2008/6/8

ZED  

遂にショータイトルが発表されました。

ZED

モントリオールでのトレーニング期間中は『Z』という仮タイトルがつけられていてましたが、それとさほど変わることもなく。マカオのショーは『ZAIA』となったそうですが、こちらはモントリオールでは『COSMOS』でした。

光栄なことに(今となってはそう感じていますが)、記者発表での演目に選ばれ、大きなプレッシャーと共に過ごした一週間でした。5月最後の週から始まった舞台上でのステージングによって、モントリオールでのステージングの面影はほとんどないと言える程の変更が施されました。そんな中での記者発表でのパフォーマンスは、モントリオールでのステージングに沿ったもので行われることになり、メンタルだけでなく、頭もよく使いステージに立ちました。きっとスタッフの誰の誰もが私をステージに立たせていいものか、心配で心配だったに違いないと思います。しかし、皆さんそんな顔一つ見せず、大きな心で接して下さいました。パフォーマンス前にジョンジャックさんがくれた一言。

「I'm with you.」

楽になりました。

まだまだクリエイションは進行中。ソフトオープンまで約二ヶ月、どんなショーになるか楽しみです。
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2008/4/27

帰国  

 間もなく帰国の途に着きます。ただいまパッキングの真っ最中、一段落したところで、久方ぶりにブログに手をつけようと思いました。またさかのぼって書けるところは書いていこうと思います。

 クリエーションのほうも一段落。今日早朝、一団で東京に向かいます。2週間のオフがあり、東京での生活の準備を整えて、劇場でのリハーサルに入る予定です。

 約5ヶ月、とにかくあっという間でした。今度はいつモントリオールに帰ってくることでしょう?日本へ帰れる嬉しさ半分、モントリオールを離れる寂しさ半分・・・。心から支えてくれた人々を、充実した時間を、かけがえのない思い出を、より深まったバトンへの思いを、大事に、大事にしたいと思います。

 本当にありがとう。
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2008/3/10

3か月  

 モントリオール入りしてから3か月、ここでの生活も残り1か月半となりました。

 そんな記念の日、残念なことにサプライズな出来事から始まりました。9時からのヨガのクラスに行こうとレジデンスを出て、本社へ。裏玄関を入ってすぐ横にかかっている時計を見ると、9時55分。

「???・・・。」

言葉もなく、スケジュールボードを確認に行くと、ちょうど通訳のゆかさんと遭遇。

「何か時計が1時間早まっているんですけど・・・?」
「あれ?私言ってませんでしたっけ?昨日からサマータイムで1時間早くなったんですよ。」
「サマータイム?まだ春も来てないのにですか?」
「その通り!おかしいですよね。」

おかしいも何も不意打ちを食らったような驚きのみ。そんなこんなでヨガのクラスをすっぽかしてしまいました。3か月も経ったのに、まだこんな私です。今日、私と同じような目にあったアーティストはいないんでしょうか?

 ステージングは引き続きゆっくりゆっくり進行中。
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2008/3/9

停電  

 ニュースでも昨日の雪嵐は大きく取り上げられていました。車の事故も多くあったようです。

 昨晩はレジデンスが停電になり、なかなか復旧する様子もなく、あきらめたようにベッドに入りました。暖房装置も止まってしまったので、目が覚める頃に部屋が冷蔵庫のように冷えてしまっていたらどうしよう・・・と思ってみたり、でも止まってしまった冷蔵庫のことを考えるとちょうどいいのかな・・・と思ってみたり。何しろ目覚める時には普通の生活に戻っていることを祈りながら、眠りにつきました。

 寝ている間に電気のほうは復旧していましたが、ネット接続が不通に・・・。いつ戻ることやら。

 降った雪による影響はすごいですが、今日の天気は晴れ。今日を逃すと冷蔵庫の中が空っぽになってしまうので、思い切ってKIMとMAXI両スーパーへ足を運びました。KIMは大雪のせいもあってか、お客さんは少なめ。残念ながら納豆は仕入れられておらず。KIM側は住宅もあり、何とか歩くことのできる道らしきものがありましたが、反対のMAXI側はまだ除雪作業が行われておらず、深い雪に足を取られながら、時に自分の状態があまりにもおかしい事に気付き、笑みを浮かべながら・・・。やっとの思いでレジデンスにたどり着いたときには、ジーパンのすそから雪が入り込み、またそのすそはカチカチに凍っていました。まだまだ春は遠い気がします。・・・。

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レジデンスの部屋から・・・劇的アフター
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2008/3/8

