現職教員に教育社会学は役に立つのか?  教育社会学

 教育社会学というのは、(おそらく)現職教員に人気がない(と思う)。
 理由は(きっと)「冷たい」からだ。
 教師の仕事は、「個性」と向き合うことである。それぞれに発達課題を抱え、それぞれの家庭の事情のもと、それぞれの人間関係の中で、かけがえのない「個」が成長していくのを支えることである。尾木ママ、夜回り先生、ヤンキー先生といった人たちはみな、「個」に寄り添う先生の典型である。
 だから、心理学的アプローチはとてもしっくりいく。実際、自分も仕事に必要だと思い、臨床心理学の本をいろいろと読み漁ったことがある。
 また、学校という組織は公立が多数であるから、基本的に学校の中は公務員の世界であり、行政の領域である。そのため教育行政学や教育法学、あるいは教育制度学、教育経営学といったものも、即効性がある。
 それに引き替え、教育社会学というのは、一見自明のような「個」の物語が、実は社会なるものに引きずられていることを暴くものであって、現職教員の目の前の仕事とは180度逆を行く。
 だから、教育社会学が、現職教員にとって役に立つかというと、まずは「NO」だろう。それを承知で、教育社会学を学ぶのであれば、それは視点をずらして新たな視野を与えてくれる。ただし、それで見えなかったものが見えてしまったとして、それが幸せなことかどうか、その保障はないのだけれど。
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