午前中の半日週休  読書メモ(09.6〜)

 久しぶりに学校の先生らしい本を読んでみようと、朝日新聞教育チーム『いま、先生は』(岩波書店)を手にしてみた。去年、朝日新聞で続けられた連載をまとめたものらしい。学校現場で苦悩する、等身大の教師像を描いたもので、なかなかの力作と拝見。ただ、視点がどうしても「学校ラブというものになっているので、身びいきになっていることは否めない。
 読者からの指摘を受けて、連載の後半では、非専任教員についても触れられている。そのとおりで、不安定な身分と安い給料で、専任とまったく同じ仕事をさせられているのだから、いくら専任の待遇を問題だといったところで、しょせんは専任のグチになってしまっていると言われても仕方あるまい。
 同じことは、医療の現場で起きている。産科の崩壊が最たるものであろう。そういう視点から、社会全体に対しての大きな問いかけができたはずなのに、最後まで「学校ラブで終始してしまったところが、きわめてもったいない。これでは、「先生も大変やねぇ、でも、私らも大変なんよ」にしかならないではないか。

 真珠湾攻撃70年。澤地久枝・半藤一利・戸高一成『日本海軍はなぜ過ったか』(岩波書店)は、2009年に放送されたNHKスペシャルを受けての鼎談である。
 海軍も東電も、膠着した組織の中で出世してきた上層部が保身に走った結末という意味では、同じことである。
 この番組の視聴者には若年層が多かったことについて、日本の近代史の教育がなされてこなかった、それはできる人がいないからだ、という指摘をした上で、「おわりに」でお三方がそれぞれに、若い世代に向けてメッセージを投げかけている。
 「本を読んでください」
 「一生懸命勉強して、正しい判断ができるようにしてください」
 「歴史を勉強してください」
 さっそく、明日の授業で、使うことにする。

 カバンの中には『謎解きはディナーのあとで』もあるけれど、これはまた今度でいいや。
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