雪嵐  

 朝起きたときから、外はひどい雪と風で、外に出る勇気もなく、のんびり部屋で過ごす日となりました。まあ、いつも土日は大して変わることなく、部屋の中で過ごすことが多いのですが。もっぱらたまっていたメールの返事を送ったり、何か少し食べては、ベッドにゴロンとしたり・・・。

 モントリオールの春はまだまだ先・・・。春の訪れを告げるのは大きな雪嵐だそうです。まさか今日のこの雪嵐がそれに当たるとは到底思えませんが、春の暖かさが恋しく思えます。でも私は花粉症持ちなので、花粉が飛ぶ時期に日本にいないことを感謝すべきなのか、それとも日本が桜に染められるあの美しい光景を見逃すことを残念に思うべきなのか、なかなか天秤にかけることはできなさそうです。

 明日はできればスーパーに行けるぐらいの天候であることを祈って。

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レジデンスの部屋から・・・劇的ビフォー
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2008/3/7

我慢の週  

 今週はステージングが始まったと同時に、我慢の週の始まりでもありました。ステージングをする度に変わってしまう振り付け、タイミング・・・なら、ステージングをしてからそのタイミングに合う振り付けを作ったほうが早かったのではと思いたくなります。二度手間を踏んでいるこの時間の使い方、そして練習してきたタイミングや音楽との関係はそれと共に一からのやり直しにならざるを得ない目の前の現実、やきもきする気持ちを抑えながら、でもこれが素晴らしいショーが作られていくためには必要なことなんだ、とも自分自身に言い聞かせつつ、日々過ごしたように思います。他のアーティストやテクニシャンから、

「SEISHI、疲れてない?」

と・・・。確かに色々思いすぎて疲れてはいましたが、疲れから起こっていることではないことを分かってもらいたい・・・。目に見えては小さなことで、“何、小さなことをブツブツ言ってるんだ”と思われても仕方のないことかもしれませんが、バトントワラーにとっては小さなことではないのです。なかなか理解してもらえないこの気持ち・・・。対抗するように誰にも分からない日本語を使い、ブツブツ小言を言ったお陰で、バトンからお叱りを受け2回ほどバトンを口に当て、唇を3か所切りました。これも当然といえば当然のこと。

 来週はまた新たな気持ちで、その場その場に順応できる自分でいたいと思います。

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2008/3/3

ステージングスタート  

 今週から実際のショーの流れに沿って、ステージングという作業が始まりました。東京の劇場に行かなければ分からないことも多々あるそうで、皆さんの前でオープンする時のショーの大まかな骨組みを作るという作業と言えるかもしれません。セットと同じ大きさのものが吊り下げられたり、ステージをかたどったラインが書かれたりはしていましたが、あくまで仮のもの。この作業を間近で感じることができ、出来上がっていく様子をこの目に映すことができるというのは、そうないチャンス。何か違う面からも勉強できればと思います。

 しかし今日は、ステージングとしての作業というより、フランソワ監督によるアーティスティッククラスのような時間でした。監督からの様々な指示でそれぞれが即興をしたり、時には悲鳴、笑い声・・・傍から見るとただの気違いじみた集団にしか見えないでしょう、しかもそれを真面目にやるんですから。加えて、シンガーとミュージシャンが今日からクリエーションに参加。一段とショーに向けての気持ちがプッシュされた日となったように思います。

 明日から・・・。

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2008/2/29

プレゼンテーション  

 朝8時半にフィジオに行き、ランニングマシーンで軽く身体を温めてからストレッチに入りました。よく同じ時間帯のトレーニングで場所も隣合わせのアクトのアーティスト、2人のロシア人の女の子の真面目なほうの子は、すでに軟体な身体を自由自在ににストレッチさせていました。

「プリビアット!(ロシア語でこんにちは)」

ロシア人アーティストとの接点が多く、挨拶はいつもロシア語。一見、皆怖そうな、きつそうな顔つきですが、ロシア語で挨拶をするようになってからはニコニコ顔で向かい合うことができるようになりました。

「他のアクトのプレゼンは観に行く?」
「んー、いつもどおりやりたいから、行かないかも。」
「同じく・・・。」

私ももちろんですが、今までになかった異様な緊張感が朝からありました。隣のスタジオTから聞こえてくる音楽とところどころで鳴る拍手の音。それらがより一層、緊張感をかきたてているような気もしました。一通りストレッチを済ませて、プレゼンテーションの行われるスタジオA・Bへ移動。すでに自分の出番を終えリラックスしているアーティスト、これからまさに出番を迎えようとしているアーティスト、ストレッチをしながら出番を待つアーティスト、様々。クリエイター陣だけでなく、結構な数の人が観に来ていました。まだ私の出番まで2つのアクトが残っていたので、スタジオTで一通り確認をしながらジョンジャックさんからよく言われる注意を思い出し、ランスルーをし、出番を待ちました。出番前、私の緊張を察してかジョンジャックさんとエディさんが声を掛けにきて下さり、

