であり、平和への願いだと思います。
現状の国連安保理事会の動きがどのようなものか、十分把握した上で、それでも国連中心主義を掲げ、理想に近づこうとする姿勢を、私は支持しています。
理念も何もない政治は、もうウンザりです。

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