目覚めよ、世の教師たち・・・?  学校図書館

 図書館の司書室に用事で足を運んだら、館長と司書さんの熱い視線が突き刺さる。飛んで火にいるなんとやらで、お菓子につられて、放課後の居残り当番を引き受けることになった。
 本校では、校務分掌は7つの部に分かれており、専任教員は、担任のあるなしにかかわらず、必ずどこかの部に所属することになっている。そして、「生徒部」「活動部」が生徒部室の居残り当番を、「保健部」「宗教部」が保健室の居残り当番を、「図書部」「教育部」が図書館の居残り当番を、生徒の下校時刻までそれぞれ分担している。
 図書部長を終えて2年は保健部員をしているので、図書館の居残り当番は久しぶりである。自分の部長(館長)時代から変わらないものや、この2年で新しくなったものが、少しずつ入りまじった放課後の図書館では、来週からの定期考査に向けて、普段は図書館では見かけない顔が、一生懸命にテスト勉強に励んでいる。
 図書館とは縁のなかった時期、図書部員であった時期、図書部長として責任者となった時期、そして図書館を離れた今、それぞれの図書館の見え方があり、使い方あるいは距離の取り方がある。日本の学校を考えても、コアな「図書館関係者」は少数派だが、係り教員として図書館にある時期関係し、また別の部に移っていくという、「ゆるやかな関係者」は、かなりの多数にのぼるはずだし、この層が支持に回らないことには、学校全体の中での図書館のポジションはどんどん小さくなっていかざるを得ないのではないか。しかし、学校図書館を考える上で、こうした「ゆるやかな関係者」があまり意識されることはないように思われる。

 ところで、うちの学校図書館には、常勤の司書さんが2人いる。予算も300万円以上あって、比較的潤沢な方である。
 しかし、本校の授業は座学中心で、いわゆる図書館の「メディアセンター化」は進んでいない。授業での利用もきわめて少ない。
 実は、うちと同じように大学受験をしなければならない高校の図書館は、公立でも私立でも同じような感じのところが多い。また、進学実績を上げるために気合を入れている高校では、むしろ学校の方針として図書館が自習室として積極的に利用されているところもある。
 よく学校図書館関係のレクチャーで報告されるような「すごい」図書館は、基本的に大学附属校ばかりである。それは資金が潤沢であること、大学とシステムなどを共用することができること、さらには受験勉強が必要ないこと、があげられよう。
 そんなことを考えていたら、学校図書館関係者に「それはあなたの学校が、学校図書館に対する従来の考え方から目覚めないだけではないか」と質問された。
 それって、カルト教団の物言いじゃないですか。
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