デフレの時代には自己責任論がよく似合う  

 イオンモールに買い物に行った。不況だデフレだというが、駐車場は満車で、なんだかんだとお客さんはやってきて、それなりに買い物をしていた。全館20%オフで、さらに特売品が山積みになっていて、衣料品売り場にはこれでもかというくらいコートやセーターが並べられていた。いい加減、買いたいものは買った気がするが、まだ買わないと世の中はうまく回らないということらしい。
 なるほど、デフレの時代には、いいものが安く買えるのだから、資産にゆとりがあるならば、ほしい物を買うなら今だということだ。それは人でも物件でも会社でもいい。今のうちに価値ある物件を買い叩き、将来の事業展開に備える。デフレの時代とは淘汰の時代であり、よくよく考えれば20世紀の恐慌は独占資本の成長の時代であった。
 だから、デフレの時代にはすべての人の生活が苦しくなるわけではない。むしろ、「勝ち組」にとってはこれ以上のチャンスはないわけで、多くの脱落者を踏み台として、さらなる一握りの「勝ち組」が生み出される時期だといえる。そしてそれは、この厳しい時代に才覚を発揮し、まさに自らの力でチャンスをつかみとったのだとして、「勝ち残れなかったのは、努力や能力が足りなかったからだ」として結論づけられる。
 この「自己責任論」を乗り越えるのは、相当難しい。さぁ、どう考えたものか。
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