公立高校の凋落はほんとうか?  読書メモ(09.6〜)

 小川洋2000『なぜ公立学校はダメになったのか』を、今一度読み返す。
 「高校の序列が社会科位相の反映であったのならば、社会の変化が高校の序列を変えたのではないか」(p.6)という問題提起の上で、埼玉・東京・神奈川の3都県における高校の序列構造の変化を、高度成長期の人口流入をキーとして説明する。公立高校は政策の失敗で「凋落」したのではない、というのが結論のひとつである。
 この見解は、同時期の関西圏や中部圏でも成り立つのだろうか。
 また、90年代以降の人口減少期においてはどうなのか。

 もっとも、この見解はこの本が出た後もあまり浸透しておらず、公立復権に鼻息の荒い御仁はもとより、私学関係者からも「公立の政策の失敗で私学が盛り上がった」という声を耳にする。本当のところはどうなのだろうか。

 佐藤香2004『社会移動の歴史社会学』も社会移動が戦後の学校と職業の関係に及ぼした影響を、東京を中心に描く。
 このあたりをもう少し丁寧に読み直して、年度内にきちんと文章化したい。
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