週刊ポストの「灘校の伝説の授業」について  学校のはなし

 週刊ポストに、灘校の伝説の国語教師として、中勘助『銀の匙』を中学校3年かけて授業するという橋本先生の特集が出ていた。錚々たる卒業生が、あの授業を懐かしんでインタビューに答えていた。この授業が、公立の滑り止めだった学校を東大合格者ナンバーワンの学校に育て上げたのだ、みたいな描き方だった。
 国語のベテランの先生に「この先生、そんなに有名な方なんですか?」と聞いたところ、「○○さんは知ってるけど、橋本さんは・・・」ということだったので、たまたま黒岩神奈川県知事がこの先生に習ったので取り上げてみたといったところなのだろうか。もっとも、御年98歳、知らない方が当然かもしれない。
 灘は6年間の持ち上がりを基本とする学年編成を採用しているので、考えようによっては、灘校卒業生の6人に1人しか、橋本先生の授業を受けていないということでもある。あと最低5人、橋本先生のような、徹底的に教材を作りこんだこだわりの授業をする国語の先生がいて(受験勉強は生徒が勝手にやる)、他の教科でもそういう人たちがいることで、全体として「灘の教育」が完成する。東大合格者云々は、あの授業の結果ではなく、あの授業を成立させる学校の風土の問題であると考えるべきだろう。
 国語の授業の作りこみということでいえば、公立中学校で地道な教育実践を積み重ねられた大村はま先生も有名である。ただし、あのような授業をするために、先生はプライベートではいろんなものを犠牲にしてきたはずだ。
 もうひとつ。堂々と「教科書を使わない、すばらしい授業」なんて書いてよかったのかな? 「伝習館高校訴訟」で最高裁が高校に対しても教科書使用義務を認めており、「履修漏れ」と同じように問題にならなければいいけど。
0



2011/6/19  16:03

投稿者:こうじ@季節の小箱

こんにちは。初めまして。
ポストを立ち読みして、
「ポスト、橋本」で検索したら、
いちばん最初にこのブログが出てきました。
公立の小学校に勤めています。
よろしくお願いします。

http://www2.tokai.or.jp/kisetu/

コメントを書く


名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL





AutoPage最新お知らせ