自民党総裁選挙一色だから、無視しておこうと思ったが、少しはコメントを残しておく。
福田候補は質問に対して常に答えは同じである。
「これから話合って決めましょう。」
これだけである。
民主主義政治は、同質性を前提として話し合い、妥協の道を探る政治システムである。だから、福田氏の言うことは間違ってはいない。
しかし、方向性を示さないリーダーというのは、それだけで既にリーダーとはいえない。
小選挙区制が導入された理由は、国民に理解しやすい方向性を示すシステムとして、対立政党が論陣を張る二大政党制を目指しているからだろう。
福田氏のような調整型の政治家であっても、リーダーになろうというのであれば、ひとつの方向性を示す必要がある。
この点において、方向性を示すことのない福田氏は、リーダーとしての資質に欠ける。
当たり障りのない言葉を慎重に選び、間違っていない範囲でした応答しようとしない福田氏は、既に先が見えているのではないか。
ただ、調整型の福田氏は、大きな間違いをしでかすことはない。責任も背負い込むことはない。足を掬おうとしても、足を取られることはないのだろう。
平時であれば、これは優れた政治的資質かもしれない。
しかし、自民党を闇雲に支持する層からすれば、麻生氏の歯切れの良さと比較して、福田氏の物言いはいかにも愚鈍に見えるに違いない。
年金問題や、現に戦争をしているアメリカとの関係が問われる今の政治状況において、福田氏のようなタイプの政治家が自民党の党首となっても、自民党に寄与することは少ないのではないか。
自民党再生のために総裁を選択するのであれば、いっそ麻生に掛けるしかない。
しかし、永田町の論理はそうではないらしい。風を読めない連中が派閥の領袖として君臨する以上、これは仕方のないことなのだろう。
もっとも、政権交代を望む私の立場からすれば、麻生よりも福田氏の方が望ましいと考えている。何故なら、福田氏の手法では、風が自民党に吹くことはありえないからである。
一般には、小沢民主党からすれば、安倍、麻生、福田の順でやりやすくて、一番やりにくい相手が福田だと言われている。が、私は麻生氏がもっともやりにくいだろうと考えている。
麻生氏には、無党派という化け物、そう、あの史上最悪の口先男コイズミに吹いた『 風 』が、再び吹く可能性があるからだ。
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