「深呼吸〜。」

と・・・。言葉は人並みでしたが、私には良い薬となったようです。緊張はありましたが、嫌な緊張感はなくなり、演技に臨むことができました。途中で1箇所ポロッとしてしまいましたが、何とかまとまったものを演技でき、ひとまず安心。来週にはクリエイター側からのフィードバックがあると思うので、それを待つことに。

 今日のスケジュールはこれで終了。しっかり休んで来週からのステージングに備えるように、とのこと。進み具合によっては土曜日も駆りだされる可能性があるとか、ないとか・・・。アメとムチっていうやつですね。何やらルクソールはリハ期間が短いので、今週から土曜日もスケジュールが入るそうです。

 少し時間があったので、エクササイズを終わらせ、会社内のショップで掘り出し物を探したり、別スタジオで行われていた既存ショーのスペシフィックトレーニングをしている様子を見学したりして、レジデンスへ。夕方17時から会社の中庭で、ちょっとした雪祭り的な催し物があると聞いたので、少し昼寝をして行くつもりが目が覚めたのは20時・・・。フリーで食べ物が出ると聞いていたので、残念なことをしました。

 また新たに、2名のアーティストが自分の国に帰ることを耳にしました。非常に残念ですが、厳しい世界です。
 



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2008/2/28

最後のアーティスティッククラス  

 通常よりも早い時間に1回目のトレーニングが組まれ、午後には最後のアーティスティッククラスとなる全体でのワークショップが行われました。来週から実際のショーの流れでステージングが行われていくため、アーティスティッククラスは基本的にスケジュールの中には組み込まれず、時と場合に応じて、と言う形が取られていくようです。コーチ陣も最後と言うことで、気合が入っていたのでしょう、ワークショップが行われるスタジオTには、まるでショーが行われるかのようなセットと照明が施されていました。それぞれランダムなグループに分かれて、4つの全く異なるシチュエイションに沿った作品を手短に創作して、発表会。ランダムに分かれながらも各グループで特色あるパフォーマンスを見ることができ、とても楽しい有意義な時間となりました。

 明日は、朝からそれぞれのアクトごとのプレゼンテーション。早い所は8時から準備に取り掛かるようです。私は10時半からの予定。いつもより早い時間に動き出すので、少し早起きをするつもり?です。
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2008/2/27

バトンの芽  

 昨日、トレーニングから戻り、部屋のドアを開けると途端においしそうな良い匂いが私の身体を包みました。相棒が手料理でもって帰りを待っていてくれたのです。なんとも幸せな瞬間。何度もトレーニングから帰り、あまりの疲れにこのまま何も食べずに寝てしまおうか思ったことがありました。それを考えると・・・素敵な心遣いに感謝。しかも和のテイスト、日本が恋しくなりました。

 早朝6時に彼女は空港に向けて出発。昨日、ゆかさんのご主人・イブさんのご配慮で会社のキャスティングの方にも一緒にお会いでき、その場でYoutubeにある彼女のパフォーマンスを見てもらうこともでき、とても興味を持ってもらえた様子。私はボイスのクラスがあり、その後の様子を拝見できませんでしたが、次につながリ得る良いきっかけになったようです。その後の進展を願って。私ができることはバトントワラーとしてバトンの良さをこの会社の人々にも知ってもらうこと、引き続き頑張らねばと思いました。高橋典子さんがこの会社で蒔いて下さった美しいバトンの芽を、汚すことなく良い形で広げていけたらと微力ながら思います。

 今日は、背中の具合もほとんど良くなり、マックスの練習をすることができました。しかし4日間休んでいた代償は大きいようで、昨日のトレーニングの筋肉痛がすでに身体中にまわっていました。数日前の背中の痛みに比べれば気持ちの良いもので、身体を動かせることの喜びさえ感じれるほど。大事に至らず良かったです。

 何やらプレゼンテーションは金曜日の午前中に変更になった模様。それに応じて、目まぐるしくスケジュールが変わっていっています。気を付けてスケジュールを見ておかないと、すっぽかししてしまうことも有り得そう。用心、用心。
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