いつ選挙が行われるのか。
公明党の要求を丸呑みする形で、選挙は先送りとなった。
同時に、二世議員禁止も先送りとなった。小泉チャイルドのためである。
この期に及んで、右往左往する自民党。
断末魔の叫びでのような補正予算は、本当に、ひどいものだ。
まず、内容も何もなく、14兆円の財源を官僚に丸投げした麻生。
財源は、将来国民が負担する他はない。
天下りの禁止にしても、実現しないままに渡辺氏を放逐した後は、後退に次ぐ後退の末、先祖がえりしている。
建築費(施設整備費)に3兆円を支出し、箱物行政を強行しようとする麻生内閣。
老朽化した設備に対する投資は必要だが、新たな箱物はいらない。
しかし、新たに建造しなければ経済効果はない。
要らない箱物を量産すれば、一時の経済効果はあるに違いない。
しかし、もともと不要な箱である。
一時の経済効果の後、ガラクタのような箱と、それを「管理運営」する官僚、天下り役員の就職先が残るだけである。
それらの管理運営費は、もちろん国民が負担するのである。
国民の血税をチューチューとストローで吸い取る官僚機構。
高速道路にしても、ミッシングリンクを合併施工方式によって施工するという。
なんのことはない、かつての道路公団方式に逆戻りしただけの話である。
14兆円を丸投げした。それだけ。
太るのは一部大企業とゼネコン、そしておびただしい数の官僚の天下り組織。
国民には赤字国債が残る。
いずれ総選挙で、麻生は口元を歪めてこう訴えるのだろう。
「100年に一度の大恐慌と言われています。自民党は、14兆円の補正予算を組みました。14兆円。これまでにない規模です。国民の皆さんには生活給付金を配りました。この未曾有の大恐慌を乗り切っていただこうと考えたのです。みんなもらったでしょう?生活給付金。12000円。」
馬鹿にするのもいい加減にして欲しい。
かつて、アメリカのルーズベルトはニューディール政策で世界大恐慌を乗り切ったとされているが、その効果を疑問視する説もある。それでも、国をあげての取り組みは、巻き返そうとするその姿勢を明示することにより、多くの国民に希望と与えたことは事実だろう。TVAダム建設が象徴的に行われただけではなく、民間資源保存局による雇用の創出、労働時間の短縮の実現によるワークシェアリングなどなどの政策を実施している。
ところが、あほう、いや麻生はどうなのか。
政治家が官僚を使う、と豪語した麻生は、14兆円を官僚に丸投げしただけなのである。
その結果が、箱物行政のオンパレードであり、天下り団体への資金注入となっている。
これでは、ただの『 馬鹿 』である。いや、確信犯ならば、詐欺に近い。
NEW DEAL(配り直し⇒⇒⇒富の再分配)ではなく、OLD SPOIL(昔ながらの搾取)。
もう、いい加減にして欲しい。
早く政権交代を実現して、国を立て直さなくてはならない。
小沢さん、鳩山さん、お願いしますよ!

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