『毛吹草』の入門  

 読みはじめる本は、新村出校閲・竹内若校訂の、岩波文庫『毛吹草』2000年2月21日第6刷。第1刷は1943年12月10日。

 「毛吹草」という書名の由緒は、序に次のように書くところ。

 發句付句は、犬子集の以後人の語きかせる爰かしこの句、予(よ)が愚(おろか)なるをもあまた入申侍。見る人目をたつべし。いよいよ嘲(あざけり)をまねくに似たり。よしよし、もとより塵(ちり)の身なれば、人の詞の玉箒(はばき)にはき捨てられんもさる事ならし。實(げに)やかゝる悪事は千里を走ると云。しかもことしは寛永十五年戊寅(つちのえとら)の毛を吹きて疵(きず)をもとめん事うたがひなし。すべて發句の数は行帰る虎(とら)のあゆみにひとしく、付句といへば狐(きつね)住べき國所の道ののりに同じ。よりて睦(む)月後の五日に大むね是をしるしをはりぬ。


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