実習生くんが授業でワークショップをしてくれました。  中3社会(公民)

 実習生くんが、就職活動のときにやったワークショップをリメイクして、4日間かけて周到に準備して授業でやってくれた。銀行員に扮して、クライアントの相談に乗って、融資を行うべきかどうか審査する、というもので、銀行の貸出業務を体験し、審査の重要性や、企業の将来を左右しかねないという銀行の社会的な責任について考える、というものである。
 試行錯誤の末にルールも決めて(3人1グループ、いい質問をすれば50ポイント、いい発表をすれば100ポイント、質問は2回まで etc.)、教室の席に付箋を貼って、あらかじめ班を指定しておき(互い違いになるようにして、カンニングを防止した)、準備は完成。
 最初にルールとシチュエーションの説明を行い、20分ほど時間を取って、CD増産のための機械を購入するべきか悩んでいる社長さんと、マウンテンバイクの工場を新設するかM&Aをするか悩んでいる社長さんの相談に乗る。最初の情報だけでは判断できないので、社長に質問して情報を得て、最終的にどの方法が優れているか社長にアドバイスをして融資するかどうかの判断を下す。
 ハイリスク・ハイリターンの授業だと思っていたが、5クラスともうまくいき、活発に発言も出て、終わってふたりでほっとする。これを研究授業にしてもよかったかもね、と、始める前の心配もどこへやらである。もっとも、発表が活発に行われた裏には、彼らは、普段から他のクラスから授業の前に情報を入れて予習(?)しておくことをするらしく、後のクラスほど質問や発表の内容がこちらの期待するものになっていったということも関係するかもしれない。彼らが「自分で考えて答えを出す」ことを嫌がるのには、ほとほとこの先が心配になる。
 この授業実践、ただ、とにかく準備に手間暇がかかった。授業準備に専念できる実習生くんだったからここまでできたということもあるし、チームティーチングだから成功したということも事実である。実習生くんは、他の実習生に手伝ってもらって、念入りにリハーサルしたり、75チーム分のワークシートを封筒に入れる作業は半日仕事だったそうで、もうやりたくありません、と疲れ果てていた。普段の校務の合間に5クラス分準備するのは、ひとりでやるには二の足を踏む実践である。こういう授業実践は、いろいろな研究会なんかでもよく見るが、やっぱりハレの授業でしかやる気にはならず、ケの授業ではルーティンワークをこなす方が安全確実であることは言うまでもない。
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